鉄道ホビダス

2009年12月 5日アーカイブ

上毛電気鉄道は今。(上)

091205n0426.jpg
▲最古参のデハ101と並んだ“最新”のデキ3021。いずれも見事に整備されている。'09.11.29 大胡
クリックするとポップアップします。

東急長津田車両工場で余生を送っていたデキ3021の保存を受け入れ(アーカイブ「東急デキ3021が上毛電気鉄道へ」参照)、自社生え抜き車輌であるデハ101の動態保存とともに俄然注目を集めている上毛電気鉄道ですが、先週の日曜日、東武博物館の花上館長らと大胡車庫を訪れ、同社の古澤社長のご案内でこれらの歴史的車輌をつぶさに拝見することができました。

091205n0312.jpg
▲デハ101は1928(昭和3)年川崎車輌製の16m級両運車で、上毛電気鉄道開業時からの生え抜き車輌。全国的に見ても、現役の鉄道線電車としては最も古い1輌。'09.11.29 大胡
クリックするとポップアップします。

091205n0300.jpg国の登録有形文化財(建造物)に指定されている大胡の電車庫は、木造2線の矩形庫で、プーリーベルトによる古典的な工作室を備えた、まさに歴史的建造物です(アーカイブ「上毛電気鉄道大胡車庫を訪ねる」参照)。去る10月18日にはこの大胡車庫をメイン会場に、デキ3021のお披露目を兼ねた「上毛電鉄感謝フェア」が実施され(アーカイブ「“上毛”のデキ3021」参照)、西桐生会場と合わせて実に7,300人もの来場者が詰め掛けたそうです。同社ではこのようなイベントをはじめ、ファンのみならず沿線利用者の皆さんへのハートフルなアピールをいくつも行っており、現在も大胡駅をLED電球2万8千個で彩る電飾ライトアップを行っています(→こちら)。「手をつなぎたくなる駅、大胡」をデザインコンセプトとしたこのイルミネーションにはデハ101と104もモチーフとして登場、かつては“お荷物”でしかなかった旧型車輌が、ここでも活性化に一役買っています。
▲登録有形文化財となっている電車庫とデハ101。開業時から変わらぬこの光景が“今なお現役”。'09.11.29
クリックするとポップアップします。

091205n0299.jpgさてそのデハ101ですが、昨年秋の全般検査時に客室内をニス塗りに復元するなど大がかりな改修工事がなされました(アーカイブ「80歳を迎え美しくなった上毛デハ101」参照)。定期運用を離脱したのが1997(平成9)年。その後はバラスト散布用の工臨等でしか出番がなく、その去就が注目を集めていただけに、この全検はまさに画期的な英断だったと言えましょう。今回現車を拝見しても、美しく磨き抜かれた車体や客室内からは、自社創業以来の歴史的車輌に敬意を払い護り抜こうという愛情がひしひしと感じられ、見ていて実に清清しい思いでした。
▲ボールドウィンタイプの川崎製KO形台車。現在ではメタル軸受だが、新製当初はローラーベアリングを用いていたという。'09.11.29
クリックするとポップアップします。

091205n0297.jpg
▲列車区で佇む。さりげないこんな光景の中にも、上毛電気鉄道の長い歴史が滲む。'09.11.29
クリックするとポップアップします。

ところで、上毛電気鉄道では来年1月3日に新春企画として「上毛電鉄イベント」(→こちら)を計画中です。大胡車庫を会場に、デキ3021の構内初走行やデハ101の臨時運行などが予定されています。今からお正月休みの計画に加えてみられてはいかがでしょうか。

waga_jnr003b.jpg

090820n008.jpg

レイル・マガジン

2009年12月   

    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    
「編集長敬白」が携帯電話でもご覧になれます。下記アドレスもしくはQRコードを読み取ってアクセスしてください。
http://rail.hobidas.com/blog/
natori/m/

ホビダス・マーケット新着MORE

  • 俺がイル
ネコ・パブリッシングCopyright © 2005-2018 NEKO PUBLISHING CO.,LTD. All right reserved.