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和歌山電鐵“いちご電車”デビュー!

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本年4月1日に南海電気鉄道から貴志川線を引き継いだ和歌山電鐵(名称はわかやま電鉄貴志川線)のシンボル車輌である“いちご電車”がこのほど完成、8月6日に行われたグランドオープンイベント、第1回貴志川線祭りで一般公開されたのち、当日15時20分伊太祁曽発和歌山行の臨時列車より営業運転を開始しました。編集部からは高橋一嘉君が“灼熱”の伊太祁曽へ取材に行ってきてくれましたので、いちはやく“いちご電車”の画像をお目にかけましょう。
▲楢の木の無垢材を使ったサービスカウンターはまるで一般家庭のリビングのようで、とても電車の車内とは思えない。このサービスカウンターは2701号車にのみ設置されている。'06.8.6 伊太祁曽 P:RM(高橋一嘉)

ichigo04n.jpg “いちご電車”のデザインは和歌山電鐵の経営母体である岡山電気軌道を含む両備グループのデザイン顧問を務める水戸岡鋭治さんによるもので、何のために、誰のために、どこまで出来るかをテーマに、
「利用する側(人)にとっても、運用する側(人)にとっても、無理のない使い良い公共移動空間・装置にすること」
「“いちご電車”を使う全ての人に優しく、使いやすく、わかりやすく、楽しく、みんなのでんしゃに… 日本一カワイイ、楽しい、オシャレな電車に… みんなで楽しく、ワイワイ、通学・通勤、遠足、ミニ旅行、車内で井戸端会議やミニミュージアムに、いつでも誰でも好きなように使える電車に…」
というリニューアルコンセプトのもと、南海電鉄から引き継がれた2270系電車は全く新しい姿に生まれ変わりました。
▲2271号にはやはり楢の木の無垢材を使ったロングベンチが設けられている。'06.8.6 伊太祁曽 P:RM(高橋一嘉)

ichigo03n.jpg 今回改造が施されたのは2701+2271の2輌1編成。客室は床が滑り止め加工を施した楢の木の無垢材に変更されたほか、ブラインドには難燃処理加工処理した科の木の白木が、また吊り手にも樺の木の白木が使用され、いちご柄のモケットとなった腰掛と合わせてすっかり雰囲気が一新されています。
▲いちご柄のモケットのロングシート。袖仕切りも木材を使った凝ったもの。'06.8.6 伊太祁曽 P:RM(高橋一嘉)

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▲ホワイトをベースにいちごをあしらった“いちご電車”2701+2271。すでに運用に就いている。'06.8.6 伊太祁曽 P:RM(高橋一嘉)

 もっとも大きな変更点は連結側の車端部で、弱者コーナー(車椅子スペース)は車椅子のままで車窓から景色が楽しめるような配置とされ、テーブルがL字型に設置されています。腰掛はやはり木製のベンチに変更されたほか、2701号のみサービスカウンターが設置されました。このサービスカウンターはイベント使用の際に飲食のサービスコーナーとして使用されるほか、本棚が設置され、乗客の子供が自由に本を読めるようにされるとのこと。なお、車端部のテーブル、腰掛、カウンターにも床材と同じく楢の木の無垢材が使用されており、こんなところにもこだわりが感じられます。

ichigo02n.jpg なお、水戸岡さんによるリニューアルコンセプトは「これからも皆様の意見を元に“いちご”電車はリニューアルを続けることで「日本一心豊かなローカル線」になって行きます」と結ばれています。新たな門出を果たした貴志川線と“いちご電車”の今後に注目したいものです。 
▲通勤通学を主としたリニューアル車輌としては例のないユニークなコンセプトの“いちご電車”。'06.8.6 伊太祁曽 P:RM(高橋一嘉)

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