鉄道ホビダス

新緑の大井川鐵道を訪ねる。(上)

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▲横郷付近を行くC10 8牽引の臨時列車。桜も終わり、川根路はもうすっかり新緑に包まれている。ちなみに今回の一連の写真はすべてコンパクト・デジカメによる撮影。'08.4.20 塩郷?下泉
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先日、名古屋からの帰路、ひさしぶりに大井川鐵道を訪れました。前回の訪問がC11 190の炭庫換気窓を見に行った(アーカイブ「C11 190の“換気窓”」参照)一昨年のゴールデンウィークですから、またしても2年近くご無沙汰をしてしまったことになります。

IMGP6429nn.jpg午前中から20℃を超えて初夏を思わせる日差しの下、新金谷駅駅頭は時ならぬ人出でごったがえしていました。今日は「川根茶の日」のイベント開催に合わせてC10牽引の臨時列車も運転されるのだそうで、バスを連ねてやってきた団体観光客を交えてたいへんな賑わいぶりです。人ごみを掻き分けて改札口に辿りついてみれば、定期の「かわね路号」(101レ)はとっくに満席。蒸気機関車の動態保存がいろいろな面で難しい局面を迎えているなかにあって、この賑わいぶりはなによりも心強い限りです。
▲つつじに彩られた家山駅。木製のラッチがこの駅が歩んできた時の流れを想わせる。'08.4.20
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IMGP6435nn.jpg気がついてみれば、国鉄本線蒸機廃止の翌年、1976(昭和51)年に運転を開始した「かわね路号」も今年で33年目を迎えることになります。まだ山口線での動態復活など影も形もなかった時代に、パイオニアとして蒸気機関車の動態保存に取り組んだ大井川鐵道は、わが国のその後の動態復活に大きな道筋を示してくれました。残念ながら今回は出会うことができませんでしたが、最初の動態保存機となったC11 227が今もってシンボル的存在として元気に活躍してくれているのも嬉しい限りです。
▲「川根茶の日」のヘッドマークを掲出した1001レ。この日は最後部に展望車スイテ82を連結した3輌編成。'08.4.20 崎平?千頭
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▲新金谷の車輌区をちょうど見下ろす位置に新道の陸橋が出来ていた。折りしも通り過ぎてゆくのはもと近鉄16000系の下り普通列車。画面右へ伸びてゆくのは構外側線。'08.4.20 金谷?新金谷
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木造の新金谷駅をはじめ、周囲はほとんど変わることなく2年ぶりの再訪を迎えてくれましたが、少しばかり驚いたのは車輌区の上り方に立派な陸橋ができていることでした。

IMGP6361nn.jpg新金谷駅の上り方、ちょうど車輌区の東側あたりからは大井川河岸へと続く構外側線が分岐しており、以前は一帯が茫洋とした荒地でした。それが驚いたことに立派な道路が造成中で、その取付道として大井川鉄道本線を跨ぐこれまた立派な陸橋が新設されています。どうやら構外側線周辺は宅地として開発されるようで、一部はすでに区画整理まで完了しています。陸橋上から見下ろすと車輌区が手に取るように見渡せ、これまでにないアングルが実に新鮮ですが、その一方、文字通りのトワイライトゾ?ンとなっていた構外側線は、踏切を含めてすっかり整備されてしまい、その点はちょっと拍子抜けではありました。
▲同じく陸橋上から新金谷構外側線をのぞむ。この付近は新道の建設とともに宅地開発も進んできている。'08.4.20
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▲大井川第3橋梁を行くC56 44牽引の101レ「かわね路号」。先ごろ復活なったC56も4年ぶりに汽笛を響かせている。'08.4.20

IMGP6476nn.jpgC10 8牽引の「川根茶の日」1001レに続いてやってきた定期101レ「かわね路号」はC56 44の牽引。昨年10月にタイ国鉄仕様となって4年ぶりの復活を遂げた機関車(アーカイブ「C56 44“タイ国鉄仕様”が試運転」参照)ですが、私は復活後の姿を目にするのはもちろん初めて。結構蒸し暑く感じる気温とあいまって、大井川第3橋梁を行くその姿が、かのカンチャナブリとオーバーラップして見えたのは気のせいでしょうか
▲101レの後部につくのは住友大阪セメント伊吹工場専用線からスカウトされてきたED501形「いぶき」。'08.4.20
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