鉄道ホビダス

RMライブラリー新刊は『国鉄コンテナのすべて』。

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▲早朝の東海道を汐留目指してひた走る緑の流星「たから号」。今年はわが国初のコンテナ列車「たから号」が誕生して半世紀の記念すべき年にあたる。P:鈴木靖人  (RMライブラリー『国鉄コンテナのすべて』より)
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これまで知られざる国鉄車輌や失われた地方私鉄などにスポットを当ててきたRMライブラリーですが、今月と来月は吉岡心平さんによる『国鉄コンテナのすべて』の上下巻をお届けします。これまでRM本誌はもちろん、RMライブラリーでも『3軸貨車の誕生と終焉』『大物車のすべて』など知られざる貨車の世界を紹介されてきた吉岡さんですが、今回はついに、貨車に載る「コンテナ」の知られざる世界を解き明かされます。

090818nrml121.jpg現在の鉄道貨物輸送の主力であるコンテナ輸送。その歴史は意外に古く、1931(昭和6)年に製作された「イ号」が始祖とされています。とは言え、実用化という意味では、今からちょうど50年前、1959(昭和34)年に東京(汐留)~大阪(梅田)間で運転を開始したコンテナ特急「たから号」に搭載された5000形コンテナが嚆矢です。その後「戸口から戸口へ」のキャッチフレーズのもと、全国にそのネットワークが展開され、様々な用途のコンテナが製造されていったのはご存知の通りです。

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▲国鉄コンテナと言えば「戸口から戸口へ」というキャッチフレーズ。それらの標記についてももちろん詳細な解説がなされている。  (RMライブラリー『国鉄コンテナのすべて』より)
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本書は「たから号」運転開始前に製作された5000形コンテナを筆頭に、国鉄が所有した全ての5・10トンコンテナを解説するもので、有蓋、冷蔵、通風、タンク、ホッパ、無蓋、そして車掌とあらゆる種類の国鉄コンテナを形式別に網羅しています。

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▲初期の国鉄コンテナの形式は「C」などは付かず、「5000形」など数字のみであった。独特の亀甲型の外板を持つのは5000形5100番代(左)。1966年に誕生したC11形は6690個製造され、民営化後も活躍を続けた(右)。  (RMライブラリー『国鉄コンテナのすべて』より)
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上巻では国鉄コンテナの歴史、規格、標記と塗装といった概要に続き、一種規格の有蓋および冷蔵コンテナと、全ての通風コンテナを収録。15,000個以上製造されたC10や白い塗装の冷蔵コンテナR10などの有名どころはもちろん、クロスバー交換機専用コンテナC93や「冷凍」コンテナR91、さらに試作のみに終わった2.5トンコンテナ925形など、数個のみ製造されたものまであますところなく収録しています。

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▲「白いコンテナ」と言えば冷蔵コンテナ。模型のアクセントとしても人気があったが、本書ではその分類についても詳細に解説されている(左)。通風コンテナは上巻で全て収録(右)。小海線などで思い出の多い方も多いのでは…。  (RMライブラリー『国鉄コンテナのすべて』より)
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これまでほとんど顧みられることの無かった国鉄コンテナの全貌に迫る本書、「たから号」運転開始50年の記念すべき年に、実物ファンはもちろん、模型ファンにもお勧めの一冊です。ぜひ、書架にお揃えください。

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2009年8月   

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