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遙かなり梅隆鉄路。(1)

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▲盛大な排気音を響かせて梅隆鉄路興寧支線をゆく謎の列車。この珍奇な支線列車との出会いが、今もって梅隆鉄路そのものの印象として強烈に脳裏に刻まれている。'95.3.19 興寧
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来週以降は大きな話題となるであろう新車の登場など、小ブログもにわかに忙しくなることが予想されますので、端境期といってはなんですが、この機会にひさしぶりに海外ナローの話題をお届けしたいと思います。と言ってもコンテンポラリーな話題ではなく、かれこれ14年ほど前の、中国は広東省のお話です。

090410fig1.jpgまだインターネットが本格的に普及していなかった80年代から90年代初頭にかけて、海外の未知の蒸機情報を得る手立ては、イギリス、ドイツ方面から届く同人誌的情報誌が最有力でした。なかでも英国のコンチネンタル・レイルウェイ・サークルが発行する“Continental Railway Journal”(CRJ)誌はその速報性が抜きん出ており、ほとんど文字だけのその誌面を目を皿のようにして見続けたものです。余談ですが、『RM MODELS』誌ですっかりお馴染みとなっている“STOP PRESS”(ストッププレス=印刷機を止めてまで入れる最新情報の意)は、米国のガゼット誌(Narrow Gauge and Short Line Gazette)の“In Brief…”欄をヒントに、このCRJ誌のはみ出し情報欄の名称を私が拝借したものです。
▲梅県のおおまかな位置。現在では中国鉄路局の管理する地方鉄道新線(広汕線)が開通して陸路でもアプローチしやすくなっている。

090410fig2n.jpgさて、そんなCRJ誌に、ある日、気になるナロー情報が掲載されました。香港からほど近い広東省の梅県なるところにかなり規模の大きな地方鉄路があり、C4形蒸機をはじめ奇妙な内燃車輌、さらにはオープンデッキの客車などが活躍しているというのです。当時は全国的に数多く見られたC2形ではなく、ひと回り大きいC4形というところが強調されていましたが、個人的にはどちらの形式もさほど強く惹かれるものではなく、むしろそれ以外の車輌のバラエティーが気に掛かりました。
▲梅隆鉄路概念図。現地に着いてから聞きこんだところでは、つい一ヶ月ほど前に西埔~龍川(老隆)間の定期旅客列車が廃止になり、旅客営業しているのは梅県~西浦間のみとのことだった。
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そうこうしているうちに、当時本誌の連載“World Steam Report”で次々と魅力的な海外蒸機を発表下さっていた都築雅人さんが現地に飛び、その成果を拝見する機会を得ました。例によって独特のフォトジェニックな写真の数々に吸い込まれるようにポジを括っていると、この世のものとも思えないガソリン機関車が牽くミキストの写真に目が止まりました。これは行かねばなるまい…かくして梅隆鉄路への旅が始まったのです。

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