鉄道ホビダス

急行「銀河」を想う。

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▲今から34年前、東京駅で発車を待つ最盛期の急行「銀河」。10系寝台を連ねたその姿は、名だたる特急に伍して充分に輝きを放っていた。'73.7.30 東京 P:名取紀之
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毎年この季節になると思い出すのが、夜行急行の発車を待つ上野駅や東京駅ホームの熱気と喧噪です。前者はもちろん「八甲田」「十和田」「津軽」といった面々、そして後者はやはり「銀河」や「紀伊」が瞼に浮かびます。ただ、どことなく“戦後”を引きずったままのような上野駅地上ホームに入線してくる旧型客車編成に比して、新幹線と肩を並べて発車を待つ10系寝台は、同じ夜行急行でもさすが華の東海道と思わせるに充分な存在感がありました。

ginga005n.jpg1949(昭和24)年9月15日、戦後初の特急「へいわ」とともに誕生した急行「銀河」は、以来実に58年間に渡って夜の東海道を走り続けてきました。もちろん東海道本線のなかで歴代最長寿急行であるとともに、単独列車の愛称としては現存最古のものです。さらに今や全国を見回してもオール寝台の急行列車はこの「銀河」のみ。趣味的にもその存在感はひときわ際立ってきていると言えましょう。
▲多客期ともなると臨時の「銀河」が増発された。写真はEF58の牽引で発車を待つ「銀河51号」。'73.7.30 東京 P:名取紀之
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ginga002n.jpgさて、来週発売のRM本誌(289号)では、昨今注目を集めつつあるこの急行「銀河」をもう一度見つめ直してみようと巻頭特集を組んでおります。ヘッドマークが付かないことや、運転時間帯からして日照時間の長い夏場でないと撮影が難しいこともあって、撮影派の皆さんにとってはいまひとつ食指が動かないようですが、相次ぐ客車夜行廃止のなかでこの急行「銀河」の去就もダイヤ改正ごとに取り沙汰されており、今から再注目してみる価値は充分にありそうです。
▲臨時の「銀河51号」は全席指定の座席車で運転されていた。'73.7.30 東京 P:名取紀之
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ginga007n.jpgそれにしても、最盛期には臨時を含めて4往復もの設定があったこの伝統の夜行も、今では残された1往復でさえ通常期6輌(ロネ1+ハネ5)とすっかり寂しくなってしまいました。先日ローランドのメモリーレコーダーEDIROL R-09で録音をしようと勇んで出かけた“ホビダス”の女性スタッフ曰く、「北口側の階段を上っていったら入線しているはずの「銀河」がいない…と良く見たら有楽町方にちょこんと停まっている。「銀河」って短いんですね」。う~ん、最盛期を知る者としては、なんとも残念な現状ではあります。
▲「銀河51号」の先頭に立つ浜松区のEF58 161。なぜか「浜」「松」と入れられた区名札がほほえましい。'73.7.30 東京 P:名取紀之
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▲東京駅12番線に急行「銀河1号・紀伊」のブルーの編成が長々と横たわる。この時代、急行「銀河」は「紀伊」(紀伊勝浦行き)と併結したこの1号のほかにも臨時を含めて3往復が夜の東海道本線を駆け抜けていた。'73.7.30 東京 P:名取紀之
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さて、そのローランドのメモリーレコーダーEDIROL R-09で録音した「銀河」を下記で無料公開中です。ぜひ一度ご試聴いただき、最後の寝台急行「銀河」に思いを馳せていただければと思います。

■銀河を聴く!
※上をクリックすると、ローランドのメモリーレコーダーEDIROL R-09 で録音した急行「銀河」の臨場感あふれる音をお聴きになれます。
東京駅10番線アナウンス/東京駅発車?車内放送/平塚付近を快走/静岡駅到着/朝の車内放送再開/淀川橋梁?大阪駅到着

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