鉄道ホビダス

消える北海道の夜行特急。

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先週末、JR北海道から「道内夜行特急列車の運転終了について」と題されたプレスリリースが発表されました。これまで観光シーズンや年末年始の多客期に臨時列車として運転されていた「はなたび利尻」、「オホーツク81号・82号」、「まりも」の運転を終了するというもので、夜行列車王国であった北海道を知る者としてはなんとも衝撃的な発表です。
▲運転終了がアナウンスされた直後に捉えられた「まりも」。利用客の減少が続いていると伝えられる。'08.4.20 島松?恵み野 石原幸司さん撮影(「今日の一枚」から)
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プレスリリースによると、「はなたび利尻」、「オホーツク81号・82号」に関しては今後の運転を行わないということですので、前者は昨年9月30日稚内22時05分発の札幌行き「はなたび利尻」が、後者は去る3月16日網走22時20分発札幌行き「オホーツク82号」がラストランとなったことになります。いっぽう、「まりも」については“平成20年夏をもって運転を終了”とアナウンスされており、今年の夏休みに運転される列車がファイナルトレインとなるものと思われます。

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参考までにJR北海道のリリースより「利尻」、「オホーツク」、「まりも」系統の大まかな変遷をご紹介してみましょう(詳細は『列車名変遷大事典』をご覧ください)。
▲蒸機ファンにはとりわけ懐かしい「大雪」を引き継いだのが「オホーツク」。ファイナルセレモニーもなく消えていったことになる。'94.5.20 岩見沢 P:RM(高橋一嘉)
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■夜行『利尻』
昭和33年札幌?稚内間に準急列車『利尻』として運転開始
昭和41年急行列車に変更
平成12年特急列車に変更
平成18年3月ダイヤ改正より季節列車化
平成19年9月30日、稚内22時05分発 札幌行き「はなたび利尻」で終了
■夜行『オホーツク』
昭和24年函館?網走間に準急列車として運転開始
昭和33年愛称名が『石北』となる
昭和41年急行列車に変更
昭和43年愛称名を『大雪』に変更
平成4年特急列車に変更、愛称名を『オホーツク』に統合
平成18年3月ダイヤ改正より季節列車化
平成20年3月16日、網走22時20分発 札幌行き「オホーツク82号」で終了
■夜行『まりも』
昭和24年函館?釧路間に準急列車として運転開始
昭和26年愛称名が『まりも』となる
昭和40年札幌?釧路間の急行列車『まりも』として運転
昭和43年愛称名を『狩勝』に統合
昭和56年石勝線経由で札幌?釧路間の急行列車『まりも』として運転
平成5年特急列車に変更、愛称名を『おおぞら』に統合
平成13年夜行『おおぞら』の愛称名を『まりも』に変更
平成19年10月ダイヤ改正より臨時列車化

この3系統の運転終了にともない、列車種別を問わず、道内に残る“夜行列車”は青森?札幌間を結ぶ急行「はまなす」のみ(東京・大阪方面からの夜行特急を除く)となり、始発・終着ともに道内で完結する夜行は皆無となってしまいます。夜の函館駅や札幌駅ホームを陸続と発車してゆく夜行列車群を実体験している世代としては、なんとも感慨深いものがあります。

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