鉄道ホビダス

8年目を迎えた“シグナス森林鉄道”。(下)

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▲秋の夕日に…♪ 思わず懐かしい童謡を口ずさんでしまいそうなシグナス森林鉄道の夕暮れ。最終列車がトコトコと起点ベガ駅を目指して帰ってゆく。'08.12.6
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念願かなって乗車することができたシグナス森林鉄道ですが、“遊園地鉄道”の枠を超えて、いろいろな面で感心することしきりでした。整地すれば解決できそうな地形に、わざわざラック区間を設けるこだわりようもさることながら、小さな車輌にぎっしりと詰まったアイデアには惜しみない拍手を贈りたいと思います。

081209n006.jpg聞けばこのプロジェクトの発端となったのは、同じ能勢電鉄沿線で素晴らしい庭園鉄道を展開されている持元節夫さんの「桜谷軽便鉄道」だったのだそうです。本誌をはじめテレビ・新聞等で「桜谷軽便」が大きく取り上げられるにつけ、能勢電鉄の皆さんも専門知識を活かして自らの15インチ鉄道を創設しようと取り組まれたというわけです。

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▲機関車・客車ともに全長1600㎜と両手を伸ばせば届いてしまうほど小さい。それでも1編成で機関車2名、客車4名×2輌、合計10名の大人を運ぶことができる。'08.12.6
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能勢電鉄平野工場の電気・機械の専門スタッフが分担して計画を練り、バッテリー式の機関車の駆動装置には系列ゴルフ場で使用されていたモノレール型ゴルフカートのモーター、電磁ブレーキ、バッテリーなどを流用するなど、リサイクルにも配慮されています。

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▲各所に能勢電の廃車発生品が流用されている運転室回り(左)。動力源でもあるバッテリーは4基。ボンネットのほかキャブ床下にも収納されている(右)。'08.12.6
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▲社紋(?)は箕面有馬電気軌道の唐草模様をモチーフとしたもの(左)。検査標記には平野工場製造の文字が見られる(右)。'08.12.6
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さらにボンネット内に収められた主抵抗器は廃車となった1000系の発生品を再利用、ブレーキハンドルにいたっては単車時代の61号で使用されていた由緒正しき逸品を活用するなど、いたるところに能勢電を愛するプロならではの心憎い演出がなされています。

081210n006.jpg客車(M車)の木製車体ももちろん手作りで、制輪子はこれまた能勢電発生品を小さく切って再利用しているそうです。機関車キャブ側面に付けられた“シグナス森林鉄道”の社紋(?)はよくよく見ると箕面有馬電気軌道の由緒ある唐草模様の社紋を模したもので、こんなところにも遊び心が活きていて、見ていてほのぼのとした気持ちにさせられます。
▲アルタイル駅で発車を待つ。客車はオープンタイプのため、荒天の場合は運行を見合わせるという。'08.12.6
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▲シグナス森林鉄道車輌主要諸元表。(本誌2001年9月号より)
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▲フォトストップを終えてアルタイル駅を発車する列車。身を屈めるように乗り込むと大人も子どもも皆が笑顔になる。'08.12.6
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なおこのシグナス森林鉄道、アクセスの妙見ケーブルともどもすでに冬季運休に入っており、再びその愛らしい走行シーンを目にできるのは来年の行楽シーズンということになります。

※このシグナス森林鉄道のプレオープンは2001年5月で、今年で「8年目」となります。「7年目」と記してしまいましたが、昨日の表題とともに訂正させていただきます。

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