鉄道ホビダス

武庫川線アンソロジー。(下)

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▲昨日のトップ写真とほぼ同位置の現在。阪神本線との連絡線(右奥への分岐)付近には踏切が設けられている。'08.4 P:古村 誠
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懐かしさもあって、その後も何回かこの武庫川線界隈を訪れていますが、1984(昭和59)年に州先ー武庫川団地間が延長されるまでは、かなりの区間で専用線時代の面影がそのまま残されていたと思います。

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▲北側の廃線跡から武庫川駅方向をのぞむ。架線柱は引き上げ線部分で途切れているのが遠望できる。現在この土地は看板のように阪神電気鉄道土地経営部の管理下に置かれている。'08.4 P:古村 誠
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甲子園口から武庫川への線路敷は全区間阪神が買い取ったと聞いており、ところどころに看板がありましたが、フェンスができたのは最近のことで、それまでは線路跡には自由に入れました。敷地間際まで文化住宅がたて込んでいていた場所もあり、格好の洗濯物干し場となっていたものです。

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▲堤防下の軌道跡の一部は団地の駐車場に転用されたりしてはいるものの、かなりの区間が右の写真のように“いかにも”な雰囲気で残されている。'08.4 P:古村 誠
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1995年の阪神淡路大震災で被災したのちの復興の一環で沿線が整備され、廃線跡に住宅が建設されたりして徐々に見つけにくくなっていますが、現在でもまだまだ跡をたどることは可能です。 本年4月に訪れた時も、阪神武庫川線は相変わらず時間が停まったかのようにゆったりと走っていました。

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▲すっかり近代的な通勤駅となった現在の武庫川線武庫川駅ホーム。しかし今でも営業距離わずか1.7kmのミニ路線ならではの魅力が随所に見られる。'08.4 P:古村 誠
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蛇足になりますが、武庫川の隣の阪神甲子園駅はホームの構造など当時とほとんど変わっておらず、行くたびに懐かしく思います。また関西にはこの阪神武庫川線のほか、阪急嵐山線、南海本線(汐見橋駅)など味のある路線が残っており、今ではそれらを訪れるのが楽しみのひとつとなっています。

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▲終点洲先からしばらく行くと甲子園浜に出る。埋め立て前の甲子園浜は夏ともなれば多くの若者で賑わっていた。この日も少女たちが無邪気に遊んでいた。1979年夏 P:古村 誠

古村さんありがとうございました。正直なところ、私は阪神武庫川線を訪れたのはこれまで一度きり、しかも武庫川団地付近にお住まいの著者の方を訪ねてアクセス手段として利用したに過ぎず、ほとんど記憶に残っていません。それだけに逆に幼い日々を過ごした武庫川線への思いがひしひしと伝わってくるお便りで、こういった思いこそが趣味の原点なんだなぁと、改めて感じ入った次第です。皆さんの“原点”はどこにありますか…。

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