鉄道ホビダス

2009年6月14日アーカイブ

萩中公園の東武34号機。

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▲スポークの美しい5フィート(1524ミリ)動輪のスプラッシャーにはベヤー・ピーコックのプレートが残る。'09.5.4
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さきごろ栃木県佐野市の嘉多山公園(かたやまこうえん)に保存されている東武鉄道30号機をご紹介いたしましたが(アーカイブ「嘉多山公園の東武30号機」参照)、今日は東京都大田区の萩中公園に保存されている僚機34号機を紹介してみましょう。

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▲ベルペア火室と直線のランボードが特徴のピーコック34号機。再整備も施されて良い状態に保たれている。'09.5.4
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090614n12.jpgこの34号機は1914(大正3)年英国ベヤー・ピーコック製(製番5841)。東武鉄道形式B3形に属し、1966(昭和41)年6月30日の東武鉄道無煙化まで残された5輌(No.30・31・34・39・40)のうちの1輌です。30・31・34号機がピーコック製、39・40号機がシャープ・スチュワート製で、現存しているピーコック製は30号機とこの34号機の2輌だけとなっています。廃車後、大田区が子どもたちの教材用にと本機を譲り受け、京浜急行大鳥居駅にほど近い萩中公園内の交通公園の一角に保存したものです。
▲キャブ側面に残る東武鉄道の社紋とナンバープレート。'09.5.4
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▲運転台は右側。加減弁ハンドルは絶妙なカーブを描く。キャブ床には第二動輪のスプラッシャーが顔を出している(右)。'09.5.4
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萩中公園には本機のほかにも都電7502号(残念ながら2006年に解体)や、公園展示としては珍しい貨車移動機など鉄道車輌以外にも、消防自動車やトラック、ロードローラーなどさまざまな乗り物が展示されており、そのいずれもが見るだけでなく自由に乗り降りできるようになっている点が特筆されます。

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▲展示スペースは自由に出入りすることが可能で、キャブ内の見学も可能。ご覧のように嘉多山公園の僚機30号と比べると格段に状態が良い。'09.5.4
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090614n15.jpg説明板によれば、傷みがひどくなってきたため1996(平成8)年9月に大改修工事を行ったとありますが、その時点からさらに十年以上の歳月が経っているにも関わらず、保存状態は決して悪くはありません。休日にはひっきりなしに親子連れがキャブ内に出入りし、子どもたちの歓声に包まれているこの34号機の方が、人知れず荒廃の度を深めつつある嘉多山公園の30号機より幸せなのかも知れません。
▲テンダーは3軸式。リベットがない上部は増設された部分。'09.5.4
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