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大夕張鉄道ナハフ1の修復本格化。

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▲ナハフ1の車体側面に残る帯と三菱のマークの痕跡。'09.5.24 P:三菱大夕張鉄道保存会
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全国唯一の財政再建団体となった夕張市で、鉄道遺産の保存活動を進める三菱大夕張鉄道保存会では、三菱鉱業大夕張鉄道線では唯一の自社発注客車となるナハフ1の補修を本格化させています。今日は同会からお送りいただいたレポートをご紹介いたしましょう。

090613n004.jpgナハフ1は大夕張炭礦の専用鉄道として開通した同線の地方鉄道化に備えて、1937(昭和12)年に日本車輌東京支店で製造、1967(昭和42)年に車掌室が設置されナハフ1となりました(RMライブラリー『三菱鉱業大夕張鉄道』参照)。ほかの車輌とともに炭礦の盛衰を見つめ、1987(昭和62)年の廃止後も、付近の公園化を前提に南大夕張駅構内に残されていましたが、1999(平成11)年には雪の重さで転倒し、多方面の協力を得て復旧したものの、屋根等の損傷が激しくシートを被せたままの状態となっていました。
▲一部補修の完了したホーム。停まっているのはキ1。'09.5.24 P:三菱大夕張鉄道保存会
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▲数年ぶりに姿を現したナハフ1。外板もかなり傷んでいる。'09.5.24 P:三菱大夕張鉄道保存会

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▲本格的な修復に向けてナハフ1に組まれる足場。'09.5.24 P:三菱大夕張鉄道保存会
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その後、2007(平成19)年にはナハフ1修復「サボ募金」を展開する一方、車輌内部から、屋根枠の製作・取り付け作業を進めてきました。今年に入り、内部の作業も一段落し、5月には数年ぶりにシートを外し、足場を組み屋根の木材交換や板金作業を進め、窓枠補修・車体塗装後、9月に開催予定の「汽車フェスタ2009」で一般に公開の予定です。

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▲帯の入った大夕張の客車。昭和35年の清水沢駅ホーム。 (RMライブラリー『三菱鉱業大夕張鉄道』より)

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▲ナハフ1形竣功図。(三菱大夕張鉄道保存会提供)
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夕張が日本一の炭礦都市として賑わった昭和30年代、大夕張の客車には国鉄客車との誤乗防止のため、窓下に「うすいグリーンクリーム」の帯が巻かれ、三菱の社紋が入っていました(RMライブラリー『三菱鉱業大夕張鉄道』参照)。古い塗装の下からは、これらの痕跡も確認でき、今後の作業でこれらも再現していきたいと考えています。スリーダイヤモンドの色など、不明点もありますので、当時のカラー写真などがあれば、参考になります。ご一報願えればと思います。

090613n008.jpgまた、民間企業の公益信託助成金を活用して、荒廃したホームの一部も補修しました。ホームは同線廃止後、一部崩壊し、公開されている客車・スハニ6への出入りに際しても支障のある状態でしたが、5月末には地元建設会社の手によりホーム延長の約3分の1の工事が完了しました。保存車輌の隣接地には、近くで建設の進むシューパロダムのインフォメーションセンターもオープンし、三菱大夕張鉄道の資料も一部展示されています。
▲新設されたインフォメーションセンターの展示資料。'09.5.24 P:三菱大夕張鉄道保存会
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▲保存車輌の隣接地にオープンした「夕張シューパロダムインフォメーションセンター」。'09.5.24 P:三菱大夕張鉄道保存会
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また、ナハフ1同様三菱鉱業独自発注の9600形№4が保存されている歴史村・SL館については、昨年から閉鎖されたままですが、有効活用を行政側へ働きかけていきたいと考えています。保存会の補修作業は毎月1回、南大夕張駅跡で展開しています。今後の作業予定日は6月21日、7月26日、8月23日、9月(未定・汽車フェスタ2009)、10月25日、11月15日となっています。気軽に参加、見学して下さい。

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