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レイル・マガジン編集長自らが作る編集日記。

2009年1月27日

C57 1のテンダーが“新品”に。

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▲2台のクレーンに吊り上げられたテンダー上回りがゆっくりゆっくりと台車の上におろされる。'09.1.26 梅小路運転区 P:高間恒雄
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1979(昭和54)年8月1日から「SLやまぐち」号として活躍を続けているC57 1号機ですが、このたび老朽化したテンダーを“新品”に取り替える工事が行なわれ、昨日、梅小路運転区でその搬入シーンが報道公開されました。

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▲梅小路運転区の検修線ではエンジン部分が本線復帰を前に検査中。再び火が入る時には新たなテンダーと組み合わされることになる。'09.1.26 梅小路運転区 P:高間恒雄
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C57 1のテンダーは形式「12‐17C」と呼ばれるもので、燃料(石炭)搭載量12t、水タンク容量17?。今回、台車は旧テンダーのものを流用するものの、いわば車体に相当する部分はまったくの新製となり、真新しいテンダー上回りはトレーラーに載せられて、早朝の梅小路運転区へと搬入されました。

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▲新品のテンダー車体はトレーラーで扇形庫に到着(左)。隣接する13番線には仮台車を履いた旧テンダーが顔をのぞかせている(右)。'09.1.26 梅小路運転区 P:高間恒雄
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▲巨大なクレーン2台によって吊り上げられるテンダー車体。お馴染みの和やかな梅小路の光景もこの時ばかりは緊張感を伴った異質なものに…。'09.1.26 梅小路運転区 P:高間恒雄
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▲トレーラーからとりおろされた新製テンダー(左)はクレーンで慎重に吊り上げられて(右)台車が挿入される。ちなみに台車は従来のものを流用している。'09.1.26 梅小路運転区 P:高間恒雄
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C57 1号機はそもそもC55 63号機として新製計画されたものの、大幅な設計変更によって新形式C57形となって1937(昭和12)年3月に誕生しました。水戸機関区を皮切りに、宇都宮、千葉と関東で活躍したのち、1954(昭和29)年に新津機関区に転じ、その現役後半生を日本海縦貫線で過ごしました。しかしその歳月は決して平坦ではなく、1958(昭和33)年にはボイラーそのものを新罐に載せ替え、さらに1961(昭和36)年2月には急行「日本海」を牽引中に脱線転覆、入場した長野工場で運転室等を新製する“大手術”を受けています(『梅小路90年史』所載「履歴簿」参照)。今回テンダーが新調されたことで、72年前の誕生時を受け継ぐのは走り装置くらいとなり、そのほとんどが更新されることになります。

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▲台車が組み込まれて完成状態となったテンダー。この春以降はこのテンダーが「SLやまぐち」号の主役の一部として活躍を始める。'09.1.26 梅小路運転区 P:高間恒雄
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“テンダー”は古くからこの世界では、テンダー付きになる=結婚する…のように連れあい、伴侶を示します。新しい伴侶を得たC57 1号機の活躍は、いよいよこの春から始まります。
(取材協力:西日本旅客鉄道株式会社)

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