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レイル・マガジン編集長自らが作る編集日記。

2009年3月 9日

消えるモンキーパークのおとぎ列車。(下)

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▲エンドトゥエンドの線型のため、軌道の両端には小さな転車台が備えられており、機関車は折り返すたびにここで転向する。'09.1.12 P:服部重敬
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このおとぎ列車の車輌は、1991(平成3)年にチャンス社のハンチントン形蒸気機関車(『編集長敬白』で紹介されたとしまえん=アーカイブ「模型列車の“C.P.HUNTINGTON”」参照=と同型、運行はこちらの方が3年早そう)と客車4輌のセットに置き換え、2003(平成15)年に機関車の車体をトーマスに載せ替え、「トーマスとジェームスのハッピートレイン」として運行していました。かつては成田山側に遊園口駅があり、乗降できたのですが、現在は遊園地側の催事館前からの往復乗車のみとなっています。

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▲初代の日車製6tディーゼル機関車。21号と22号と記録されているが、見たところ車体に標記は見当たらない。'80.1.1 P:古川邦雄
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服部さんありがとうございました。ちなみにこのおとぎ列車、私は訪れたことがないのですが、かれこれ30年以上前に一度“行きかけた”ことがあります。というのも、ここで使われていた機関車が、日本車輌製としては戦後初のナローゲージ用ディーゼル機関車だったからです。

090309n21.jpg日本車輌は1960(昭和35)年から鳴海工場で“UDL”(Underground Diesel Locomotive)と称する坑内用ディーゼル機関車を大量生産しますが(アーカイブ「“UDL”のストックヤード」参照)、ここ日本モンキーパーク(当時は名鉄ラインパーク)の初代機はその2年前の1958(昭和33)年、軌道開設時に導入されたものです。遊園地の機関車とはいえ、ほかの“本線用”機関車と伍して製造され、製造番号をふられた個体だったのです。
▲大きそうに見えるが自重は6t。フロントグリルは自動車パーツか何かの流用だろうか。'80.1.1 P:古川邦雄
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L型の車体はやたらと丸みを帯び、今さら見れば昭和30年代レトロなスタイルが印象的です。今回は古川邦雄さん撮影の写真でその姿を偲んでいただこうと思います。ちなみに日本車輌の製造番号は1785・1786の2輌。前後の製番は国鉄のDF50やDD13、それにEF15などですから、この小さなDLも立派に日車の歴史に刻まれていたわけです。

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▲転車台で転向する6t機。両端のターンテーブルで転向する運転方法は最後まで踏襲されていたことになるが、その形状は現状とかなり異なる。'80.1.1 P:古川邦雄
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結局訪問する機会のないまま今日まで来てしまいましたが、軌道そのものが今月いっぱいでその姿を消すとの報に、改めて悔恨の念が強まってしまいます。モンキーパークのおとぎ列車が動くのは今週末を入れてあと14日ほど…。服部さんが同線のおおまかな歴史を作ってくださいましたので、その半世紀に及ぶ歩みに思いを馳せつつ惜別したいと思います。

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■復活運転概要
復活運転日:3月7、8(土・日)、14、15(土・日)、20?31日の合計16日間(雨天中止)
運行車輌:トーマス編成のみ
※詳しくは日本モンキーパークHP(→こちら

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