鉄道ホビダス

在来線試験電車“MUE-Train”公開。(上)

090514n001.jpg
▲総武本線で試運転にのぞむ“MUE-Train”。'09.3.28 総武本線佐倉―物井 P:竹内洋平
クリックするとポップアップします。

昨年10月に完成した在来線用試験電車“MUE-Train(ミュートレイン)”の報道公開が行なわれ、209系を改造したこの試験車輌の全容が明らかになりましたので、今日と明日はその特徴を要約してお伝えすることにいたしましょう。なお、諸元表を含めた詳細は今月発売の本誌誌上でご紹介する予定です。

090514n002.jpg
▲7号車の運転室側に輪重・横圧測定のスペースが設けられている。'09.4.24 P:RM(小野雄一郎)

090514n003.jpg090514nn004.jpg
▲輪重・横圧の測定データが逐次プリントアウトされる(左)。'09.4.24 P:RM(小野雄一郎)  7号車の台車に組み込まれた輪重・横圧測定用輪軸(右)。P:JR東日本
クリックするとポップアップします。

JR東日本は、「グループ経営ビジョン 2020 ‐挑む‐」に沿って首都圏を中心とした在来鉄道の革新に取り組んでおり、「車輌の性能向上に関する開発」、「次世代車輌制御システムの開発」、「営業用車輌を用いた地上設備の状態監視用機器の開発」を目的に走行試験を行なうために誕生したのがこの在来線用試験電車“MUE-Train(ミュートレイン)”です。

090514n005.jpg“MUE-Train”の愛称は「Multipurpose Experimental Train(多目的試験車)」の頭文字からとられており、京浜東北線で使用されていた209系を改造した7輌編成。複数の保安装置(ATS・ATC)を搭載しており、空気バネ式車体傾斜機構の試験で特急用車輌と条件を合わせるため車輌の高さを低くしているのも目をひきます。また、試験機器を搭載するため座席の一部を取り外しているほか、車体外装のデザインを白帯をベースにしたものに一新していることも外見上の大きな特徴となっています。
▲動揺防止装置におけるアクチュエータ(左)と切替ダンパ。P:JR東日本
クリックするとポップアップします。

090514n006.jpg090514n007.jpg
▲軌道材料状態モニタリング装置の外観(左)。P:JR東日本 右側が軌道材料状態モニタリング装置のスペース。'09.4.24 P:RM(小野雄一郎)
クリックするとポップアップします。

“MUE-Train”を用いた当面の主な試験内容は、以下のとおりです。
(1)車輌の性能向上に関する開発
 ・空気バネ式車体傾斜機構の試験
 ・降雨時のブレーキ力向上試験
 ・台車の性能向上試験
 ・WiMAX(高速データ通信)の検証試験
 ・走行する車輌による風速の測定試験
(2)次世代車輌制御システムの開発
 ・モーター・ブレーキの制御装置と指令・状態監視装置の試験
(3)営業用車輌を用いた地上設備の状態監視用機器の開発
 ・レール・架線・保安装置(ATS)などの状態を計測する小型の車輌搭載用装置の試験

090514n008.jpg
▲ラインセンサカメラによる画像。提供:JR東日本

090514n009.jpg090514n010.jpg
▲ラインセンサカメラによる画像と同じ位置での3次元画像(左)と、画像を見やすくするためにカラーにしたもの(右)。提供:JR東日本
クリックするとポップアップします。

走行試験は、2009年度までを第1期走行試験として車輌の性能向上に関する開発を、2010年度以降を第2期走行試験として次世代車輌制御システムの開発を行い、また、営業用車輌を用いた地上設備の状態監視用機器の開発は両期間を通じて行う予定となっています。

取材協力・資料提供:東日本旅客鉄道株式会社・財団法人鉄道総合技術研究所

towa16_bunner.jpg

レイル・マガジン

2009年5月   

          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            
「編集長敬白」が携帯電話でもご覧になれます。下記アドレスもしくはQRコードを読み取ってアクセスしてください。
http://rail.hobidas.com/blog/
natori/m/

ホビダス・マーケット新着MORE

  • 俺がイル
ネコ・パブリッシングCopyright © 2005-2018 NEKO PUBLISHING CO.,LTD. All right reserved.