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50歳を迎えるDD502。

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貨物輸送からの撤退の余波を受けて、私鉄の機関車は急速にその数を減らしていますが、オールドタイマーが多い電気機関車に比して、ディーゼル機関車の方は意外に話題にのぼることが少ないようです。耐用年数もあってか、DD13やDE10の傍系ばかりとなってしまった状況も興味を殺ぐ理由になってしまっているのかもしれません。
▲DD502のプロフィール。全長10メートルほどのセミセンター・キャブのプロポーションは、丸味を帯びたデザインとあいまってなかなか味わい深い。ちなみに、ロッド式、しかもBBのロッドを下げて形式写真を撮るのは至難の業。

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そんな中で異彩を放っているのが関東鉄道のDD502です。1956(昭和31)年10月製ですから、私鉄用ディーゼル機関車としては黎明期にあたる古参中の古参です。関東鉄道の前身である常総筑波鉄道は、当時まだ開発途上にあった試作的ディーゼル機関車を積極的に導入し、地方鉄道の無煙化に先鞭をつけました。1953(昭和28)年の東急車輌製(東急製DLは極めて珍しい)DB11を皮切りに、翌々1954(昭和29)年には2基エンジン+液体変速機搭載の三菱製BB機DD501、さらに翌年にこのDD502、その2年後の1958(昭和33)年には後に鉾田に移籍して「カバさん」の愛称で親しまれたDD901と、次々と意欲的な新鋭ディーゼル機関車を増備しています。
▲2エンド側の正面は何か愛嬌のある表情をしている。

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DD502はDMF31SB形ディーゼル機関(500ps)1基を持つセミセンター・キャブの34.5t機で、最終駆動はロッド式。同じ日車製のDD901(新製直後は国鉄に貸し出されDD42を名乗った)の小型版といった感じで、丸みを帯びたキャブと垂れ目の窓が印象的です。

1971(昭和46)年の常総線貨物営業廃止以降、DD502は工臨や甲種輸送など事業用に使われるのみとなってしまいましたが、筑波線に移ったDD501、鉾田線に転じたDD901、龍ケ崎線のDB11とともに、関東鉄道各線はどこに行っても個性的なロッド式DLに出会えるのが嬉しく、幾度も足を向けたものです。最近はなかなか出番もなく、新製車輌の甲種引き込みや、イベント列車の牽引などに時折登板するだけのようですが、僚機DD501とDD901が現役を離れてしまった今も、このDD502だけは現役を貫いているのは嬉しい限りです。南水海道の車輌基地で実に綺麗に整備されて待機している、恐らく現役としては最古の古典ディーゼル機関車は、来年でちょうど50歳を迎えます。
▲磨き込まれたロッドとカウンターウエイト。ロッド式DLには蒸気機関車に一脈通じる魅力がある。

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