鉄道ホビダス

残念! 鹿島鉄道の廃止が確定。

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運行を引き継ぐ事業者を「公募」して最後の存続可能性を模索していた鹿島鉄道ですが、昨日、ついに存続不可能との最終判断が下されてしまいました。これは茨城県と沿線四市で構成する「鹿島鉄道対策協議会」が決定・発表したもので、これにより鹿島鉄道(石岡?鉾田間27.2km)は来年3月31日をもって運行を終了、廃止されることが確定したことになります。
▲鉾田のひとつ手前の坂戸は森の中にある小駅。キハ601の石岡行がDMH17の軽やかなエンジン音とともにやってきた。'06.5.5 坂戸

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▲かつては広い構内に貨物設備や小さな駐泊庫などもあった終点・鉾田は、今では本線が1本ホームに入るのみ。キハ601が静かに折り返しを待っている。'06.5.5 鉾田

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▲鹿島参宮鉄道時代からの伝統ある鉾田駅本屋。鹿島臨海鉄道の新鉾田駅までは歩いて20分ほどの距離で、鹿島→鹿島臨海→JRとラウンドトリップができるのもあと3ヶ月ほど。'06.5.5 鉾田

石岡市長を会長とする「鹿島鉄道対策協議会」は、先に鹿島鉄道への財政支援を今年度一杯で打ち切ることを決め、その代案として鹿島鉄道線の運行を引き継ぐ事業者を「公募」して一縷の望みを託してきました。この「公募」に応じたのは市民団体と旅行企画会社の2団体。市民団体の「鹿島鉄道存続再生ネットワーク」は、新たに市民参加の鉄道会社を設立したうえで運行を岡山電気鉄道に委託する案を提示しましたが、結局、両者ともに公募案の採用にはいたりませんでした。

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▲もとキハ07のキハ600形と並んで人気の高いキハ430形は元加越能鉄道加越線の残党。全長16.5m湘南顔の好ましいスタイルだ。現在431号が写真のグリーンとクリームのツートン、432号が赤とクリームのツートンに塗られている。'06.5.5 石岡

これまでにも何度かご紹介してきたように、キハ600形を筆頭とした魅力的な旧型気動車群、霞ヶ浦を巡るのどかなロケーション、そして82年にも及ぶ歴史と、鹿島鉄道は趣味的に見て実に魅力溢れる鉄道ではあります。しかし、裏を返せばそれらは早急な体質改善を必要とする車輌、輸送密度の極端に少ないロケーション、そして経年疲労が隠しきれない施設…と同義語でもあるわけです。
昨年春の日立電鉄に次いで、中小私鉄の宝庫であった茨城県から残念ながらまたひとつローカル私鉄が消えてゆくことになってしまいました。廃止を決した同協議会は関鉄グリーンバスに今後の代替バス運行を要請するそうで、来春、桜の花が開く頃には、あのうららかな霞ヶ浦沿いをゆく「かしてつ」の姿は、もう見ることはできないのです。

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