鉄道ホビダス

2009年9月29日アーカイブ

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かつての三池炭鉱の町として知られる福岡県大牟田市の教育委員会から、興味深い「旧三池炭鉱専用鉄道電気機関車特別公開」のご連絡をいただきましたので、今日はさっそくその概要をご紹介してみたいと思います。
▲現役時代のシーメンス製1号機。1911(明治44)年製の超古典電気機関車である。'96.1.17 三池港
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三池炭鉱専用鉄道は福岡県大牟田市と熊本県荒尾市にまたがって路線を巡らせていた運炭鉄道で、一時は地方鉄道として三池浜駅~三池港駅間の旅客輸送も行なっていました。1973(昭和48)年7月末日で旅客営業を終えてからも、多くの支線を擁するわが国屈指の専用鉄道として活躍を続けていました(ムック『模「景」を歩く』参照)。

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▲現場では“がめ”(方言で亀のこと)と愛称されていたGE製15t機。1908(明治41)年製。今回はこの機関車も公開される。'96.1.18 三池港
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4年ほど前に小ブログでも現地の状況をお伝えしたことがありますが(アーカイブ「三井三池は今…」参照)、大牟田駅東方のかつて宮浦坑があった宮浦停車場から、JR線との接続点である大牟田駅北方の仮屋川ヤードまでの1.8kmほどの、かつて旭町支線と呼ばれていた区間は専用鉄道として今なお現役で、何輌かの古典電気機関車が活躍を続けています。しかし、工場内はもちろんのこと、宮浦駅構内や仮屋川ヤードも立ち入りれず、車輌たちを間近で見ることはかないません。それだけに今回の大牟田市の主催する特別公開はまたとない機会と言えましょう。

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▲東芝製標準型B-B凸電は合計6輌が在籍していた。公開されるのはこの17号機。'96.1.18 三池港
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大牟田市教育委員会では、毎年11月3日(文化の日)に三池炭鉱宮原抗や三池港といった炭鉱関連の近代化遺産を特別公開していますが、今回は三池炭鉱宮原抗や三池港と三池炭鉱専用鉄道といった炭鉱関連の施設が世界遺産の暫定リストに掲載されたことを記念して、一昨年と同様に旧三池炭鉱専用鉄道の電気機関車4輌を特別公開することとなったものです。なお、この4輌の電気機関車は大牟田市が所有していますが、いまのところ安住の地がないため化学工場の敷地内に仮保管されており、普段は非公開となっています。
■公開日時:2009(平成21)年11月3日(火・祝) 10:00~16:00
■開催場所:エスジーケミカル工場内(福岡県大牟田市合成町1番地)
■見学料:無料
■主催:大牟田市教育委員会
■公開車輌
●旧三池炭鉱専用鉄道電気機関車15トン級B形5号機
1908(明治41)年アメリカ・ゼネラルエレクトリック社製L型電機で、国内に現存する最古級の電機。
●旧三池炭鉱専用鉄道電気機関車20トン級B形1号機
1911(明治44)年ドイツ・シーメンス社製凸型電機。
●旧三池炭鉱専用鉄道電気機関車20トン級B形5号機
ドイツ・シーメンス社製凸型電機をモデルに、1915(大正4)年に三菱造船所で製造された国産としては最古級の電機。
●旧三池炭鉱専用鉄道電気機関車45トン級B-B型17号機
1932(昭和7)年東芝製凸型電機。私鉄・産業用の標準電機として昭和初期から昭和20年代にかけて製造。
■その他
・運転台内部も見学可能(15トン級5号機を除く)
・10:00から16:00頃まで、約30分間隔で大牟田駅よりシャトルバスを運行
■問合せ先
 大牟田市教育委員会 文化・スポーツ課 文化担当
 TEL:0944-53-1503/FAX:0944-41-2210

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▲大牟田市教育委員会作成のリーフレット。
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