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E721系に0番代車登場。

721a1.jpg第三セクターとして設立された仙台空港鉄道株式会社による仙台空港線(名取?仙台空港間7.1km)開業に向けてE721系500番代車が登場したのは記憶に新しいところですが、今日はこのE721系の0番代車の報道公開があり、その全容が詳らかとなりましたのでさっそくお伝えしてみることにしましょう。
E721系500番代車は東北線を経由して仙台?仙台空港を直通すべく開発された空港アクセス車輌ですが、今回誕生した0番代車はこの500番代車を基本として、現在455系・417系といった車齢40年近い鋼製車が運用されている東北本線等の一般列車の体質改善のために製作されたもので、外観・性能面ではほぼ共通ながら、車体の帯色は仙台地区で運用されている在来車と同一のグリーンと赤の間に細いホワイトを配したものとなっています。
▲E721系0番代車正面。帯色が仙台地区の719系や701系と同様のグリーンと赤の帯の間に細いホワイトを配したものに変更されたほかは、在来の500番代と共通のデザイン。ただし全面ガラスを黒に着色している範囲は変更されている。'06.12.22 仙台車両センター P:RM(青柳 明)

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▲クハE720(Tc')を先頭とした編成。最終的には39編成78輌が東北本線等に投入される予定となっている。'06.12.22 仙台車両センター P:RM(青柳 明)
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▲E721系0番代編成図 (JR東日本提供)
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ローカル輸送用の車輌としては701系やE127系以来の新設計車輌となるこのE721系ですが、空港アクセス用のE721系500番代車と一般用0番代との最大の相違点は、スーツケースなど大きな手荷物用に用意されていた車端部の荷物置場がロングシート2席(計4人掛のロングシート)の優先席に変更されたことでしょう。また、この0番代車から優先席エリアをより明確化するために、腰掛・壁面・床・吊手の色彩を一般部と変えているのも特筆されます。これはE233系と共通で、今後JR東日本の通勤・近郊型車の標準的な仕様となってゆくものと思われます。

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▲E233系と同様にユニバーサルデザインを考慮した客室内。ロングシート部は端部や中間、さらにクロスシート寄りにも握り棒や取手が設けられている。なお、0番代車についはワンマン化準備工事がなされている。'06.12.22 仙台車両センター P:RM(青柳 明)

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▲空港アクセス用の500番代との最大の違いは、スーツケース等の置き場として設けられていた荷物置場がロングシートとなった点。当然ながら側面窓も追加された(左)。'06.12.22 仙台車両センター P:RM(青柳 明)

仙台空港線の開業は来年3月18日。すでにE721系500番代1次車1編成2輌、2次車3編成6輌は落成し、1次車については必要な共通化改造も終えているとのことで、あとは仙台空港鉄道持ちの同一仕様車輌3編成6輌が落成するのを待つばかりとなっています。一方、誕生したばかりの0番代は今後着々と増備されて、2007(平成19)年度初までには39編成78輌の多くが出揃う予定とのことです。これによって仙台地区の一般車は719系・701系、そしてE721系に統一されることとなります。

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▲クモハE721(Mc)車外観。車体は製作メーカーによりレーザー溶接により組み立てた構造とスポット溶接により組み立てた構造の2種類があり、今回はスポット溶接により組み立てられた車体となっている。'06.12.22 仙台車両センター P:RM(青柳 明)

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▲E721系0番代主要諸元表 (JR東日本提供)
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