鉄道ホビダス

「絵画館」ふたたび。

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▲弊社ロビーで次なる企画の打ち合わせ中の沼田博美さん。クリアファイルには旅の道すがら世界各地から送ったエアメールがぎっしりと収められている。

本誌101号から実に16年あまりにわたって連載が続いてきた沼田博美さんの「絵画館」が、300号を前に先月号299号でファイナルランを迎えました。

080731n5.jpg最終回を飾ったのは沼田さんが小学校3年の写生の時間に描いた江ノ電。江ノ電沿線で生まれ育った沼田さんにとっては、鉄道趣味の原点であるとともに、その後の膨大なスケッチの端緒ともなる記念すべき一枚です。連載は多少誌面展開を変えながらも、実に198回の長きにわたり、その間には全国各地の“現場”でスケッチ中の沼田さんと読者の皆さんの心温まる交流も展開されていたと伺っています。
▲本誌誌上でもご紹介した近作はオープン直後の鉄道博物館で描かれたものが少なくない。
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▲個人的にはどちらかというと電車がお好きな沼田さんだけに、198回に及んだ連載でも非電化私鉄はむしろ珍しい題材だった。作品は小湊鐵道上総鶴舞駅。

ところで、何回かのスペシャルを除けば、基本的に画題は国内に限っての掲載でした。ただ、長年にわたって広告業界でデザイナーとして活躍してこられた方だけに海外出張も頻繁で、その合間にお描きになった世界の鉄道情景も膨大なストックとなっています。

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▲京浜急行と地元の江ノ電はもっとも数多く描かれてきたテーマかもしれない。ことに江ノ電の作品はポール時代から半世紀近くも蓄積されてきている。
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しかも興味深いのは、単にスケッチブックに描くに留まらず、必ず葉書や封筒、時としては大きな書類封筒にスケッチし、そのままエアメールとして投函されてきたことです。このエアメールもまた膨大な枚数となっており、このアーカイブを活かすべく新たな展開を模索しようと沼田さんと計画中です。

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▲現役車輌のみならず、全国各地の保存車輌を訪ね歩く日々は現在もまだ続いている。狭隘な柵内に入れられ、荒廃した保存車といえども沼田さんの筆にかかれば現役時代の生気を取り戻す。

ところで、「絵画館」で掲載した原画を譲ってほしいというお話もたびたび舞い込んでいるようで、「鉄道ホビダス」でも現在その橋渡しをさせていただいております(→こちら)。ぜひ一度ご覧になってください。

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※明日8月1日金曜日のNHKラジオ第1「金曜旅倶楽部」(→こちら)で15時20分過ぎから5分ほど、書籍『編集長敬白』でも取り上げた「“鐘撞き”の踏切」の話題を生放送でお話します。全国どこでも受信できますので、お時間のある方はぜひお聞きください。

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