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レイル・マガジン編集長自らが作る編集日記。

2009年11月11日

変貌する銚子電気鉄道を訪ねる。(上)

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▲海鹿島付近はキャベツの名産地。なんとも長閑な風景の中を、吊り掛け音を響かせてデハ801が行く。'09.10.31 海鹿島-君が浜
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先月からお借りしているキヤノンの最新デジタル一眼レフEOS 7D(アーカイブ「EOS7Dで498を撮る」参照)の試写を兼ねて、ひさしぶりに銚子電気鉄道を訪れました。すでに「鉄道ホビダス」のニュース等でもご存知のように、銚子電気鉄道は車輌の体質改善のために、伊予鉄道から800系4輌(2輌編成×2編成)を譲り受けることとなっており、訪問したのはこの譲受車が海路銚子港へと到着する数日前のことです。

091111n003.jpg現在の銚子電気鉄道の旅客車の陣容は、1928(昭和3)年川崎造船所を出自とするデハ700形2輌(701、702)、24年前にやはり伊予鉄道から譲受したデハ800形1輌(801)、それに営団2000形の車体を使ったデハ1000形2輌(1001、1002)の総勢5輌。ただしデハ700形は休車状態、デハ800形は予備車扱いで、基本的にはデハ1000形2輌が運用に就いています。そんななか、訪問当日は朝からデハ801が2運用のうちの片方に充当されており、“新車”の稼動とともに廃車されると思われるこのデハ801を集中的に撮影することにしました。
▲本銚子駅に到着した外川行きのデハ801。本銚子を発車した列車は、松林の切通しを吊り掛けモーターの音を唸らせて上ってゆく。'09.10.31
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▲木造の外川駅駅舎はまるでタイムスリップしたような風情。思えばこれまでに何度この駅に降り立ったことだろうか…。'09.10.31
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▲外川駅に留置されている客車ユ101(左)。すでに使用されなくなって久しい。写真右は外川駅の終端部で、かつてはここに2軸客車ハフ1、ハフ2が留置されていた。'09.10.31
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漁業と醤油の町・銚子を起点に、犬吠埼に寄り添うように終点・外川まで延長6.4キロを走るミニ電鉄には、先ごろ解体されたデハ101(アーカイブ「保存された雨宮製台車」参照)が現役だった1970年代から、それこそ数えきれないほど訪れましたが、車輌の姿は変われど、車庫のある仲ノ町や交換駅の笠上黒生、それに終点の外川駅の佇まいはほとんど変わっておらず、今回もお気に入りの外川駅で暫しゆっくりとした時間を過ごしました。

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▲外川に到着するデハ801。休日ともなると、この外川駅を訪れようという人たちで結構な賑わいとなる。'09.10.31
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ご承知のように、銚子電気鉄道は経営権が二転三転するなど不安定な状況に置かれており、いまもってその窮状は続いています。今回の伊予鉄道からの車輌導入も、在籍車輌の体質改善が急務となっているからにほかなりません。同鉄道では企業努力にもかかわらず資金調達が厳しいことから、現在、この車輌導入工事費用の一部を債券化し、これを車輌オーナー制度として一口10万円でオーナーを募集するとともに、1編成につき1個の愛称命名権を売却する告知を行なっています(→こちら

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