鉄道ホビダス

「上田電鉄」を訪ねる。

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この冬一番の寒気が流れ込み各地で大雪となっている中を、信州・上田へと行ってきました。前泊した軽井沢は夜中に降雪があったようで、朝起きると新雪が10センチほど積もり、気温は零下7℃。インターネットのピンポイント天気予報を見ると、上田方面も雪の可能性があるようで、浅間から菅平方面はすっかり雪雲に覆われています。
▲ラッピングとはいえなかなか雰囲気は出ている“まるまどりーむ号”の丸窓。車号の7553が長年慣れ親しんだ本家丸窓=5253とちょっと似ているような気もする。'05.12.18 下之郷

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上田と別所温泉を結ぶ上田交通別所線が「上田電鉄」に生まれ変わったのは10月3日のことですから、ほんの2ヶ月ほど前のことです。上田交通時代、それも昇圧前は幾度となく塩田平を訪れ、その独特の雰囲気に酔いしれていたものですが、昇圧後は次第に足が遠のき、もちろん「上田電鉄」となってからははじめての訪問です。
▲東急グループの上田交通のロゴが入っていた車体横のエッチング・エンブレムは一旦塗りつぶされて上田電鉄の新ロゴに代えられている。漢字をモディファイした社紋はかつての上田電鉄時代の社紋を模したもののようだ。

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昼前に訪れた下之郷の車庫は、幸い雲間から陽もさすまずまずの天気でしたが、周囲の山々から吹き降ろす風は猛烈に冷たく、その風にのって道床の乾ききった粉雪が舞い踊っていました。横山鉄道部長のご案内でまずは構内の見学。ここ下之郷はかつての西丸子線の分岐点でもあり、構内下り方には小さな西丸子線用ホームも残されています。そのホーム跡の横に設けられた電留線には、昇圧前の“丸窓電車”こと5250形のイメージを現代に伝えようと今年になってから改装されたラッピング電車“まるまどりーむ号”7253Fが休んでいます。
▲“まるまどりーむ号”の正面。東急7200系もこうやってツートンカラーとなるとぐっとイメージが変わる。'05.12.18

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横山部長のお話によると、現在このラッピング電車“まるまどりーむ号”は2編成。上田電鉄発足とともにラッピングを施した7255Fは運用に入っており、ちょうど東急時代復元車の7254Fとこの下之郷で交換するとのこと。寒さに凍えながらも、この両者をカメラにおさめることができました。
▲倉庫代わりに使われている5200系の車体を横目に走る“まるまどりーむ号”7255F。塩田平上空もすっかり雪雲に覆われていた。'05.12.18 下之郷

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「上田電鉄」という名前は実はこれが最初ではありません。開業時の上田温泉電軌が丸子電鉄と合併して上田丸子電鉄となるまでの1939(昭和14)年から1943(昭和18)年までのわずか4年間、「上田電鉄」を名乗っていたことがあります。この辺の事情はRM LIBRARY『上田丸子電鉄』に詳しいのでご参照ください。

ご多聞に漏れず、新生・上田電鉄の前途も決して平坦なものではなさそうです。ただ、フリークェンシーの向上はもとより、さまざまな形での集客に努力されるとのこと。今回の“まるまどりーむ号”や東急時代復元車など、遠来のファンを含めた話題作りや集客も積極的で、最も新しい地方鉄道=上田電鉄の今後に期待したいと思います。
▲車体帯を外して「東急時代復元車」として運行されている7254F。綺麗に整備されたステンレス車体が美しい。'05.12.18 下之郷

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