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レイル・マガジン編集長自らが作る編集日記。

2009年8月 9日

ガソリンカー祭に参加。(上)

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▲小気味良いエキゾーストノートを響かせて「足尾ガソリン軌道歴史館線」を行く“フォード14号機”。'09.8.8
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この週末はわたらせ渓谷鐵道通洞駅に隣接する足尾歴史館で、「ガソリンカー祭」と銘打たれたA型フォード搭載ガソリン機関車の完成披露が行われ、私もゲストの一人として行ってまいりました。

090809n008.jpg「ガソリンカー」と通称されるのは、1950年代中盤まで足尾町内を走り回っていたガソリン機関車で、「定時」と呼ばれて地元住民の足としても長年にわたって親しまれてきました。フォードのエンジンとボンネットを利用して地元の足尾銅山工作係が作り上げたそのスタイルは、一度目にしたら忘れられなくなるほどユニークで、現在では各スケールで模型製品化されておりますので、ご存知の方も少なくないことでしょう。
▲まさにスクラッチビルドで14号機を完成させた町田 洋さん。'09.8.8
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この「ガソリンカー」を“復活”させようと奮闘されてきたのが、歴史館館長の長井一雄さんと、同館理事で自動車エンジニアの町田 洋さんです。町田さんは稀少なA型フォード・エンジンを探し出し、補機類をアメリカから取り寄せ、台枠を切り出し…まさにスクラッチビルドでこの機関車を作り上げたのです。車輌番号の№14は、A型フォード搭載機のラストナンバーが№13であったことから、決して1分の1の模型ではない“本物”だという思いを込めた追い番です。

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▲出発式のテープカットに臨む齋藤文夫日光市長ら関係者の皆さん(左)。私もゲストとして祝辞を述べさせていただいた(右)。'09.8.8 P:高木瑞恵(『鉄道旅行®』)
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13時から始まった復元記念式典ではその熱き思いが披露されたのち、齋藤文夫日光市長、新井良亮JR東日本代表取締役副社長から祝辞、続いて私がこの「ガソリンカー」の存在を世に知らしめることになった臼井茂信さんの思い出話などを披露させていただきました。

090809n024.jpg第6代足尾銅山鉱業所長のお孫さんらの手によって行われたテープカットには、驚いたことにかつてガソリンカーの運転士をお務めだった片山仙一さんの姿もありました。現在は足尾を離れられている片山さんですが、偶然訪れたこの足尾歴史館でガソリンカーの復活計画を知り、それからというもの数々の貴重なアドバイスを下さっていると聞きます。まさか実際に“足尾のフォード”を運転されていた方とお会いできるとは思ってもみなかっただけに、私にとっても感激でした。
▲歴史館二階ではガソリンカーに関する特別展が行われており、初公開の写真も展示されている。'09.8.8
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▲会場内にはミニ(?)ガソリンカー(左)や三輪トラック(右)も登場。地元の皆さんによる「あおぞら市場」も開催され終日賑わった。'09.8.8
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安全運行を願って“お清めの儀”が執り行われたのち、いよいよA型フォードが始動、半世紀ぶりに足尾の地にフォードのエキゾーストノートが響きわたりました。客車2輌を牽いてエンドレス軌道を行く姿に、詰め掛けた地元の皆さんも感無量の様子でした。

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▲加藤4t機も元気に活躍中。爽やかな渡良瀬川の川風を感じながらエンドレス軌道を行く。'09.8.8
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当日はフォードのほかにお馴染みの加藤製作所製4t機も登場し、2輌の2フーターが競演するというナローファンにはこたえられない週末となりました。
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