鉄道ホビダス

名残のEF55を見送る。(上)

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▲暮れなずむ上越線を一路高崎に向けて帰投してゆくEF55。その特異なサイドビューも間もなく見納め。'08.11.29 敷島-渋川(試9734レ)
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趣味の大先輩・宮澤孝一さんから、EF55の試運転があるので一緒に撮影に行きませんかとお誘いいただき、これまた大先輩であるプロカメラマン・RGGの荒川好夫さんの車に同乗させていただき、上越線へと行ってまいりました。

081130n014ご承知のようにJR現役最古の電気機関車EF55 1は、この12月から来年1月にかけて行われるさよなら運転を最後に現役を退くこととなっており(アーカイブ「EF55ラストランへ…」参照)、今回の試運転はそのイベントを前にしたテストランというわけです。運転区間は高崎~水上。高崎を10時前に出てお昼に水上に到着、15時過ぎに水上から帰路につくというダイヤですが、いかんせん陽の短いこの季節、復路はほとんど撮影できなさそうです。
▲化粧直しされて眩いばかりの光沢を放つ特徴的な前頭部。'08.11.29 水上
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▲旧型客車4輌を従えていまだ衰えぬ俊足ぶりを見せるEF55 1が木ノ根隧道への10‰を駆け下りる。ちなみに今回お見せする画像はすべて愛用のコンパクト・デジカメ「ペンタックス・オプティオS4」(アーカイブ「帰ってきた“オプティオ”」参照)で撮影したもの。このカットは1/60で一発必中の“流し撮り”を試みたが、わずかに振り遅れて2エンド側付近が止まっている。'08.11.29 上牧-後閑(試9734レ)
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私はもとより荒川さんでさえEF55の現役時代は見たこともありませんが、さすがに宮澤さんは暖房車を従えて高崎線を行き交うEF55を幾度となく撮影されておられ、今回の引退への感慨もひとしおのようです。1936(昭和11)年生まれのEF55 1は今年で齢72歳。1964(昭和39)年に廃車になるまでで28年、1985(昭和60)年の復活から現在までで23年…合計すれば半世紀以上も東京近郊の鉄路を走り続けてきたことになります。

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▲編成は高崎の旧型客車4輌。オハ47 2266(左)やスハフ42 2173(右/ともに〔高タカ〕)といえどもEF55から見れば親子ほどに年が離れている。'08.11.29 水上
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081130n004今回の試運転は本運転とは異なり旧型客車4輌を牽引して行われました。それだけに注目度も高かったようで、沿線では多くの知り合いの皆さんともお会いしました。ちなみに撮影地へのナビゲーター役は沼田の「よみがえれボールドウィン実行委員会」の広報担当・木村一博さんにお願いしました。さすが地元だけあって良く知っておられること…。さらに途中から連載「ガイドブック・最盛期の国鉄車輌」でお馴染みの浅原信彦さんも加わり、和気藹々、実に楽しい撮影行となりました。
▲何とも懐かしいデッキ部。高崎車両センターの旧型客車は実によく整備されている。'08.11.29 水上
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▲名所・第一利根川橋梁(通称・大正橋)にEF55+旧型客車のシルエットが浮かぶ。この橋梁手前から5キロあまりの10‰上り勾配が続くが、EF55はモーター音も軽やかに駆け抜けていった。'08.11.29 渋川-敷島(試9735レ)
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それにしても磨き上げられたEF55は実に矍鑠としており、その独特のモーター音も“勇退”が近いとは思えないほど力強いものです。さよならイベント後は、当然ながら静態保存への途がひらかれることになると思われますが、あの走行音を次世代にも聞かせてあげたいと思えてなりません。

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2008年11月   

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