鉄道ホビダス

続・石北本線に来ています。 動画付

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引き続いて石北本線の話題を動画付きでご紹介しましょう。本誌でもたびたび取り上げていますが、北見地方のタマネギやジャガイモの収穫期に運転される3往復の臨時貨物列車は、鷲別区のDD51プッシュプルが担当するとあって根強い人気があります。本誌今月号で巻頭ギャラリーを飾った古田彰吾さんのように、この3往復に魅せられて石北本線に通いつめる方も少なくなく、この連休中も最後の紅葉シーンを求めて多くの皆さんが沿線に詰め掛けておられました。
▲“常紋越え”を終え更新工事B施工機1076号機を先頭に軽やかな足取りで留辺蘂市街へと入ってくる8071レ。秋の朝日が2輌のDD51を照らし出す。(本誌277号ガイド=88頁のF地点/この画像は下記リンクより動画でご覧になれます)。'06.11.4 金華-西留辺蘂

IMGP9688n.jpg8月7日の8071レ/8072レの運転で始まった今シーズンは、8月末に8073レ/8074レ、9月に入って8075レ/8076レが加わり、今まさにハイシーズンを迎えています。沿線の広大な畑では、タマネギやジャガイモ、それに甜菜の採り入れがたけなわ。2年前の取材時にJR貨物の北見営業所長さんから伺ったところでは、北見からのシーズン中のタマネギの総出荷量は36~38万トン。全道の出荷量が年間約60万トンといいますから、この3本の列車によって送り出される量がいかに多いかが知れます。出荷調整用の低温倉庫で保管されるタマネギは、翌年5月まで順次搬出され、石北本線の臨時貨物列車もこの出荷に合わせて運転期間が決まるというわけです。
▲後部補機は1154号機。終点・北見まではあと40分ほどの道のりだ。'06.11.4 金華-西留辺蘂

IMGP9731nn.jpgところで、近年ではいわゆる「車票」が廃止されて「RFIDタグ」(IDタグ)化されたため、コンテナの外回りを見ても積載物がわからなくなってしまいました。それだけに北見へ向かう下り貨物列車は「返空」と誤解されがちですが、この石北本線の下り貨物列車も“空コン”ではないのをご存知でしょうか。実は北見に送り込まれるコンテナには、使用済みの乾電池や蛍光灯といった産業廃棄物が載せられているのです。これは近隣の野村興産イトムカ鉱業所でリサイクル処理されるもので、戦前からわが国有数の水銀鉱山として操業してきた同鉱業所は、環境問題もあって1973(昭和48)年に採鉱を中止、以後、残された精錬部門が国内唯一の含水銀廃棄物処理施設として脚光を浴びているのです。
今日食べたカレーのタマネギやジャガイモがあの列車で届けられ、そして使い終わった乾電池があの列車で北見へと送られると思うと、遙か離れた東京の地から、プッシュプルで頑張るDD51の姿に改めて声援を送りたくなってもきます。
▲カラマツの紅葉はまさに真っ盛り。あと一週間も経てば辺りは一気に冬の装いとなるはずだ。

動画:石北本線8072レ・8071レ
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