鉄道ホビダス

『国鉄時代』vol.20はC62特集第二弾。

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▲C62にとってもっとも輝いていた時代、4レ特急「はと」の先頭にたって山科の大カーブをゆく宮原区の30号機。P:佐竹保雄 (『国鉄時代』vol.20より)
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21日発売の『国鉄時代』vol.20は2号連続特集の第二弾、C62(下)をお送りします。今号の目玉はなんといっても「C62栄光の軌跡」です。「栄光の…」「極限の…」といった形容がされる急客機C62ですが、果たして49輌全機が特急牽引の栄光に浴したことがあるのでしょうか。今回の企画は編集を担当する山下のそんな疑問からスタートしました。それでは山下より今号の見所をご紹介いたしましょう。

091219n001.jpgまずは特集の「C62栄光の軌跡」。年配のベテランファンの方々でも、全機特急を牽引したとは考えられないと言いますが、一輌一輌、特急牽引の写真が残されているか検討していくと、ざっと40輌は見つかります。履歴を見ると全機特急運用のある機関区に所属したことがありますから、可能性はあると判断し、“特急のヘッドマークを掲げた走行写真”にターゲットを絞り、多くのベテランファンの方々にもう一度ネガを点検していただきました。

091219n015.jpg撮影時はめずらしいなどとは思わなかったから、ほとんど忘れかけていたけれど…とおっしゃって、多くの写真が編集部に届きました。結局、45号機のみ、編成を牽引しているシーンは見つからず、機関区の停車シーンと、5レ「ゆうづる」牽引の帰りにヘッドマークにカバーを付けて各駅停車を牽引する姿、いわば「状況証拠」といったところです。それでも、全機特急を牽引したということが実証でき、大好きなC62に「特急機」という面目をほどこすことができたことは、ファンとしてこの上なく嬉しく思います。49輌ただ並べたわけではなく、順番をなるべくくずさぬように東海道・山陽本線から常磐線までグラフィックに名場面を構成いたしました。
▲1号機から49号機まで全機を特急ヘッドマーク付きで収録した画期的特集。トップを飾るのは宇田賢吉さん撮影の201レ「かもめ」を牽く広島二区の1号機。 (『国鉄時代』vol.20より)
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▲C62 21〔尾〕の牽く2レ「はつかり」や23号機〔平〕の牽く「ゆうづる」の姿は首都圏のファンにとって忘れられないものであった。 (『国鉄時代』vol.20より)
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巻頭を飾るのは細川延夫さんの遺作、呉線です。呉線にC62が本格的に入線したのは昭和40年からですが、その前にも米軍関係の列車を牽引して入線していたことがよくあったとのことで、瀬戸内海を背景にした見開き写真はその列車のようです。撮影時の記録がなく、詳細な撮影時期はいまや分からなくなってしまいましたが、その海を背景にした写真以外はすべて昭和40年以降と思われます。文章は細川さんと親交の深かった元機関士の宇田賢吉さんに添えていただきました。乗務員ならではの視点でお書きいただいた文は、我々ファンには宝にも等しい記録と言えます。また個々の写真の解説のために、呉線沿線にわざわざ確認に行っていただいたりして、正確を期すという面でも宇田さんならではのこだわりがある記事です。

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▲尾久区の38号機や39号機の牽く「はつかり」。39号機の「はつかり」牽引の姿は珍しい。 (『国鉄時代』vol.20より)
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Vol.20は前号ではあまり触れなかった「西」にシフトしており、列車史研究家の三宅俊彦さんの「山陽本線 中・西部のC62」はその中でも昭和30年代後半のブルートレイン牽引全盛期を語る上ではこの上なく貴重な資料といえます。短編成の「かもめ」とは対照的な堂々の20系編成の先頭に立つ山陽型のC62は、同機の歴史の中でもやはり華の一つに挙げられるでしょう。

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▲宇田賢吉さんによる「呉線とC62」。細川延夫さんによる瀬戸内をゆくC62の姿が強く印象に残る。 (『国鉄時代』vol.20より)
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▲形態分類と運用で振り返る「宮原区EF58の輝ける日々」は、1970年代中盤、正面窓のHゴム化やヒサシの左右一体化、さらにはパンタグラフのPS22B化などが急速に進むなか、最後まで美しい姿を保っていた宮原区所属機の動向を克明に追った記録。 (『国鉄時代』vol.20より)
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一般記事では「宮原区EF58の輝ける日々」が目を惹きます。東海道に君臨したEF58ですが、その末期に焦点を当てた運用と形態分類。「ゴハチ」ファンならずとも懐かしくも刺激的な記事となっています。

091219n021n.jpg「常紋1984」では蒸機全廃後約10年、最も地味だった時期の北の峠の撮影記。大自然の景観は今も変わりませんが、DD51の牽引する緑のコンテナやスイッチバックに時代の流れを感じます。
大好評の特別付録DVDは、三品勝暉作品「C62重連怒涛の旅路」、宮内明朗作品「小海線のC56」です。スピードも大きさも対象的な2形式の活躍ぶりをご覧ください。
『国鉄時代』も創刊5年、vol.20を迎えました。来年もますます「圧」を上げて驀進したいと思っております。

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