鉄道ホビダス

梅村さんの『頸城鉄道』まもなく発売!

kubiki1.JPG
RM LIBRARYの次号第77巻は、ほぼ2年ぶりとなる軽便がテーマです。それもいわゆる“味噌汁軽便”の王道中の王道、『頸城鉄道』です。すでに全廃から35年が経とうとしている頸城ですが、昨年は六甲山中で保管されていたホジ3やDC92が奇跡の里帰りを果たすなど、今なお多くの人々に愛され慕われ続けています。

そんな頸城鉄道を何とかライブラリーのラインナップに加えたいと、「私鉄車両めぐり」でも同社線を執筆なさっている小林宇一郎さんに相談したのが、かれこれ3年ほど前のことです。ところが残念なことに小林さんご本人が体調を崩されたこともあって、暫く企画が宙に浮いてしまっていました。

一方で、かねてより親しくさせていただいている“けむりプロ”のメンバーである梅村正明さんから、今年になって30年近く行方不明になっていた頸城のネガが大量に出てきたという話を伺いました。梅村さんの頸城といえば知る人ぞ知る名作揃いです。学生時代から入れ込んで頸城通いを繰り返し、ついには社員同様に扱われるまでになった話はたびたび耳にしており、これは是が非でも梅村さんの写真でライブラリーを構成したいところではあります。
▲梅村さんの名作中の名作が表紙を飾る。この写真を見て「ああいいな せいせいするな 桜は咲いて日に光り…」と『鉄道讃歌』のフレーズを即座に思い浮かべる向きには、この『頸城鉄道』はバイブルになることうけ合い。

kubiki2.JPG
そんな折り、小林さんから連絡が入りました。どうも体調が思わしくなく、頼まれている「頸城鉄道」を纏め上げることはできそうもない、ついては別の適任者を紹介するからそちらを当たってもらえないか…という内容でした。瞬間的に梅村さんの写真のことが脳裏に浮かびましたが、それを申し上げるわけにはゆきません。恐る恐るどなたでしょうかとお尋ねすると、「今は大阪にお住まいの梅村さんという方です」とおっしゃるではないですか! これには腰を抜かさんばかりに驚きました。
▲来週発売となる『頸城鉄道』より。頸城野に生きたわずか15kmの鉄道の姿が昨日のことのように鮮やかに甦る。

kubiki3.JPG
30年ぶりに奇跡の里帰りを果たした車輌たち、やはり30年ぶりに発見された山のような頸城のネガ、そして小林さんと梅村さん…。運命論的な話は好きではありませんが、『頸城鉄道』が本になるまでの今回の一連の出来事は、何か形而上の力を感じずにはいられません。

その梅村さんの RM LIBRARY『頸城鉄道』は来週発売になります。社紋から“マルケー”と愛称される頸城鉄道を知りつくした梅村さんならではの記事と、それにも増して、一味もふた味も違う“けむりプロ”のカメラアイは圧巻です。“味噌汁軽便”ファンのみならず、鉄道写真を志す皆さんにも是非ともご覧いただきたい一冊です。
▲機関庫事務室の間取り図など、模型心を持った梅村さんならではの視点も見逃せない。

レイル・マガジン

ホビダス・マーケット新着MORE

  • 俺がイル
ネコ・パブリッシングCopyright © 2005-2016 NEKO PUBLISHING CO.,LTD. All right reserved.