鉄道ホビダス

『思い出色のバス』が完成。

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河村かずふささんから、古いバスのカラーポジがいっぱいあるがどうにか料理できないだろうか…とお話をいただいたのは、かれこれ二年ほど前のことでした。河村さんといえばTMS誌上で数多の写真・模型を発表され、また最近では『小田急電車回顧』でも貴重な歴史的写真をご披露なさっている高名なベテラン・ファンですが、まさかバスの写真までお撮りだとは思いもしませんでした。
▲ガキ大将(?)とともに住宅地を走る越後交通の長岡行き。いすゞのBX731E型キャブオーバーバスで、合併前の中越自動車が東急系だった関係から「東急色」である。(『思い出色のバス』より) 

omb01n.jpg伺えば、1950年代から1960年代にかけて各地の地方鉄道を訪ね歩いた際、駅前に停まっていた地方色豊かなバスも記録にと撮りためてこられたのだそうです。実際にポジを拝見するとまさに百花繚乱、さながら時代絵巻のように展開する鮮やかな画像に圧倒される思いでした。鉄道の世界ではまだまだ“ぶどう色2号”全盛の時代、地方のバスたちはまるで地域の広告塔であるかのごとく彩られ、土煙を上げて未舗装道を駆け抜けていたのです。
せっかくのお申し越しですので、ぜひ一冊にまとめてみたいと思いつつ、問題はどなたに解説をしていただくかでした。もちろん河村さんご本人もひとかたならぬ造詣の深さながら、細かい形式やその個体の来歴となると難しい部分もあり、思い切って日本のバス研究の第一人者でもある交通ジャーナリストの鈴木文彦さんにお願いしてみることにしました。幸いにも当方の趣旨をご理解いただき、この『思い出色のバス』では、まさに鈴木さんしかなしえない深さで解説をお書きいただくことができました。

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今回ご紹介しているのは1950?1960年代に撮影された主に“路線”を中心とした写真、しかもボンネットバス、キャブオーバーバス、センターアンダーフロアエンジンバスの3カテゴリーを取り上げています。誌面デザインと編集はRMモデルズの根本貫史君が担当、自身が編集部きってのバスファンでもあるだけに、実に素晴らしい本に仕上がりました。クリスマス頃には書店の店頭に並ぶはずですので、是非ご覧ください。
▲上野広小路で発車を待つ都営の新旧塗色。いずれも三菱ふそうのボンネットバスでB280型とB380型。うしろのクリームに赤帯が1959(昭和34)年に登場した新色である。(『思い出色のバス』より)

omb02n.jpg掲載社局
ボンネットバス
東京都交通局 神戸市交通局 京都バス 京都市交通局 諏訪自動車 山陽電気鉄道
 西武自動車 長岡鉄道 上信電気鉄道 草軽電気鉄道 岩手中央バス 羽後交通 
京阪自動車 山梨交通 南海電気鉄道 都自動車 澤タクシー 名古屋鉄道 静岡鉄
道 阪急バス 岩手県北自動車 千曲自動車 国鉄バス

キャブオーバーバス
長岡鉄道 西武自動車 福島電気鉄道 羽後交通 越後交通

センターアンダーフロアエンジンバス
埼玉交通自動車 西武自動車 小湊鉄道 山梨観光自動車 中越自動車 奈良交通 
名古屋鉄道 大阪市交通局 広島電鉄 神戸市交通局 京王帝都電鉄 五王自動車 
近畿日本鉄道 両備バス 明石市営 京都観光バス 山梨交通 伊那自動車 頸城鉄
道自動車 防石鉄道 三重急行自動車 三重交通 富士急行 一畑電気鉄道 東武鉄
道 米軍専用バス 京浜急行電鉄 立川観光産業 伊豆箱根鉄道 箱根登山鉄道 赤
城観光自動車 近鉄大東京観光バス 大阪ヤサカ観光バス 長野電鉄 栃木観光自動
車 上毛電気鉄道 星野温泉 小湊鉄道 関東観光自動車 京成電鉄 常磐交通自動

▲池袋駅前に到着する200形トロリーバス。巻末には河村さんのバスに関するさまざまな思い出話も収録している。(『思い出色のバス』より)

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▲初夏の田園をゆく頸城鉄道自動車の日野BD34型。1968(昭和43)年の撮影で、まだ「軽便」の頸城鉄道線も全線が健在だった時代である。(『思い出色のバス』より)

カラーで甦る昭和中期のバス
『思い出色のバス』 1950?1960
写真 河村かずふさ
解説 鈴木文彦
A4版 128ページ(うち100ページカラー)
定価2,400円(税込)

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