鉄道ホビダス

カリフォルニアの“C.P.HUNTINGTON”。

080929n11.jpg
▲「カリフォルニア州立鉄道博物館」に展示されている“C.P.HUNTINGTON”号。初期のイギリスではシングルドライバーが活躍したが、アメリカでは珍しい。美しく磨き上げられているのでレプリカに思えるが、実機を復元したものとのこと。'08.6.29 P:村松 功
クリックするとポップアップします。

としまえんの「模型列車」で活躍する“C.P.HUNTINGTON”について、その後もいくつかのお便りを頂戴していますので、この機会にご紹介してみたいと思います。まずはカリフォルニアで“実物”と対面して来られた村松 功さんのメールから…。

080929n12.jpgとしまえんの「模型列車」の機関車“C.P.HUNTINGTON”号が話題になっていますが、小生、先頃アメリカの博物館に保存されている実物を見てきましたので、ご参考までに報告します。場所はカリフォルニア州の州都サクラメント市にある「カリフォルニア州立鉄道博物館」です。同博物館は、サザン・パシフィック鉄道の4-8-8-2キャブ・フォワード機が保存されていることで知られていますが、“C.P.HUNTINGTON”は巨大なキャブ・フォワード機のすぐ前に対比するかのように展示されていました。
▲カリフォルニア州立鉄道博物館の建物のサインにも“C.P.HUNTINGTON”があしらわれている。西海岸鉄道の始祖として、同館のマスコット的存在となっているらしい。'08.6.29 P:村松 功
クリックするとポップアップします。

同機の由来については知識がなかったのですが、近藤喜代太郎著『アメリカの鉄道史』(成山堂刊)によりますと、名称は“コリス(Collis) P.ハンチントン”号。クック(Cooke)機関車会社 1863年製で、セントラル・パシフィック鉄道の3号機とされています。大陸横断鉄道の工事用として1864年就役。のちにカリフォルニア北部の支線で使用され、1901年に焼却炉となっていたものが、後年、カリフォルニア州立鉄道博物館に静態保存されたものだそうです。

080929n13.jpg
なお、9月16日付ブログで、園内軌道のゲージが609mmでなく何故600mmなのかは不明、鉄聯の軌匡との関連云々の記述がありましたが、9月24日付ブログに添付されたCHANCE社のスペックシートを良く読んでみると、Track Gauge…24in.(60cm)と記されています。「模型列車」が米国製の既製品だったとすると、600mmゲージの特注品であるとは考えにくく、「模型列車」のゲージは本来24in.すなわち610mmではないかと推察します。
▲後側を見る。近藤氏著書では3号機とされているが、展示車のNo.は「1」になっている。大陸横断鉄道開通以前は、西海岸で建設する鉄道資材や車輌を、東部から海路はるばる南米先端のホーン岬周りで西海岸へ輸送したらしい。展示機のゲージは実測しなかったが、近藤氏著書によるとカリフォルニアの鉄道は当初は5フィートゲージ(1524mm)だったとされているので、本機も当初5フィートだったものと思われる。'08.6.29 P:村松 功
クリックするとポップアップします。

村松さんありがとうございました。
また、別の方からは、「模型列車」の製造会社の名称は、この列車の製造当時は“CHANCE MANUFACTURING COMPANY,INC.”でしたが、2001年にローラーコースターで有名な“D. H. Morgan Manufacturing ”と合併し、“Chance Morgan Inc.”と改名、総合遊園地遊戯施設会社となったようです。9月24日付ブログに掲載されたカタログページもChance Morganのものです。また、“C.P.HUNTINGTON TRAIN”は、遊戯機具として販売されているのではなく、園内人員輸送機器として販売されています。遊戯施設の製造、保守部門は、“CHANCE RIDES MANUFACTURING, INC.”という別会社なっています…とのご指摘もいただきました。

ちなみに豊島園さんからは「テンダーに付番されている数字はチャンス社の製造番号。すなわち193は製番193ということです。エンジンについて。既に廃車となっている183はFORD192CI、4シリンダ 3100ccのガソリンエンジン。193は当初FORD200CI-D、6シリンダ3300ccのガソリンエンジンでしたが、現在は日産H20、4シリンダ 2000ccを搭載しています。新しい265はWISCON TOTALPOWER TM-D27という4シリンダ2700ccのディーゼルエンジンです。なお、9月から193列車はフラワープリンセス。265列車はウェスタンシルバーの愛称が付けられ、テンダー両サイドに製番とともに表示されています」との追加情報も頂戴いたしました。あわせてご紹介するとともに、改めてお礼申し上げます。

keihaku-banner3a.jpg

レイル・マガジン

ホビダス・マーケット新着MORE

  • 俺がイル
ネコ・パブリッシングCopyright © 2005-2016 NEKO PUBLISHING CO.,LTD. All right reserved.