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2009年4月27日アーカイブ

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▲熊本駅で報道陣に囲まれる「SL人吉」号試乗列車。熊本駅自体、さ来年の新幹線開業を前に大きく生まれ変わろうとしている。'09.4.18 熊本
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蒸気機関車ファンのみならず注目を集めている「SL人吉」号が、先週土曜日(4月25日)、いよいよ営業運転を開始いたしました。それに先立つ一週間前、4月18日(土曜日)に報道関係者の試乗会が行なわれ、私も2年ぶりに肥薩線を訪れましたので、その様子を紹介してみることにいたしましょう。

090427n069.jpg3年前の2005(平成17)年8月28日に、17年間にわたった「SLあそBOY」の仕業を引退し、火を落とした58654号機は、1922(大正11)年製とJR線上を走る現役蒸気機関車としては最古参。しかも走り装置の基本となる主台枠に大きな問題を生じてしまったとあって、誰もが二度と再び本線上を走ることはあるまいと思っていました。ところが、JR九州は2011年に迫った九州新幹線博多開業を前に再びの“復活”を決断、主台枠を日本車輌で新製するなどし、奇跡の再復活が現実のものとなったのです。
▲「SL人吉」号の発車は0Aホーム。A・B2線の0番線は頭端式ホームのため、「SL人吉」号は推進運転で入線する。'09.4.18 熊本
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▲「SL人吉」のトータルデザインを手掛けられたドーンデザイン研究所の水戸岡鋭治さん。木の香薫る内装に布地と本革のシートと、今回も独自の魅力溢れる空間をプロデュースされた。'09.4.18 熊本
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熊本駅“0A”ホームに推進でゆっくりと入線してきた「SL人吉」は、50系客車がベースながら、水戸岡鋭治さんのプロデュースによって見違えるようなアンチークな編成に変身。黒色に控えめなライニングを施された58654号機とあいまって、経済産業省の近代化産業遺産に認定された「100年レイル肥薩線」に相応しい列車となっています。

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▲化粧煙突には試運転時には装着されていなかった火の粉止めが追加された(左)。九州伝統の砲金製区名札も健在(右)。ただし「SLあそBOY」時代からなぜか少々小振り…。'09.4.18 熊本
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▲58654号機のキャブ内。水面計は修復作業を担当したサッパボイラによる新型のものに交換されている。'09.4.18 熊本
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▲キャブ後妻裾部に取り付けられた小倉工場の改造銘板(左)と、主台枠後端梁に取り付けられた日本車輌の銘板。機号が鋳込まれているのに注意。58654号機は日立製だが、日本車輌は今回、主台枠の新製を担当している。'09.4.18 熊本
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ダブルルーフを模した外観もさることながら、客車内に入るとその拘りにはとことん驚かされます。1号車(人吉方)と3号車(熊本方)車端にはそれぞれ異なった意匠を凝らした展望ラウンジが設けられており、パノラマ・ビューを楽しむことができます。また、各車の中央部にはショーケースが設けられ、九州の鉄道史を彩ったさまざまな蒸気機関車たちが1/80スケールの模型でディスプレーされているのも心憎い演出といえましょう。

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▲3号車(熊本方)の車内。各車とも車内中央部には間仕切りのようなショーケースが置かれ、中には九州ゆかりの機関車模型(1/80スケール)がディスプレーされている。'09.4.18 熊本
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▲2号車ビュッフェ部と客室との仕切りには暖簾が下がり、ショーケースには特産の各種焼酎が並ぶ(左)。3号車には蒸気機関車関係の雑誌・書籍を自由に見られる「ミニSLライブラリー」が設けられており、もちろん本誌も常備されている。'09.4.18 熊本
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中間車2号車には駅弁や名物・球磨焼酎、炭焼き馬刺し、焼酎アイスクリーム、さらには各種乗車記念グッズを販売するビュッフェも設けられています。3号車には自由に閲覧できる蒸気機関車関係の雑誌・書籍を集めた「ミニSLライブラリー」が設置されており、車内の壁面各所にさりげなく肥薩線100年の歴史を物語るアンチークな写真が額装されて飾られているなど、大きなものから小さなものまで、見れば見るほど“発見”のある魅力的な車内空間を演出しています。

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▲「SL人吉」号停車駅と運転時刻。(JR九州プレスリリースより)

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▲鹿児島本線を一路八代へと快走する「SL人吉」号の最後部展望ラウンジより。折りしも40M「リレーつばめ40号」がすれ違う。'09.4.18
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■これまでにご紹介した関連記事
「火を落とす58654」
「朗報! 58654が復活!」
「肥薩線視察記」
「生まれ変わる58654」
「58654号機が火入れ式」
「“SL人吉”号4月25日スタート」
「58654号機が試運転を開始」

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