鉄道ホビダス

憧れのエキスポ・メトリック。(下)

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ちょうど十年前にロンドンの「エキスポ・ナローゲージ」に参加した際は、事務局長からこのイベントに参加した日本人はあなた方が初めてだと言われましたが、私の知る限り、この「エキスポ・メトリック」に参加した日本人もこれまでに一人いるだけです。それだけに“二人目”の岡山君からもたらされた情報は実にリアルで、少しはこのエキスポの生の姿が見えてきました。
▲いかにもヨーロッパ的なフェルトバーンのワンシーン。ペガサスの給油機の横で待機するのはドイッツのOMZ117形。なお、このセクションはシーナリーの造作が粗いが、ホームページで見ると、植栽の巧みさに舌を巻くレイアウトも少なくない。P:岡山英明

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出店メーカー105社の内訳は、地元フランスが73社で圧倒的、ついで隣国のベルギーとイタリアが各7社、イギリスが6社、ドイツが4社、オランダ、スウェーデン、スイスが各2社、ルクセンブルクが1社といった配分です。米国の有力メーカーがまったく出店していないのも象徴的です。
▲ナローゲージのみならず各種のスケール、ゲージの出店がある。P:岡山英明

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▲近年、日本でもちらほら見られるようになってきた英国のライトラインズの7ミリスケール・ナローたち。さながらカブトガニのような機関車は英国鉄聯のシンプレックス・プロテクト(装甲)バージョンでホワイトメタル製。これは組んだことがあるが、各部の合いも良く、エンジンからキャブインテリアまでかなり良くできている。P:岡山英明

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出店メーカーの中で自社のホームページを開設しているのが38社、つまり全体の36%にしかならないことからも類推できるように、多くはヨーロッパではすっかり市民権を得ているいわゆるガレージキット・メーカーです。ただ、フルグレックスやレマコ(ともにスイス)やマイクロメタキット(ドイツ)といった日本でも知られた“メジャー”も軒を連ねています。
▲直径からスポーク本数まで実に多種多様な動輪(Roue moteur)が売られている。それにしてもカウンターウェイトは別売なのだろうか? P:岡山英明

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展示内容も岡山君からのメールによるとナローのみならずスタンダードやトラムの展示も結構あって、それがこれだけ多くの人出につながっているのかもしれません。また興味深いのは、8割が「白人の中高年」で、子供の姿が少なかったとの点。アメリカのナローゲージ・コンベンションが「まるで退役軍人の戦友会のよう」と形容されるのとも一脈通じており、考えさせられるものがあります。
▲ハンドスパイクによる道床製作の工程展示(左)と工具屋さんのブース(右)。P:岡山英明

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最近はわが国のいろいろな模型ショウでもストラクチャーやシーナリー用品の出店が見られるようになりましたが、海外のコンベンションではレイアウト関連用品が充実しているのも特徴で、このエキスポ・メトリックでも各種のデモンストレーションが見られたそうです。さらに工具専門店も数件出店しており、なかには旋盤専門店もあったとか。岡山君もアルミ用半田の実演にほだされて、ついついアルミ半田を買ってしまったとか…。

ずっと行ってみたいと思いながらいまだに実現できずにいるこの「エキスポ・メトリック」、来年こそは自分の目で確かめてみたいものです。
▲ ETOILE VERTE(緑の星)と銘打ったシーナリー用品をディスプレイするのはイタリアはミラノから来たSAMSAさんのブース。彼の地ではよく見られるプラスター製のストラクチャーはちょっと日本的感覚では受け入れられそうもないかも。P:岡山英明

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