鉄道ホビダス

黒部峡谷鉄道のイベント列車。

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▲笹平でフォトストップ中のEDS13牽引の宇奈月行き32列車。黒部峡谷鉄道の途中駅はほとんどが業務用停車場で、この笹平を含めて通常は一般客が下車することはできない。'08.7.13 笹平  P:伊藤真悟
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先日アップした「黒部峡谷鉄道の保存車たち」で、通常は営業運転に就くことのない凸型電気機関車が、これまた一般には供用されていない2軸開放型客車を牽く珍しいイベント運転が行われることをお伝えしましたが、「鉄道ホビダス」の伊藤デスクが“自腹で”見に行ってきましたので、今日はその様子をご紹介いたしましょう。

kurobeeds02.jpg7月13日(日曜日)に運転されたこのイベント列車には、宇奈月発コースと欅平発コースが設定され、宇奈月発コースは宇奈月12:09発のイベント列車(31列車)に乗車、折り返しは欅平16:01発の一般旅客列車(44列車)・普通客車に乗車して宇奈月に戻るもの。一方の欅平発コースは宇奈月10:05発の一般旅客列車(19列車)・普通客車に乗車して欅平に向かい、折り返し欅平13:53発のイベント列車(32列車)に乗車して宇奈月に戻るというものです。
▲機関車の両エンドには凸型電気機関車運行記念のマークが取り付けられた。'08.7.13 P:伊藤真悟
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▲客車はハ形C車とハフの5輌編成。現役客車としては最古かつ最小のものだが、こういったイベントでもない限りなかなか満足のゆく形式写真は撮れない。'08.7.13  笹平  P:伊藤真悟
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凸型電気機関車と聞けば“今なお現役”の70年選手ED9・10(1934=昭和9年製)を真っ先に思い浮かべますが、ちょっと残念ながら、この日の大役を担ったのは戦後の1957(昭和32)年生まれのEDS13。あの通称黒四ダム建設に際して導入された日立製の15t機です。製造年こそED9・10より四半世紀近く新しいものの、通常は宇奈月駅構内の入換用として使用されていて、本線に出る機会はほとんどないだけに、列車牽引状態の写真を撮れる機会はまずありません。

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▲欅平で折り返しを待つEDS13牽引の32列車。当日は好天に恵まれ、ファンのみならず乗車した家族連れも大満足だった様子。'08.7.13 P:伊藤真悟
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列車の編成はEDS13+ハ形客車5輌で、途中の笹平でフォトストップ(32列車の場合)が行なわれるという粋な計らいもあったそうです。ご承知のように数ある途中駅のうち、通常一般客が下車できるのは黒薙と鐘釣の2駅のみ。それだけに笹平駅ホームに降りられるのも稀有な体験と言えましょう。なお、運行を記念して宇奈月駅では往時の写真が展示されたほか、出発式も執り行なわれました。また、各コース発ともイベント参加者には記念品としてレール型文鎮、イベント列車の行路表、使用車輌の竣功図表などがプレゼントされ好評を博していたそうです。

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