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中之島線開業前日、さらば1900、そして天満橋行き…。

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▲惜別マークを掲げて区間急行天満橋行きとして通い慣れた複々線区間を行く特急色の1929-1930編成P1411T列車。'08.10.18 関目-野江
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明日、19日(日曜日)に開業する京阪電気鉄道中之島線の開通祝賀会にお招きをいただき、まさに中之島駅の駅前となるリーガロイヤルホテルのレセプションにうかがってきました。

nishisansou1018n1.jpg中之島新線については、7月にその工事進捗状況をお伝えしたこと(→こちら)がありますが、大阪在住の方は別として、意外にそのインパクトが実感できないのではないでしょうか。「中之島」は堂島川と土佐堀川に囲まれた中洲状の地形ながら、大阪市役所や国際会議場をはじめ、大阪の経済・文化の中枢ともいえる地域です。それにもかかわらず従来は鉄道アクセスがなく、バスやタクシー、さらには徒歩に頼らざるをえない交通至難街区でした。それだけにわずか2.9kmとはいえ鉄道が乗り入れるのは、まさに悲願の成就とも言えるわけです。
▲秋の日は釣瓶落とし…快走するP1511T列車の惜別マークに一瞬西日のスポットが当たった。このP1511Tが1900系最後の天満橋行きとなった。'08.10.18 西三荘
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この中之島への延伸はすでに昭和60年代に着想され、その後、1989(平成元)年に運輸政策審議会答申として整備着手が位置付けられました。2003(平成15)年5月に起工、5年あまりの工期を経て今回開業を迎えるわけですが、「地下高速鉄道整備事業費補助」の適用のもと、「償還型上下分離方式」が採用されたことが特筆されます。これは京阪と大阪市、大阪府などが出資する第三セクターの中之島高速鉄道㈱が路線の建設・保有を行い、京阪が線路使用料を払って列車を運行するという新たなスキームです。

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▲中之島線開通祝賀会で鏡開きに臨む橋下大阪府知事や野中広務
元自民党幹事長ら。左端には“おけいはん”神農幸さんの姿も。'08.10.18 リーガロイヤルホテル

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▲2000人収容可能というリーガロイヤルホテルの「光琳の間」も祝賀客で満員電車なみの混雑(左)。右は会場受付に飾られた新塗色のモックアップ。'08.10.18
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さて、リーガロイヤルホテル「光琳の間」で開催されたレセプションは、関西政財界の重鎮が一同に顔を揃えるたいへん規模の大きなものとなりました。“水の上の新都心へ”のキャッチフレーズになぞらえてアクアカーテンと呼ばれる水のカーテンにレーザービームを照射してのプロモーション映像で始まった大掛かりな式典は、いかにこの中之島新線への期待度が大きいかを示しているとも言えましょう。

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▲中之島線平面図・縦断面図・配線計画図。提供:京阪電気鉄道
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keihan1014n.jpgさて、式典も早々に、会場でお会いした髙井薫平さんと一緒に今日で定期運用を離脱する1900系の見納めに出かけることにしました。エスコートしてくれるのは『消えた轍』シリーズでもお馴染みの京阪の寺田裕一さんとレイルロードの高間恒雄さん。途中でやはり見納めに来ておられた関田克孝さんらとも偶然出会い、しばし1900系最後の力走を見とどけることにしました。それにしても沿線はどの駅もファンの姿がびっしり。改めて1900系人気の高さを思い知りました。京阪からのアナウンスによると、12月に臨時列車としてお別れ運転が計画されているそうで、車輌としてはその時が本当の見納めとなるはずです。
▲4日ほど前の「鉄道の日」に東京で行われた「日本鉄道賞」の授賞式では、「水都大阪のゲートステーションの構築」を進めた中之島高速鉄道㈱と京阪電気鉄道㈱が「駅・まち・水辺の一体計画賞」を受賞。ちょうど折りよく第15回「鉄道の日」祝賀会のプレゼンターを務めた京阪のキャラクターガール“おけいはん”こと神農幸さんから京阪電気鉄道の上田社長に花束の贈呈。'08.10.14 ザ・プリンスパークタワー東京
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▲16時53分、特別に誂えられた「天満橋」の行先表示板を掲げた1553が天満橋2番線に到着。開業以来百年近くにわたった天満橋発着の最後の列車である。'08.10.18 天満橋
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そしてもうひとつ。明日の中之島線開業に伴い、1910(明治43)年の開業以来の起点(1963年に淀屋橋へ延伸)であり、淀屋橋とともに列車発着を担ってきた天満橋が“途中駅”となってしまいます。親しまれてきた「天満橋」の行先表示も今日を限りに消えてしまうわけで、出町柳15時14分発→天満橋16時53分着の列車が最後の「天満橋」行きとなりました。特別に誂えられた行先表示板を掲げた列車が到着すると、ホームを埋め尽くしたファンから一斉にシャッター音が…。一旦エンド切り替えをしたものの、熱いコールに応えて再び「天満橋」の方向幕と前照灯を点灯してくれるうれしい一幕もありました。
明日19日は、早朝5時08分萱島発区間急行P0501B列車が初の「中之島」の方向幕を掲げて、天満橋を通ってゆくはずです。

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