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片上鉄道保存会動態延命DVD「再会 さくらがすみ」。

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▲まるで20年前にタイムスリップしたかのような夜景。アイドリング音を響かせて停まっているのは保存会所有のキハ312。P:片上鉄道保存会提供

1991(平成3)年6月に廃止となった同和鉱業片上鉄道の保存活動を行っている「片上鉄道保存会」の皆さんから、つい先日完成したばかりのDVD「再会 さくらがすみ ?片上鉄道廃止から15年?」をお送りいただきました。

katakami12a.jpg片上鉄道保存会は廃止翌年の1992(平成4)年11月に設立され、岡山県美咲町(旧柵原町)の「柵原ふれあい鉱山公園」(かつての吉ヶ原駅跡)に保存されている11輌の車輌の動態(静態)保存に取り組んでいます。美咲町より委託を受け、1998(平成10)年より展示運転を開始、以来十年近くにわたって毎月第一日曜日に定期的な公開運転を行ってきました。私も7年前に現地にうかがい、その運転の様子を拝見したことがありますが、車輌のみならず施設も含めて可能な限り現役時代のままの姿で後世に伝えてゆこうとする取り組みには頭が下がる思いでした。
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▲キハ07の生き残り(キハ42504→キハ07 5)も元気な姿を見せてくれる。この車輌は美咲町の所有。P:片上鉄道保存会提供

そんな保存活動がいま窮地に立たされています。もともと自治体からの補助はほとんどない状況下で、近年、車輌や線路設備の経年劣化が進み、来年の展示運転開始10周年を節目に、いったん運転を取りやめることとなってしまったのだそうです。今回のDVDも、保存運転維持のために多少なりとも役立てばと製作されたもので、収益は保存活動に充てられる予定です。片上鉄道保存会代表幹事の森岡誠治さんからのメッセージが添えられていますので、ご紹介いたしましょう。

katakami15a.jpgこのDVDにご感心をお寄せ頂き誠にありがとうございます。内容は自転車道として旧廃線跡が整備された「片鉄ロマン街道」を巡り、吉ヶ原にやってきたボンネットバス「ふるさと号」と片鉄「ふるさと」号が21世紀になってなお、お互いの鼓動を確認するように出会った日の記録です。私達は平成3年6月同和鉱業片上鉄道の廃止以来、岡山県美咲町の柵原ふれあい鉱山公園での旧片上鉄道の動態保存に取り組んでまいりました。各地の鉄道廃止で僚友である車輌が次々に火を落とす昨今、部品の確保もまた今後の大きな課題です。駅設備をはじめとした信号連動装置や保安機器などの拡充、運転経路の変更に対応したシステム復旧などの作業を実施するための活力源となるDVDを、展示運転開始10年の節目として製作いたしました。
皆様が安全に気軽に昔に行ける手軽で便利な輸送手段でありつづけること。桜の舞うホームで繰り広げる昭和の懐かしい鉄道風景と谷に木霊する汽笛を守る。もう暫く、皆様と共に走りつづける願いを込めて保存会一同。どこまでいけるかわかりませんがご来園の際には完全な片上鉄道で皆様とお会いできる事を楽しみに日々活動して参ります。
片上鉄道保存会 代表幹事 森岡誠治

▲吉ヶ原駅では元祖「駅長猫」のコトラも出迎えてくれるはず。P:片上鉄道保存会提供
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▲トラを入換えるキハ312。まるで現役時代そのままのワンシーンだ。動画で見るとなおさら現地を訪ねたくなること請け合い。P:片上鉄道保存会提供

満開の桜の下、ボンネットバスとの夢の競演となった今年4月1日のドキュメントをメインに、現役時代の映像などを取り混ぜたこのDVDは3000円(税込)。発売元は同保存会会員でもある福岡市の株式会社ワンマイルさんです。ドーネーションの思いを込めて、ぜひお求めになってみてください。なお、今回は特別に下記“鉄ホビ・ダイレクト”でも販売をいたしております。
●鉄ホビ・ダイレクト「片上鉄道保存会オフィシャルDVD 再会 さくらがすみ」

※なお、次回の展示運転は1月6日(日曜日)に予定されています。

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