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「国鉄本線蒸機廃止30年」を語る2冊、本日発売。

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2005年の掉尾を飾る本誌269号が今日発売となりました。特集はずばり「国鉄本線蒸機廃止30年」。30年前の3日後、つまり1975(昭和50)年12月24日、クリスマスイブの夜に、鉄道開闢以来103年間にわたって続いてきた蒸気機関車による列車牽引の歴史に幕が降ろされました。ラストランナーを務めたのは追分区のギースル式誘導通風装置付きのD51 241。何の装飾も施されることなく、いつものように定期の石炭列車を淡々と炭礦から降ろすその姿は、かえって私たちに強烈な印象となって残っています。

この日を目指して一年間にわたって連載を続けてきた広田尚敬さんの「30年目のカウントダウン」も今回でついに最終章。創刊以来初めて巻頭をモノクロ32ページとし、広田さんの“あの日”を存分に展開しています。同時代体験していない読者の皆さんには、国鉄線上から蒸気機関車が消えるということがどれほど大きなインパクトをもって迫ってきたかご理解いただけないかも知れませんが、巻頭の「30年目のカウントダウン」に続く、著名なファンの皆さんの「あの日、私は…」に綴られた様々な思いをご覧になるにつけ、多少なりとも共感いただけるのではないかと思います。月刊誌にとって、コンテンポラリーな情報でも資料でもないこういったエモーショナルな巻頭特集は大きな冒険でもありますが、この時期だからこそあえてお送りする次第です。

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さて、この国鉄本線蒸機廃止30年は、同時に発売となった『国鉄時代』第4号ともコラボレートした企画となっています。毎号ご好評をいただいている『国鉄時代』は先にこのブログでもプレビューしたとおり、「ハドソン」特集です。しかし高野陽一さんによる夕張線蒸機最終列車6788レの情感たっぷりなルポをはじめ、国鉄本線蒸機廃止30年にちなんださまざまな企画を盛り込んでいます。なかでも付録DVDは蒸機末期を同時代体験した方には珠玉の3作品を編集、ことにわずか4分あまりの小品ながら、岩崎宏美の歌にのせてさながらフラッシュバックのようにあの日の情景が浮かび上がる井門義博さんの「あざやかな場面」は、目頭が熱くなること請け合いです。

ちなみに、初めての九州撮影行とそれにまつわるお父様との心温まるエピソード「親父と罐(カマ)へのレクイエム」をお寄せくださった前原誠司さんはあの民主党代表の前原さんです。超がつくご多忙の中を本誌の「あの日、私は…」にもご寄稿いただきましたが、お読みいただくとテレビで見る政治家としての姿と違って、同じ趣味人として急に身近に感じられてくるから不思議です。こちらもぜひご一読ください。

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