鉄道ホビダス

東北・高崎・常磐線が東京駅乗り入れへ。

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▲「東北縦貫線」計画の完成後のイメージ。(JR東日本提供)
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すでに“鉄道ホビダス”の最新情報でご存知の方も多いかと思いますが、先日、JR東日本から東北(宇都宮)・高崎・常磐線列車の東京駅乗り入れ計画が発表となりました。これは上野~東京間の在来線連絡線を新設することによって、東北(宇都宮)・高崎・常磐線の各方面から東海道線東京・新橋・品川方面への直通運転を可能とするもので、これによって、乗り換えの解消や所要時間の短縮が可能となるばかりでなく、並行する山手線や京浜東北線の混雑が大幅に緩和される効果も期待されます。

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▲工事の概要。縦層部は新設在来線(東北縦貫線)が既存の新幹線の上に載るかたちとなる。(JR東日本提供)
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この計画は、神田駅付近の東北新幹線高架橋を重層化し、東京~上野間に新たに線路を敷設するもので、「東北縦貫線」として旧運輸省(現国土交通省)における運輸政策審議会答申第18号によって整備が位置付けられているものです。
では、プレスリリースより工事概要を見てみましょう。
■主な工事内容
① 高架橋新設 約1.3km
(内訳)
・重層部区間:約0.6km(新幹線高架橋の上に新たに東北縦貫線の高架橋を新設する)
・アプローチ区間:東京方、秋葉原方にそれぞれ約0.35km(重層部に取り付けるために、既設在来線高架橋の撤去・新設及び改良を行う)
② 線路改良 約2.5km
(内訳)
・東京駅~神田駅間:約0.9km
・秋葉原駅~上野駅間:約1.6km
(線路改良区間では、既存の高架橋上の線路を改良)
③ 電気設備 電車線・信号設備等の新設・改良
④ その他 防音壁などの環境対策
■工事期間
2008 年5 月から工事に着手し、2013 年度の完成を予定。

72.3jikokuhyou.jpgところでこの上野~東京間の在来列車線ですが、ある程度以上の年齢の方ならご記憶のことと思いますが、35年ほど前までは特段珍しい光景ではありませんでした。古くは桐生発高崎経由新橋行きの快速「あかぎ」(『国鉄時代』vol.9参照)や、さらには前橋発富士行きなどという都心を縦断するロングラン列車もあり、営業列車が上野~東京間を行く姿は日常的なものでした。1970年代に入ってからも「とき」「ひばり」「ひたち」「つばさ」といった特急には東京駅発着が設定されていました。時刻表研究の第一人者で『列車名変遷大事典』の著者でもある三宅俊彦さんに電話でうかがってみると、東北新幹線工事が始まる前の1973(昭和48)3月改正でこの東京発着は途絶えてしまったのだそうで、今回の工事が2013年度に完成とすると、実に40年ぶりに上野~東京間の在来線(列車線)営業列車が復活することとなるわけです。
▲1972(昭和47)年3月改正時刻表に見る東京駅発東北本線優等列車の例。
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▲東京駅14番線に到着した桐生発の快速「あかぎ」。先頭に立つのは“デッカー”の古豪EF50。P:田部井康修(『国鉄時代』vol.9より)
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