鉄道ホビダス

2009年6月22日アーカイブ

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▲上総亀山駅でひと休みするキハ30 62。同車は相模線からの転属車で、ワイパーが増設されていることに注意。'09.4.5 久留里線上総亀山(開いている踏切から撮影) P:小野雄一郎
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先週、JR東日本千葉支社より、久留里線に残るキハ30形を国鉄色(朱色4号とクリーム4号のツートンカラー)に塗り直し、7月4日(土曜日)より運行するとの発表がありました。あらためて申し上げるまでもなく、キハ30形は通勤型気動車の標準タイプとして1961(昭和36)年に誕生したキハ35形の両運転台バージョンで、1963(昭和38)年から1966(昭和41)年にかけてちょうど100輌(0番代。ほかに寒冷地向けの500番代が6輌)が新製されました。

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▲電化直前の関西本線を走る奈良行快速キハ35系2連。もちろん「国鉄色」。関西本線はキハ35、30にとって“出生の地”とも言うべき縁ある線区であった。'73.9.23 関西本線柏原ー河内堅上 P:西田達哉さん (「わが国鉄時代」より)

キハ30形は亀山、加古川、米子、徳島、直方…等々、関東以西にも広く配置されましたが、その活躍期間の長さからしても、もっとも印象に残っているのは八高線、川越線、相模線などや、千葉局管内での活躍ではないでしょうか。久留里線を受け持つ木更津へは、新製初年の1963(昭和38)年に早くも第一陣が投入され、以後、個体の入れ代わりはあるものの、実に46年間にわたって木更津~上総亀山間32.2㎞を走り続けてきました。

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▲初春の風景の中を行くキハ30 62。なお、久留里線の3輌のキハ30のうち、同車だけ前後の向きが異なっている。'09.4.12 久留里線平山 P:小野雄一郎
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現在、幕張車両センター木更津派出に在籍しているキハ30形は62、98、そしてラストナンバーの100の合計3輌。現在98番が郡山総合車両センターに入場中で、まずはこの98が「国鉄色」となって木更津に戻ってきます。また、残りの2輌(62、100)も今年度内に同様の国鉄色に塗り直される予定で、遠からず国鉄色同士の交換シーンも実現しそうです。

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▲通常、日中は2輌編成で運転される久留里線だが、この日は沿線でのイベント対応のためか4輌編成で運転された。先頭に立つのがキハ30 98。なお、現在の久留里線色は1996(平成8)年より施工されたもので、それ以前はクリーム地にブルーのストライプを施したものであった。'08.10.19 久留里線東清川?横田 P:小野雄一郎
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なお、これとは別に房総地区で運行している113系電車4輌編成1本を湘南色に塗り直す計画も進められており、こちらは今週6月25日(木)千葉15:15発東金経由成東行き(成東15:58着)より運行が開始されます。この113系も、今後さらに追加して一部が湘南色となる予定だそうで、しばらくちば房総半島から目が離せなくなりそうです。
■久留里線キハ30形国鉄色塗り替え車
○運行開始日:2009(平成21)年7月4日(土)
○運行初列車:木更津10:54発久留里行き(久留里11:38着)
          久留里11:43発木更津行き(木更津12:28着)
 ※塗りかえ記念お披露目臨時列車として運転。
 ※上記列車に乗車した方には、記念乗車証を久留里駅にて配布
 ※7月4日(土)に木更津駅にて運行記念弁当を発売

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▲残雪の飯士山をバックにEF58をサポートする凸型車体時代のEF13 12〔水〕。 (『国鉄時代』vol.18より)
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2005(平成17)年春の創刊以来、多くの皆さんにご好評をいただいている季刊『国鉄時代』ですが、このたびvol.18が完成、すでにご覧になられた方から温かい反響を頂戴しております。今日は例によって、担当の山下より今号の見どころをご紹介いたしましょう。

kokutetsujidai18n001.jpg『国鉄時代』vol.18は「山岳線の電機」が特集です。電機の特集ですが、表紙をめくるとまず飛び込んでくるのがC62 4牽引の特急「かもめ」。意外と思われるかもしれません。巻頭は故・細川延夫さんの遺作の中から昭和30年代前半の山陽本線の蒸機で構成いたしました。卓越したカメラアイで多くの名作をお撮りになっている細川延夫さんですが、温もりのある作風と地元ならではの視点で捉えた山陽路の勇者たちの様子は、蒸機全盛時代の大いなる遺産といえましょう。解説は細川延夫さんと親交の深かった宇田賢吉さんにお願いしました。

kokutetsujidai18n006.jpgそしていよいよ特集記事です。山岳線と聞いてまず思い浮かぶのが上越線水上~越後湯沢です。当線は本年3月改正で昼行の貨物列車が復活し注目を集めていますが、特集のトップ「凸の肖像」の舞台は今からおよそ半世紀前、まだ凸型のEF13が前補機を中心に奮闘していた時代。高崎にお住まいの田部井康修さんの青春の象徴でもある凸型のEF13が、スイスを思わせる美しい自然の中を列車の先頭に立って駆け巡ります。
▲「かもめ」のヘッドマークも誇らしく山陽本線を駆ける梅小路区のC62 4。 (『国鉄時代』vol.18より)
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▲1956(昭和31)年、東海道本線全線電化でEF57は高崎第二機関区、長岡第二機関区に転じ、上越国境での活躍を開始した。 (『国鉄時代』vol.18より)
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冬は多くのスキー臨が運転され最も上越線が賑わう季節です。153系・155系によるスキー臨運転を契機に冬の上越国境に出掛けた相澤靖浩さん、ここではEF57を中心とした写真と撮影記で構成して、当時の熱気を語っていただきました。上越線のEF57はその活躍期間が5年程度と短かったため、スノープラウで雪を蹴立て豪快に駆け抜ける模様を捉えた写真は貴重です。さらに、「補機とともに」では元水上機関区機関士の水野聖策さんに、EF16の運転について現場の話をお聞かせ願いました。

kokutetsujidai18n003.jpgみちのくの山岳線の白眉はなんと言っても奥羽本線板谷峠です。最急勾配33.3‰のこの峻険な峠道では新鋭気動車キハ80系で運転される特急「つばさ」も補機の力を借りねばなりません。「板谷峠協調運転小史」では、EF16からEF64を経てEF71に至る補機の変遷を中心に、気動車特急が急勾配と格闘した電車化までの14年を振り返ります。板谷峠と並ぶみちのくの山岳線・仙山線は交流電化発祥の地ですが、まだ直流1500V時代に活躍したED14を地元仙台の菊地清人さんがじっくりと撮影されています。その思い出の情景とともに交流試作機、直流輸入機、蒸機が入り乱れた活気溢れる作並を語っていただきました。
▲33.3‰の続く奥羽本線板谷峠での電機たちの活躍も忘れられない。 (『国鉄時代』vol.18より)
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▲1958(昭和33)年春の西明石~姫路間電化まで、須磨海岸は大型蒸機の独壇場であった。酒井賢三さんの「山陽本線1957 須磨のC59」はその黄金時代最後の栄華を捉えた必見のページ。 (『国鉄時代』vol.18より)
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佐竹保雄さんの「アプトを訪ねて」、宮内明朗さんの「さらば峠の番人」では、アプト末期の碓氷峠の模様を、また成田冬紀さんには置換え間近の181系「あさま」を振り返っていただきました。宮崎 敬さんの「碓氷夜話」はそんな時代の熱気と残照を求めて、若き世代が憧れを持ってEF63と接した回想録です。

DVD2fig.jpg中央東線もスイッチバックの連続する日本屈指の山岳線。甲府電化当時の旧型電機の奮闘の記録は、やはり峠を語る上では欠くべからざるもの。伊藤昭さん、伊藤威信さんの「甲斐の山道」はEF13の中央東線投入後の記録。まだEF13に交じってEF11・EF52など古豪が姿を見せています。
▲今回も3作品を収録したDVDを付録。いずれも必見の内容。 (『国鉄時代』vol.18より)

一般記事は「須磨のC59」「鷹取工場式(簡易型)集煙装置装備の紀勢西線のC58」「大分国体お召列車 門デフC58の晴れ姿」など、巻頭の「山陽路の汽車」とともに蒸機ファンにも見逃せない内容です。
特別付録DVDは速水 璟さんの「呉線 急行『安芸』」、宮内明朗さんの「碓氷の譜 ED42最後の奮闘」、水谷年男さんの「明知線のC12」の三本立て。宮内明朗さんが同時録音したED42の走行音は映像と共にアプトを今に伝える貴重な記録です。

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