鉄道ホビダス

2009年12月 2日アーカイブ

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▲払暁の静寂を衝いて上野14番線へと下り込んでゆく特急「北陸」。金沢から夜の帳の中を走り続けた8時間1分の旅が間もなく終わる。なお、実際はほとんど暗闇状態で、肉眼ではとてもこんな風には見えてはいない。'09.12.2 6:16:33 鶯谷 Canon EOS 7D EF-S15-85㎜ F3.5-5.6 IS USM 1/50 f4.5 32㎜ ISO6400 オートホワイトバランス JPEGラージ
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キヤノンEOS 7Dが手もとに来て2ヶ月あまり、一度試してみたいと思っていたのが、同機が誇る高感度画質です。カメラ専門誌のレポートではISO6400でも充分実用になるポテンシャルと評されており、額面どおりに受け取れば、厳しい露出条件での撮影が多い鉄道写真にとってはまたとない福音です。

IMG_0473n.jpg高感度撮影となれば、ひと月前であれば東京駅に出入りする500系新幹線の夜景も狙いどころだったのでしょうが、今となってはそれもかなわぬこと。そこで白羽の矢を立てたのが未明に上野駅に到着する夜行列車群です。金沢からの612M急行「能登」が6時05分、同じく金沢からの3012レ特急「北陸」が6時19分、そして青森からの2022レ特急「あけぼの」が6時58分上野着と、いずれもこの季節には手強い相手です。しかも今日12月2日の東京地方の「日の出」は6時33分、「能登」と「北陸」は完全に日の出前の到着となります。
▲「能登」の通過はほぼ6時。月明かりもなく、条件はかなり厳しい。「こだま」以来の伝統の3灯前照灯は遥か遠くからでもその存在を主張する。'09.12.2 6:01:15 鶯谷 Canon EOS 7D EF-S15-85㎜ F3.5-5.6 IS USM 1/15 f5.6 73㎜ ISO6400 オートホワイトバランス JPEGラージ
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▲「能登」と「北陸」の間に思わぬ珍客も登場。軌道総合試験車E491系“East i-E”だ。'09.12.2 6:10:36鶯谷 Canon EOS 7D EF-S15-85㎜ F3.5-5.6 IS USM 1/40 f5 50㎜ ISO6400 オートホワイトバランス JPEGラージ
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最初の撮影地となる鶯谷駅に到着したのは5時41分。天気予報によれば今日は快晴。ちょうど満月とあって、自宅を出る頃は月明かりが煌々と照らし、これならば…と期待しながらホームに降り立ったものの、辺りはえっと驚くほどの暗闇ではないですか。それもそのはず、今日の「月の入り」は6時18分で、「能登」と「北陸」の到着時間帯は「月の入り」と「日の出」に挟まれたまさに魔の時間帯だったのです。試しに手持ちの単独露出計で計測してみるとEV値はなんと「1」。理論値ではf1.4で1秒(ISO100)相当ですが、現実的には“写らない”世界です。

IMG_0523n.jpgJR東日本のモバイルサイトで運行情報を確認すると、上野到着の夜行列車は各列車とも定時運行。「能登」通過直前にはようやくEV値も「2」近くまで改善したものの、あいかわらず“闇夜の烏”状態は続いています。鶯谷駅跨線橋上の気温は8℃、北北西の風1mと、幸いにして12月にしてはそれほど寒くはないものの、ISO6400に設定したとしても果たしてこの条件下で写るのか…まずは試し撮りです。
▲鶯谷の跨線橋は頭端式ホームの上野から尾久へと戻る回送も狙えて二度おいしい。営業列車「能登」が通過してからちょうど20分後、回送となった「能登」が戻ってきた。この時分になると露光条件もかなり改善されてくる。'09.12.2 6:21:43 鶯谷 Canon EOS 7D EF-S15-85㎜ F3.5-5.6 IS USM 1/125 f5.6 85㎜ ISO6400 オートホワイトバランス JPEGラージ
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ISO感度を6400に設定、プログラムオートでファインダーをのぞいてみると、モニター上の表示は1/4開放。さすがに厳しい値です。それでも前照灯などの照度が加われば多少スペックが好転すると期待して待つことにしました。

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▲ようやく夜が明ける。太陽こそまだ姿を見せないものの、すっかり明るくなった空の下、今日も都会の一日が始まる。'09.12.2 鶯谷
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果たして結果は冒頭でご覧のとおり。シャッタースピードは1/15まで持ち直したものの、流し撮りに頼らざるをえませんでした。14分差で雁行して来る「北陸」ではかなり条件が改善され、やはり流し撮りとなってしまったものの、こちらは一見昼間のような明るさに…。実際はまだまだ日の出前の闇の中だったわけですから、まさにISO6400の実力や恐るべしです。

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