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「新型スカイライナー」のデザインを発表。 動画付

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▲日本古来の藍色を山本寛斎氏が現代的にアレンジ。シャープな姿とあいまって速さを象徴する「風」を思い起こさせる「新型スカイライナー」イメージ。(京成電鉄提供)
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今日は14時から、帝国ホテル「孔雀の間」において、京成電鉄「新型スカイライナー」のデザイン発表会が大々的に行なわれました。この新型スカイライナーは平成22年度の開業を目指して整備が進められている「成田新高速鉄道」でデビューするもので、在来線では北越急行と並ぶ時速160km/h運転により日暮里駅?空港第2ビル駅間を36分で結ぶ予定です。また、エクステリア、インテリアのデザインは世界的に活躍中のファッションデザイナー・プロデューサーの山本寛斎氏が担当されており、その面でもおおいに注目されます。

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▲新型スカイライナーのルートとなる成田新高速鉄道概念図。平成22年度の開業を目指しており、開業後は新型スカイライナーと一般特急がそれぞれ1時間あたり最大3本運転される予定。(京成電鉄提供)
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車体デザインのコンセプトは『風』。ウインドブルーとストリームホワイトのカラーリングで、車体先端から肩部に連なるシャープなエッジと窓下の細い2本のブルーのラインでスピード感溢れる「風」を表しています。また、4個のヘッドライトを中央に集めるという新しいスタイルも注目されます。

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▲形式は初代「AE」に回帰。6M2Tの8輌編成だが、将来的には10輌編成化を想定しているという。(京成電鉄提供)
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一方、インテリアデザインのテーマは『凛』。客室内は高いドーム型天井(従来比25㎝高)を採用して開放感を与え、さらに透明感・清涼感を感じさせるガラス素材を活用することで「凛」とした客室空間を生み出すとともに、床の模様は日本の伝統的な柄である市松模様をアレンジし、その配色により波を表現しているそうです。

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▲SKYLINERの頭文字「S」を疾風をイメージして毛筆によりデザイン化したロゴマーク。「i」の文字には日の丸をアイコンとして組み込むことで、日本を代表する空港特急であることをアピールしている。(京成電鉄提供)
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温白色の間接照明には従来の2倍の数の蛍光灯が用いられ、大きくなった窓とあいまって、さらに明るくかつ適度な落ち着き感のある客室空間が演出されます。また、遮音性の高い床材により床下からの騒音を低減させるとともに、先頭車にはフルアクティブサスペンションを採用。横揺れを抑え、乗り心地の向上が図られます。

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▲デザインコンセプトを「凛」とし、ガラス素材を多様した客室内。床はわが国古来の「市松模様」をアレンジし、その配色により波を表現しているという。営業用鉄道車輌としては初となる素材「バネックス」を採用し、底つき感をなくしたという座席も注目される。(京成電鉄提供)
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座席のシートピッチは1,050mmに拡大するとともに、座面幅も現行のAE100形より20mm拡大、シートそのものも人間工学に基づく形状とし、優れたクッション性と通気性を持つ表生地を使用するとともに、クッション材の一部に営業用鉄道車輌としては初の素材「バネックス」を採用し、シャープなデザインを保ちつつも、底つき感のない快適な座り心地を実現しているそうで、こちらもおおいに注目されます。

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▲会場で展示されたモックアップ。先頭車にはフルアクティブサスペンションが組み込まれる。'08.4.9
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一方、空港連絡特急には欠かせない荷物スペースも約1,500mmに拡大し、セキュリティ面から客室から見えやすい位置に配置し、荷物スペースとデッキ部分には防犯カメラが設置されます。このほか乗降口は車椅子対応の1,000mmとし、4号車には自動販売機とカウンターを備えたサービスコーナーを設置、5号車には車椅子スペースを設けるほかAED(自動体外式除細動器)も設置されます。なお、全車が禁煙となります。

skyliner0001.jpg最高時速160km走行の鍵となる台車の開発にあたっては、プロト台車を製作し、試験台での高速回転試験と営業線での走行試験を繰り返し実施、この結果、相反する高速走行性能と曲線通過性能とを高いレベルで両立させることが可能になったそうです。また、高速走行時の安全性を確保するため、放熱性に優れ雨水の影響を受けにくいディスクブレーキを全車輌に採用し、安定したブレーキ性能を確保しています。
▲会場にはデザインを担当した山本寛斎さん(左)のほかに上戸 彩さんも登場。ちなみに上戸さんが今後この新型スカイライナーにどう関わられるのかは「今のところ未定」(三枝鉄道本部長)とのこと。'08.4.9
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この新型車輌で3代目となるスカイライナーの車輌形式は、まったく新しい空港アクセスルートの誕生とこれまでにないデザインに原点回帰の思いを込めて、初代スカイライナーの形式を継承した「AE形」とされます。現車第1編成の誕生は来年5月頃の予定だそうで、新線開業時には8編成が揃うことになります。なお、新線開業後は新型スカイライナー、一般特急がそれぞれ1時間あたり最大3本運行される予定ですが、京成本線経由の在来スカイライナーも一部は残され、なおかつモーニングライナー、イブニングライナーも存続されるとのことです。

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▲こちらは先頭部のモックアップ。実車に使用予定の塗料を用いて仕上げられているそうで、絶妙な色合いが注目を集めていた。'08.4.9
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新型スカイライナーAE形の仕様は次のとおりです。
■形式 AE形
■編成 8輌編成(6M2T) 将来の10輌編成化を想定
■定員 398名(8輌編成)
■車体 アルミニウム合金製
■台車 ボルスタレス台車(先頭車にフルアクティブサスペンションを採用)
■座席 自動回転式リクライニングシート シートピッチ1,050mm、座面幅470mm
■最高時速 160km
■制御方式 VVVFインバータ制御
■ユニバーサルデザイン
  車椅子利用可能な大型多機能トイレ(オストメイト対応)、日本語・英語・韓国語・
  中国語による案内表示
■セキュリティ 防犯カメラ設置(各荷物スペース及びデッキ)

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上のロゴをクリックすると京成電鉄提供によるイメージ動画(約1分)がご覧になれます。
※音声付きですので、クリックする前に周囲の環境にご配慮ください。なお、Macでは再生できない場合があります。

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