鉄道ホビダス

「碓氷峠」再訪。

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いささか旧聞になりますが、先日、新生・上田電鉄を訪ねた帰路、「碓氷峠鉄道文化むら」に足を伸ばしてみました。短い冬の陽はすでに急峻な山々の陰に入りつつあり、雪の残る園内は容赦なく吹き付ける寒風で震え上がらんばかりでした。
▲閉園時間が迫ってきたせいもあるのか、“ポッポタウン”の遊具(?)があのロクサンの前に並ぶ。う?ん、心中複雑…。'05.12.18

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気がついてみると碓氷峠=信越本線横川?軽井沢間が廃止になったのは1997(平成9)年9月30日のことですから、早くも丸8年の歳月が流れたことになります。高校生はもとより、大学生位の読者の方でも、すでに「碓氷峠」のロクサンを自分の目で見ることができたかどうかが、趣味体験の大きな尺度となってきているとも聞きます。
▲園内を周遊する2フィートゲージの“あぷとくん”は英国製蒸機と北陸重機製EC40風DLが主役。このロッド式の北重製DLはなかなか良く出来ており、機会があればキチンと形式写真を撮ってみたいもの。背後に迫るのは碓氷峠末期に俯瞰撮影のために皆がこぞって登った“ざんげ岩”。

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そんな碓氷峠を訪ねるのは4年ぶりとなるでしょうか。残念ながらすでに運転時間は終了してしまっていましたが、“シェルパくん”と命名されたトロッコ列車がお目見えしてからは初めての訪問です。この“シェルパくん”、入口ゲート付近に設けられた「ぶんかむら駅」とあの丸山変電所跡を越えて「とうげのゆ駅」まで2.6kmを結ぶ2輌編成の機関車牽引列車で、聞くところではたいへんな人気だそうです。丸山変電所はもとより、霧積川橋梁や旧線の“めがね橋”など、碓氷峠を語り継ぐ近代化遺産を巡るエクスカーションが一般のお客さんに受け入れられたことは、昨今の鉄道保存の厳しい状況から鑑みるに何よりも嬉しい展開といえるのではないでしょうか。
▲“シェルパくん”はすでに運転時間が終わってしまっていた。土日・祝日には一日4往復の運転が設定されているという。

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すでに閉園時間寸前とあって駆け足で見学するに留まりましたが、鉄道資料館として残されている旧横川機関区庁舎や展示館として活用されている旧検修庫、さらには園内から見上げるあの“ざんげ岩”など、往時を知る者にとっては万感迫るものがあります。そんな思いを同行の湯口 徹さんに告げると、湯口さん曰く「横川に来るのはずいぶん久しぶりで、この前来たのはまだ草軽があった頃ですよ」とおっしゃるではないですか。草軽=草軽電気鉄道が廃止になったのは1962(昭和37)年、当然碓氷峠は旧線のアプト時代で機関車はED42。ということは別の意味でロクサンの現役時代をご存知ないということになります。いや、恐れ入りました。
▲園内を周遊する“あぷとくん”車内から見た旧検修庫周辺。24時間ひっきりなしにロクサンの汽笛が響いていた様を思うと何とも寂しいが、春になったらもう一度ゆっくりと訪ねてみようと思う。

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