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貨鉄博のワ1形5490号いよいよお披露目。

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▲先日ご紹介したレイトン・バザードのAppenine Way踏切を再訪した。この季節、イングランドの秋は日一日と冬へと向かって深まってゆく。'08.10.26

ロンドン近郊で開催された“EXPO NARROW GAUGE 2008”参加のためしばらくお休みをいただいていた小ブログですが、本日から再開いたします。13年ぶりに訪れたエキスポ・ナローゲージはまさに衝撃の連続でしたが、その様子は改めてたっぷりとお見せすることとして、まずは休載中に山積している話題をお届けすることにいたしましょう。


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▲仕上げ塗装と標記入れを終えてまるで“新車”状態となったワ1形5490号。掴み手摺や車票差しなどの金物類は、製造時の設計図や現役時の写真などを元に改めて取り付けられた。'08.10.29 P:南野哲志
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去る3月5日付けの「修復進む貨物鉄道博物館の木造有蓋車」でレストアの途中経過をお伝えした貨物鉄道博物館のワ1形5490号ですが、ついに修復が完成、今度の日曜日、11月2日の定例開館日に一般公開されるはこびとなりました。

kasyahakuwa004.JPGワ1形5490号は1906(明治39)年に新潟鐵工所で製造され、当時の北越鉄道(現在のJR信越線の一部)で8トン積みの有蓋車として活躍し、後の国有化で全国各地の国鉄線でも使用されました。戦後は近江鉄道に移籍しワ92として活躍した後、2003年(平成15年)に貨物鉄道博物館に収蔵されたものです。この貨車は大正時代に荷重を10トン積に増やす改造を受けており、台枠から上は鋼製の柱に木製の板張りで、引戸も木製の、いわゆる木造貨車です。ただ、長年風雨に晒されてきたため木部の傷みが進んでおり、貨鉄博では開館5周年を迎える記念として、昨年10月から有志を募ってボランティアの手で修復を進めていました。
▲木部もすべて錆止めを行っている。こののち上塗りの黒が塗られてゆく。P:南野哲志
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▲下地プライマーを塗った、帆布屋根(左)。こののち防水材をローラーで塗り、さらに滑止め砂(硅砂)撒き作業を行なう。右は室内で、床塗りは壁板のとび色に近い浸透系の自然塗料が使われている。なお、床板は台枠の構造が室内からも見学できるように、一部外れるように配慮されている。P:南野哲志
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復元に際しては、増トン改造後の姿をできるだけ忠実に再現することを念頭に木工作業を中心とした修復を進め、現存する木造貨車としては最古級の車輌の復活という、産業遺産保存の面からも貴重な事例となりました。

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▲台枠に見られる英国スコットランドはラナークシャースチールの陽刻。なお、英国製は側梁だけで、中梁は自連改造で追加されたため国産となっている。P:南野哲志
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11月2日には午前11時から修復完成公開を祝うお披露目式を行なう他、ワ5490号を使用した情景展示(ボランティアによる昔の貨物の積込風景の再現)や、昔の貨物輸送に関する講演会等が計画されています。また貨車に関する図面や史料などの特別公開も予定しているそうですので、秋の一日を貨鉄博でゆっくりと過ごされてみては如何でしょうか。なお、詳細については、貨物鉄道博物館公式サイト(→こちら)をご覧ください。

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