鉄道ホビダス

太平洋石炭販売輸送を訪ねる。(上)

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先週の「北海道の鉄道と連絡船を保存するシンポジウム」で釧路を訪問した際は、釧路臨港鉄道の会の皆さんのお世話で、国内最後の大規模炭礦となってしまった釧路コールマインや、その輸送を受け持つ太平洋石炭販売輸送線を訪ねることができました。
▲知人の貯炭場桟橋上の「A車」DE601から「B車」のD801をのぞむ。24輌編成の列車は貯炭場桟橋手前で12輌ずつに自動解放・分割されてA車は牽引で、B車は推進でそれぞれの桟橋へと入ってゆく。'07.1.20

特に太平洋石炭販売輸送線については、同社の格別のおはからいで“シャトルトレイン”と呼ばれる独特の運転方式の運炭列車に添乗取材することができましたので、まずはその様子をお目にかけることにしましょう。

DH000099n.jpgもと釧路臨港鉄道の太平洋石炭販売輸送(1979年に名称変更)線は、釧路コールマインの選炭場のある春採から貯炭場のある釧路港の知人まで4.0kmを結んでおり、一日6往復ほどの列車が運行されています。この運炭列車は“シャトルトレイン”と呼ばれ、連接構造の石炭車24輌の両端にディーゼル機関車が連結されたプッシュプル方式で運転されていますが、実はこの編成、2編成を1列車に仕立てたと言った方が実態に則しているかも知れません。では春採から知人へと向う第11列車の先頭DE601のキャブに乗り込んでみることにしましょう。
▲釧路臨港鉄道時代からのフラッグシップ機DE601。かつてこのブログでもご紹介したように、米国GE社の「U10B」と呼ばれる量産型スイッチャーを日本車輌がライセンス生産した電気式ディーセル機関車。最近エンドビームに警戒塗装が追加された。'07.1.20
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▲11列車の積み込み作業開始。まずはA車とB車の2編成に分割されてそれぞれが選炭機のポケットへと入ってゆく。右に見える廃車体は7年ほど前に廃車されたD101(1958年日本車輌製)。'07.1.20

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▲選炭機の積み込み線は3線ある。左横ではB車が積み込み線に入ってゆくのが見える。'07.1.20

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▲積み込み線内。天井のシュートから凄まじい勢いで石炭が積み込まれてゆく。'07.1.20

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▲積み込み線はわずかな下り勾配となっており、DE601は極めて微妙なブレーキ操作で歩くようなスピードで進み続ける。シュートからの積み込み状況は目視できないため、まさに熟練の技が必要。'07.1.20

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▲積み込みが終わったA車にB車が連結されて、いよいよ11列車は知人の貯炭場を目指す。すっかり住宅街と化した春採だが、構内を抜けると途端に北海道らしい広々とした風景となる。'07.1.20

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▲春採湖を横に快調に走るDE601。電気式のBB型機とあって乗り心地は極めて良好。暖房も微調整はきかないもののえらく強力。'07.1.20

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▲春採湖を過ぎるとほどなく列車は海岸線に踊り出る。わずか4キロの路線ながらそのロケーションは実にドラマチックだ。'07.1.20

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▲知人の貯炭場が見えてきた。この付近で編成は自動解放され、前方の分岐をA車は左の桟橋へ、B車は右の桟橋へと進んでゆく。'07.1.20

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▲貯炭場の巨大な桟橋上を進むDE601。キャブ内にいると実感がわかないが、窓から身を乗り出してみると結構な高さだ。'07.1.20

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▲地上係員との無線交信でとり卸しが始まる。1ペア2車ずつが運転台からの操作によって石炭を落としてゆく。背後に見えるのは釧路港。'07.1.20

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▲隣りの桟橋ではB車がとり卸しの真っ最中。眼下では巨大なブルドーザーが待ち構えている。一見わからないが、この下には巨大なベルトコンベアが仕込まれているそうだ。'07.1.20

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▲この角度から見るとセキ6000形の特異な連接構造がよくわかる。自動解放や扉開閉装置などのため全車に密着連結器と電気連結器が装備されている。貯炭場のすぐ背後にまで住宅街が迫ってきている。'07.1.20

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▲とり卸しが終了し、今度は第12列車先頭となるB車が先に発車、続いてDE601のA車が桟橋を後にする。振り返ってみると実に雄大な貯炭場であることが改めてわかる。'07.1.20

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▲B車と自動連結し、再び24輌編成となったシャトルトレインは春採へと引き返す。空車のうえにほとんど下り勾配とあって、最後部のDE601は重連コックを扱って回送状態である。'07.1.20

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