鉄道ホビダス

2008年10月アーカイブ

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▲700系と並んだ受賞記念列車のN700系。手前にブルーリボン賞受賞記念プレートがディスプレーされている。'08.10.26 東京駅 P:RM(伊藤真悟)
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鉄道友の会(会長・須田 寛)による2008年「ブルーリボン賞」授賞式が、去る10月26日(日曜日)に執り行われました。6月22日付け小ブログでもご紹介したように(→こちら)、第51回目となる今年の同賞は、エントリー18車種の中から、有効投票数2512票のうち最高得票の629票を獲得したJR東海・JR西日本のN700系新幹線電車が受賞し、東京駅ホームを使っての華々しい式典となりました。

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▲鉄道友の会須田会長の挨拶。長年にわたってJR東海の社長・会長職を務められた方だけに、今回のN700系の受賞には感慨もひとしおの様子…。'08.10.26 東京駅 P:RM(伊藤真悟)
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13:07に東京駅18番ホームに受賞車輌のN700系が入線、式典は須田 寛鉄道友の会会長の挨拶から始まり、髙井薫平鉄道友の会ブルーリボン賞選考委員長より今回の同賞選考経過が報告されました。

MG_0345n003.jpg・ 新幹線では初となる車体傾斜装置を採用し、東海道区間において乗り心地を損なうことなく曲線通過速度を高めた点。
・ 先頭形状は「遺伝的アルゴリズム」を用いた設計手法により、流体力学的に最適な形状としたエアロ・ダブルウィング形とし、連結面を覆う全周ほろの採用とともに、走行抵抗と騒音の低減を図った点。
・ 編成全体にわたる出力増強と動力配置の最適化により、加速力の向上と、回生ブレーキの効果向上による省エネを同時に実現し、セミアクティブ制振制御装置により、乗り心地向上も実現した点。
・ ATCや制御伝送システムのデジタル化といった列車や車輌の制御や保安のための技術の充実も活かし、日本が誇る鉄道システム「新幹線」の新しい時代に高い次元で調和する車輌として、今までにない機能を実現した点。
・ グリーン車へのリクライニング操作と連動して座面が傾斜するシンクロナイズド・コンフォートシートの導入や、客室内電源コンセントの大幅な増設といった近年の生活やビジネススタイルの変化に合わせた装備の充実などの意欲的な試みが、乗り心地や静粛性の向上に惜しみなく投入された技術と相まって、格段の快適性が得られている点。
・ このN700系の投入により、品川、新横浜など大都市圏での停車駅増加を実現しながら、「のぞみ」号が持つ速達性の維持・向上が可能となっただけでなく、さらなる省エネ化も達成され、鉄道輸送の優位性を示すことになった点。
このような東海道・山陽新幹線用車輌として歴代最強となる存在感と快適性が鉄道友の会の多くの会員の支持を集めたことが決定理由となりました。

▲須田会長からJR東海松本社長へ表彰状が手渡される。手前は久保 敏副会長とJR西日本佐々木副社長。'08.10.26 東京駅 P:RM(伊藤真悟)
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式典は続いて須田 寛鉄道友の会会長から松本正之JR東海代表取締役社長へ表彰状が、久保 敏鉄道友の会副会長から佐々木隆之JR西日本代表取締役副社長兼執行役員IT本部長へ記念楯がそれぞれ授与され、松本社長が受賞者代表として挨拶を行ないました。

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その後、関係者によるくす玉割りと記念プレートの除幕式が行なわれ、2008年ブルーリボン賞の受賞を祝いました。
なお、性能・デザイン・製造企画・運用などの諸点に卓越したものがあると選定委員会が認めた車輌に贈られる「ローレル賞」は、JR東日本のE721系(一般仕様0番代車はアーカイブ「E721系に0番代車登場」参照)と同系の仙台空港鉄道SAT721系、さらにJR東日本のハイブリッド気動車キハE200形(アーカイブ「ハイブリッド車キハE200いよいよデビュー」参照)が受賞しており、それぞれこれから式典が行なわれる予定となっています。

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▲先日ご紹介したレイトン・バザードのAppenine Way踏切を再訪した。この季節、イングランドの秋は日一日と冬へと向かって深まってゆく。'08.10.26

ロンドン近郊で開催された“EXPO NARROW GAUGE 2008”参加のためしばらくお休みをいただいていた小ブログですが、本日から再開いたします。13年ぶりに訪れたエキスポ・ナローゲージはまさに衝撃の連続でしたが、その様子は改めてたっぷりとお見せすることとして、まずは休載中に山積している話題をお届けすることにいたしましょう。


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▲仕上げ塗装と標記入れを終えてまるで“新車”状態となったワ1形5490号。掴み手摺や車票差しなどの金物類は、製造時の設計図や現役時の写真などを元に改めて取り付けられた。'08.10.29 P:南野哲志
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去る3月5日付けの「修復進む貨物鉄道博物館の木造有蓋車」でレストアの途中経過をお伝えした貨物鉄道博物館のワ1形5490号ですが、ついに修復が完成、今度の日曜日、11月2日の定例開館日に一般公開されるはこびとなりました。

kasyahakuwa004.JPGワ1形5490号は1906(明治39)年に新潟鐵工所で製造され、当時の北越鉄道(現在のJR信越線の一部)で8トン積みの有蓋車として活躍し、後の国有化で全国各地の国鉄線でも使用されました。戦後は近江鉄道に移籍しワ92として活躍した後、2003年(平成15年)に貨物鉄道博物館に収蔵されたものです。この貨車は大正時代に荷重を10トン積に増やす改造を受けており、台枠から上は鋼製の柱に木製の板張りで、引戸も木製の、いわゆる木造貨車です。ただ、長年風雨に晒されてきたため木部の傷みが進んでおり、貨鉄博では開館5周年を迎える記念として、昨年10月から有志を募ってボランティアの手で修復を進めていました。
▲木部もすべて錆止めを行っている。こののち上塗りの黒が塗られてゆく。P:南野哲志
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▲下地プライマーを塗った、帆布屋根(左)。こののち防水材をローラーで塗り、さらに滑止め砂(硅砂)撒き作業を行なう。右は室内で、床塗りは壁板のとび色に近い浸透系の自然塗料が使われている。なお、床板は台枠の構造が室内からも見学できるように、一部外れるように配慮されている。P:南野哲志
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復元に際しては、増トン改造後の姿をできるだけ忠実に再現することを念頭に木工作業を中心とした修復を進め、現存する木造貨車としては最古級の車輌の復活という、産業遺産保存の面からも貴重な事例となりました。

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▲台枠に見られる英国スコットランドはラナークシャースチールの陽刻。なお、英国製は側梁だけで、中梁は自連改造で追加されたため国産となっている。P:南野哲志
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11月2日には午前11時から修復完成公開を祝うお披露目式を行なう他、ワ5490号を使用した情景展示(ボランティアによる昔の貨物の積込風景の再現)や、昔の貨物輸送に関する講演会等が計画されています。また貨車に関する図面や史料などの特別公開も予定しているそうですので、秋の一日を貨鉄博でゆっくりと過ごされてみては如何でしょうか。なお、詳細については、貨物鉄道博物館公式サイト(→こちら)をご覧ください。

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▲すっかり晩秋の装いとなったレイトン・バザードの市街を抜け、落葉の絨毯を踏みしめるようにコッペルの牽くレギュラー・トレインが行く。このAppenine Way踏切の横にはレイトン・バザードの盛衰を見守ってきた老舗のパブ=クレイ・パイプ・パブがある。'02.10.23
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戦後も採砂軌道として隆盛を極めてきたレイトン・バザード鉄道ですが、1960年代に入ると、ご他聞に漏れず輸送手段が次第にトラックにシフトしはじめます。そんななか、1967(昭和42)年に一部のエンスージャストがこの鉄道そのものを買収して保存鉄道化することを計画、会社との交渉に乗り出したのです。

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▲レイトン・バザードには“ビジター”と通称される他の保存鉄道や保存団体からの訪問車輌も少なくない。これまた年代もののトレーラーに載せられて搬出されてゆくのは個人所有の“JACK”。'02.10.23
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lb081015n4.jpgこの時点ではまだまだ軌道そのものが輸送手段として機能していたこともあって、結局交渉は実りませんでしたが、週末だけなら…という条件で借り受けられることとなり、“Iron Horse Railroad”というアメリカナイズされた愛称名で保存鉄道としての第一歩を踏み出しました。最初のパブリック・トレインが走ったのは1968(昭和43)年3月3日のことで、この時点では客車と呼べるようなものはなく、乗客はフレイトワゴンに立って乗るという状況だったと言います。
▲この“JACK”は1925(大正14)年バークレー製の超小型機。残念ながら走る姿を目にすることはできなかった。'02.10.23
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▲本来の採砂軌道としての姿を後世に遺すこともこの保存鉄道の大きな役割。“インダストリアル・デー”にはこのラストン・ビザイラスのビンテージ・フェース・ショベルでのナベトロへの積込みも再現される。'02.10.23
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翌1969(昭和44)年に保存のプラクティスそのものをイギリス式に変更し、鉄道名も“LEIGHTON BUZZARD NARROW GAUGE RAILWAY”に変更、より本格的な保存鉄道への路を歩み始めました。面白いのはこの時点でまだ平日の採砂軌道としての機能が失われていなかったことで、インダストリアル・ユースとプリザベーション・ユースの2面が上手く共存していたわけです。最後の砂運搬列車が走ったのは1977(昭和52)年3月27日。この日以降、レイトン・バザードは純粋な保存鉄道としての歳月を過ごすこととなります。

081020-002nn.jpg私が前回レイトン・バザードの地を訪れたのは6年ほど前のちょうどこの季節。肌寒さを感じる晩秋の2フィートは、クリスマス・トレインを残して年内の運転を終了しようとしていました。“ビジター”として活躍してきた機関車たちもトレーラーに載せられていずこかへと去ってゆきます。ボランティア・スタッフの皆さんに見送られて、神々しいまでの西日に照らされたストーンヘンジ・ワークスを後にしたのが昨日のことのように思い出されます。
▲復元用募金箱が置かれた№778は第一次世界大戦時に西部戦線で活躍したいわゆる“アメリカ鉄聯”の生き残り(1917年BLW製)。何とこののち大規模な復元工事に着手、昨年動態復活を果たしている。'02.10.23
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▲ストーンヘンジ・ワークスの一日が終わろうとしている。イングランドの夕暮れは“神”の存在を信じたくなるほどにドラマチック…。'02.10.23
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というわけで、このレイトン・バザード鉄道再訪を含め、今週末にロンドン近郊で開催される“EXPO NARROW GAUGE 2008”に参加のため、明日から遅い夏休みをいただき、小ブログも30日まで休載させていただきます。今年のエキスポ・ナローゲージは25周年記念の“アニバーサリー・チャレンジ”なるレイアウト・コンペも開催されます。どうか帰国後のレポートにご期待ください。

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▲ロンドンから車で一時間半ほど、レイトン・バザードはイングランド中部の静かな街だ。この地に採砂軌道が敷設されたのは今から90年近くも前のこと。それ以来、住宅街を貫く2フィートの軌道は町の人たちにとっても日常の生活風景の一部となっている。'02.10.23
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先般の日本鉄道保存協会総会に合わせて来日された英国鉄道保存協会会長デビッド・モーガンさんは特別講演(→こちら)の中で、イギリスをはじめとしたヨーロッパ各国には370もの保存鉄道・観光鉄道が存在すると紹介されていましたが、私もメンバーになっている英国ナローゲージ・レイルウェイ・ソサエティーが毎年調査しているアニュアル・レポートによれば、イギリスとアイルランドに現存するナローゲージ鉄道は昨年時点で実に439箇所にも達します。このリストにはBord na Mona(ボード・ナ・モナ→こちら)のように現在も使用されているインダストリアル・ナローはもとより、ミニチュア・レイルウェイ、さらには膨大な数の非公開のプライベート・サイトも細かく記載されており、見ているだけでも改めて英国の“厚み”を思い知ります。

080929n101.jpgさて、そんな英国のナローゲージの保存鉄道というと、世界初の保存鉄道として知られるTalyllyn Railwayをはじめとしたウェールズ地方の数路線がまず思い浮かびますが、ロンドンからさほど遠くないLeighton Buzzard Light Railwayも忘れてはいけない鉄道のひとつです。特産の、いわゆる山砂を採掘運搬するインダストリアル・ナローとして1919(大正8)年に運行を開始したこの路線は、距離こそ約4.8kmと短いものの、現在では60輌あまりの保存車輌を有する、英国屈指の保存2フィートナローです。
▲数ある保有機の中でも主力の1輌が1913(大正2)年製のコッペル機“PC Allen”。コッペルの製造番号別納入台帳である“O&K Dampflokomotiven Lieferverzeichnis 1892-1945”によれば、スペイン向けに出荷された20psのウェルタンク機で、1963(昭和38)年にピーター・アレン卿によって購入されたもの。'02.10.23
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▲モーガンさんの英国鉄道保存協会による主要保存鉄道インデックスに見るレイトン・バザード鉄道の位置。(“UK HERITAGE RAILWAYS”より)  右は最盛期のレイトン・バザード周辺軌道図。国鉄側線に接続するPAGE'S PARKから北上する本線が現在も残されている路線。(“NARROW GAUGE TRACKS IN THE SAND”より)
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ちなみに“Leighton Buzzard”の発音ですが、片仮名の場合、“リートン・バザード”と表記している例もありますが、先日モーガンさんにお聞きしたところでは“レイトン・バザード”の方がより近いようですので、ここではレイトン・バザードと表記することにいたします。

090829n102.jpgレイトン・バザード鉄道は前述のように第一次世界大戦直後にタイルやコンクリート原料の砂を運搬するために敷設されました。最初期はハズウェル・クラーク製のCタンク機を導入したものの、なぜかすぐにモーター・レイル製の内燃機=いわゆるシンプレックスに置き換え、1920(大正9)年からは蒸機を廃止してすべてを内燃機牽引としています。ちなみに、同鉄道のオフィシャル・ガイドブックはこの顛末を捉えて、恒久軌道で内燃機関車を常用したのは“probably”(恐らく)世界初…と高らかに謳っていますが、数多の石油発動車軌道を擁したわが国からすると「ちょっとお待ちを…」と言いたくもなってきます。
▲秋の柔らかい日差しを浴びながらPAGE'S PARKで発車を待つPC Allen。どこか西武山口線を彷彿させるシーンでもある。'02.10.23
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▲かつての採砂場は広大な農場と化して面影はない。甲高い汽笛を響かせてPC Allenの牽く列車がやってきた。'02.10.23
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それにしても、なにゆえこんな変哲のない内陸部の地中から大量の“砂”が採取できるのかは不思議です。いずれにせよ、最盛期には2マイル四方に100輌近いシンプレックスが動きまくっていたのだそうですから、これまた驚きです。

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▲惜別マークを掲げて区間急行天満橋行きとして通い慣れた複々線区間を行く特急色の1929-1930編成P1411T列車。'08.10.18 関目-野江
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明日、19日(日曜日)に開業する京阪電気鉄道中之島線の開通祝賀会にお招きをいただき、まさに中之島駅の駅前となるリーガロイヤルホテルのレセプションにうかがってきました。

nishisansou1018n1.jpg中之島新線については、7月にその工事進捗状況をお伝えしたこと(→こちら)がありますが、大阪在住の方は別として、意外にそのインパクトが実感できないのではないでしょうか。「中之島」は堂島川と土佐堀川に囲まれた中洲状の地形ながら、大阪市役所や国際会議場をはじめ、大阪の経済・文化の中枢ともいえる地域です。それにもかかわらず従来は鉄道アクセスがなく、バスやタクシー、さらには徒歩に頼らざるをえない交通至難街区でした。それだけにわずか2.9kmとはいえ鉄道が乗り入れるのは、まさに悲願の成就とも言えるわけです。
▲秋の日は釣瓶落とし…快走するP1511T列車の惜別マークに一瞬西日のスポットが当たった。このP1511Tが1900系最後の天満橋行きとなった。'08.10.18 西三荘
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この中之島への延伸はすでに昭和60年代に着想され、その後、1989(平成元)年に運輸政策審議会答申として整備着手が位置付けられました。2003(平成15)年5月に起工、5年あまりの工期を経て今回開業を迎えるわけですが、「地下高速鉄道整備事業費補助」の適用のもと、「償還型上下分離方式」が採用されたことが特筆されます。これは京阪と大阪市、大阪府などが出資する第三セクターの中之島高速鉄道㈱が路線の建設・保有を行い、京阪が線路使用料を払って列車を運行するという新たなスキームです。

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▲中之島線開通祝賀会で鏡開きに臨む橋下大阪府知事や野中広務
元自民党幹事長ら。左端には“おけいはん”神農幸さんの姿も。'08.10.18 リーガロイヤルホテル

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▲2000人収容可能というリーガロイヤルホテルの「光琳の間」も祝賀客で満員電車なみの混雑(左)。右は会場受付に飾られた新塗色のモックアップ。'08.10.18
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さて、リーガロイヤルホテル「光琳の間」で開催されたレセプションは、関西政財界の重鎮が一同に顔を揃えるたいへん規模の大きなものとなりました。“水の上の新都心へ”のキャッチフレーズになぞらえてアクアカーテンと呼ばれる水のカーテンにレーザービームを照射してのプロモーション映像で始まった大掛かりな式典は、いかにこの中之島新線への期待度が大きいかを示しているとも言えましょう。

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▲中之島線平面図・縦断面図・配線計画図。提供:京阪電気鉄道
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keihan1014n.jpgさて、式典も早々に、会場でお会いした髙井薫平さんと一緒に今日で定期運用を離脱する1900系の見納めに出かけることにしました。エスコートしてくれるのは『消えた轍』シリーズでもお馴染みの京阪の寺田裕一さんとレイルロードの高間恒雄さん。途中でやはり見納めに来ておられた関田克孝さんらとも偶然出会い、しばし1900系最後の力走を見とどけることにしました。それにしても沿線はどの駅もファンの姿がびっしり。改めて1900系人気の高さを思い知りました。京阪からのアナウンスによると、12月に臨時列車としてお別れ運転が計画されているそうで、車輌としてはその時が本当の見納めとなるはずです。
▲4日ほど前の「鉄道の日」に東京で行われた「日本鉄道賞」の授賞式では、「水都大阪のゲートステーションの構築」を進めた中之島高速鉄道㈱と京阪電気鉄道㈱が「駅・まち・水辺の一体計画賞」を受賞。ちょうど折りよく第15回「鉄道の日」祝賀会のプレゼンターを務めた京阪のキャラクターガール“おけいはん”こと神農幸さんから京阪電気鉄道の上田社長に花束の贈呈。'08.10.14 ザ・プリンスパークタワー東京
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▲16時53分、特別に誂えられた「天満橋」の行先表示板を掲げた1553が天満橋2番線に到着。開業以来百年近くにわたった天満橋発着の最後の列車である。'08.10.18 天満橋
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そしてもうひとつ。明日の中之島線開業に伴い、1910(明治43)年の開業以来の起点(1963年に淀屋橋へ延伸)であり、淀屋橋とともに列車発着を担ってきた天満橋が“途中駅”となってしまいます。親しまれてきた「天満橋」の行先表示も今日を限りに消えてしまうわけで、出町柳15時14分発→天満橋16時53分着の列車が最後の「天満橋」行きとなりました。特別に誂えられた行先表示板を掲げた列車が到着すると、ホームを埋め尽くしたファンから一斉にシャッター音が…。一旦エンド切り替えをしたものの、熱いコールに応えて再び「天満橋」の方向幕と前照灯を点灯してくれるうれしい一幕もありました。
明日19日は、早朝5時08分萱島発区間急行P0501B列車が初の「中之島」の方向幕を掲げて、天満橋を通ってゆくはずです。

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▲JR西日本とJR九州が手を結ぶイメージのロゴが入れられた先頭部側面。乗務員扉窓に編成番号「S1」の標記が見える。'08.10.14 博多総合車両所 P:RM(新井 正)
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連日新幹線の話題が続きますが、昨日ご紹介した山形新幹線用E3系(2000番代)が仙台で報道公開された同じ日、九州の博多総合車両所では山陽・九州新幹線直通用車輌(量産先行車)の報道公開が行なわれました。すでに神戸からの船積みの様子はお伝えしておりますが(→こちら)、いよいよ編成の組成も終わり、その全容が明らかになったわけです。

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▲組成を完了したS1編成。写真は鹿児島中央方1号車(781-7001)を先頭にした姿。'08.10.14 博多総合車両所 P:RM(新井 正)
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「日本の伝統文化が色濃く残る関西圏と九州圏を結ぶ新しい新幹線として、日本の美しさ、力強さ、りりしさを表す“凛”をキーワードとして日本的なもてなしの心地よさを表現」することをデザインコンセプトとしたという車体は、陶磁器の青磁を思わせる『白藍(しらあい)』色を基調としたスタイリッシュなもの。基本的な構造はN700系をベースとしていますが、随所に山陽・九州新幹線直通用車輌ならではの拘りがちりばめられています。

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▲テーブルや手すりに古代桜調の木目を用いたグリーン車客室内。レッグレストがN700系0番代・3000番代と異なっている点に注意。'08.10.14 博多総合車両所 P:RM(新井 正)
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▲一般車指定席(左)と一般車自由席(右)の客室内。前者は朱桜調、後者は若桜調の部材を使用している。'08.10.14 博多総合車両所 P:RM(新井 正)
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今回はじめて詳らかになったのは、そのインテリアで、乗客が直接触れるテーブルや手すりに、くつろぎを感じさせる木材を採用した点が注目されます。グリーン車の客室内やデッキ部は深みのある重厚感を漂わせた古代桜調の木目、2&2の座席配置となった普通車指定席の客室内やデッキ部は落ち着きのある優しさを漂わせた朱桜調の木目、2&3配置の普通車自由席の客室内やデッキ部は柔らかな雰囲気を漂わせた若桜調の木目が採用され、座席生地もグリーン車が濃藍色の花唐草模様、指定席は遠山模様の濃菜種色、自由席が桜の花柄と市松模様の茜色と縹(はなだ)色と細やかな心配りで作り分けられています。

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▲2号車(788-7001)のパンタグラフ部を見る(左)。右は6号車(766-7001)の台車。なお、東海道区間に乗り入れることは想定されていないため、車体傾斜装置は装備されていない。'08.10.14 博多総合車両所 P:RM(新井 正)
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また、グリーン車の座席にはN700系のシンクロナイズド・コンフォートシートにさらにゆったりとくつろげるレッグレストと枕を設置、5号車車端には女性専用トイレやパウダールームも設けられています。

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▲車内設備の概要。6号車がグリーン車と普通車の“合造車”となっている点に注意。(JR西日本・JR九州提供)
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今回誕生した量産先行車S1編成は1号車から①781-7001+②788-7001+③786-7001+④787-7001+⑤787-7501+⑥766-7001+⑦788-7701+⑧782-7001という組成となっており、きたる10月24日に公式試運転を行なったのち、11月から山陽新幹線内で各種走行試験を実施する予定となっています。

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▲E311-2001(M1sc=11号車)を先頭にしたL61編成。エクステリアデザインは“'スピード感を感じる親しみのあるイメージ”を目指したという。'08.10.14 新幹線総合車両センター P:RM(伊藤真悟)
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山形新幹線「つばさ」用車輌E3系2000番代が完成、一昨日“鉄道の日”に報道公開されましたので、さっそくその姿をお目にかけましょう。このE3系2000番代は、400系の置換用として製造されたもので、今回公開されたのは同番代1本目となるL61編成です。

E30133.jpg編成は東京方からE311-2001(M1sc)+E326-2001(M2)+E329-2001(T1)+E326-2101(M2)+E328-2001(T2)+E325-2001(M1)+E322-2001(M2c)の7輌編成で、これまでのE3系1000番代に比べて様々な変更がされています。まずエクステリアでは、スピード感を感じる親しみのあるイメージとして先頭部のライトまわりを中心にイメージチェンジを行なっています。また側面の行先表示器はフルカラーLED式とされています。
▲1000番代と比較して前照灯回りなどのイメージチェンジが図られた先頭部。'08.10.14 新幹線総合車両センター P:RM(伊藤真悟)
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▲電動レッグレストや肘掛部に電源コンセントを備えたグリーン車座席(左)と足載せ台が設けられた普通車座席(右)。'08.10.14 新幹線総合車両センター P:RM(伊藤真悟)
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さらに、「人に優しい車輌」をコンセプトに、動揺防止制御装置(アクティブサスペンション)を全車輌に装備して乗り心地の向上を図るとともに、空気清浄機も全車輌に装備されています。またグリーン車の腰掛に電動レッグレストを、普通車の腰掛に足載せ台を装備し、多目的トイレに更衣台・姿見鏡が設置されている点も特筆されます。バリアフリー対策としては、電動車椅子を使用の方が利用できるトイレをグリーン車に設置するとともに、側引戸の「開閉」を知らせる発光手すりが採用されています。

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▲フルカラーLEDとなった側面行先表示器(左)と、同じくフルカラーLED2段表示(写真は1段表示時)となった客室内案内情報表示器(右)。'08.10.14 新幹線総合車両センター P:RM(伊藤真悟)
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情報環境も向上し、大型フルカラーLEDによる情報案内装置を設置するとともに、電源コンセントをグリーン車は各座席、普通車は窓側と車端部に設置しています。なお、自由席車輌のシートピッチが指定席車輌と同様の980mmに拡大されてたことも注目されます。

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▲デッキ手すり(左)や帽子掛け(右)にはさりげなく「さくらんぼ」柄の山形鋳物が使われている。右は'08.10.14 新幹線総合車両センター P:RM(伊藤真悟)
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また山形新幹線用ということで、山形をイメージしたデザインを各箇所に採用しているのも特徴で、洗面所の帽子掛けとグリーン車デッキ手すりには山形鋳物(さくらんぼ柄)を用い、ロールカーテンはさくらんぼ柄(普通車)とべに花柄(グリーン車)、洗面所カーテンはさくらんぼ柄になっています。

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▲E3系2000番代の主な特徴。(JR東日本提供)
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このほか、防犯カメラを各出入口付近等に設置し、各車輌の非常通報装置に乗務員との対話機能を追加、トイレに喫煙検知装置を設置しているほか、最高速度は400系、E3系1000番代が240km/hであるのに対して、E3系2000番代は275km/hに向上されています。このE3系2000番代、今年12月頃には営業を開始する予定だそうです。

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▲一般の部で大賞を受賞された伊東さんと審査委員の広田さんががっちりと握手。伊東さんは数十年来の“広田ファン”だそうで感激もひとしおのご様子。'08.10.15 P:RM(小野雄一郎)
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8月29日付けの小ブログ(→こちら)で審査風景をご紹介した株式会社タムロンが主催する「タムロン鉄道風景コンテスト 私の好きな鉄道風景ベストショット」の入賞作品写真展のオープニングが、本日9時半過ぎから行なわれました。

tamron002.jpgこのコンテストは、タムロンがさいたま市とさいたま商工会議所の後援、大宮タカシマヤ協力のもと、鉄道風景写真や鉄道のあるスナップ写真など、鉄道とその周辺を取り入れた写真であれば風景・スナップを問わずに広く応募可能なコンテストとして3月19日(水)~8月15日(金)まで公募したものです。驚くべきはその最終的な応募作品数で、一般の部が996件・3,375点、小中高の部が104件・366点、合計1,100件・3,741点にものぼりました。私も審査にオブザーバーとして同席させていただきましたが、応募作品全体のレベルの高さ、ことに小中高の部の健闘ぶりには目を見張るものがあり、ちょっとしたショックを受けたほどです。
▲会場は大宮駅東口駅前の大宮タカシマヤ8階催場。'08.10.15 P:RM(小野雄一郎)
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▲小中高の部で大賞を受賞された宮本さんが入賞作品の前で賞状を手に記念写真。写真部員とのことで、同行された顧問の先生ともども非常に喜ばれていた。'08.10.15 P:RM(小野雄一郎)
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審査委員には鉄道写真の第一人者・広田尚敬さんとフォトライターとして活躍中の矢野直美さんを迎え、大賞・準大賞・審査員特別賞・入選・佳作が部門ごとに合計86点が選出されました。これらの入賞作品が、「鉄道の町・大宮」にちなんで、地元の百貨店・大宮タカシマヤの協力のもと、今日から21日(火曜日)まで写真展として展示されています。

tamron004.jpg見事大賞に輝いたのは、一般の部では伊東政男さん(京都府京都市・75歳・男性)の作品「往く人来る人」、小中高の部では宮本春奈さん(千葉県鴨川市・17歳・女性)の作品「来年の夏も会おうね。」です。なお、受賞作品は株式会社タムロンのウェブサイトにて鑑賞することができるほか、各部門の大賞・準大賞・審査員特別賞の受賞作品は10月21日に発売される「Rail Magazine」2008年12月(通巻303)号に掲載いたしますので、ぜひご覧ください。
▲開催を記念してテープカットが行なわれた。左より、(株)高島屋大宮店・谷口一人店長、さいたま商工会議所・川本宜彦会頭、さいたま市・相川宗一市長、鉄道写真家・広田尚敬氏、(株)タムロン・小野守男社長。'08.10.15 P:RM(小野雄一郎)
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▲TVの取材に対して、熱心に感想を語られる広田さん。広田さん、矢野さんの選評は本誌今月発売号でもご紹介する予定。'08.10.15 P:RM(小野雄一郎)
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「タムロン鉄道風景コンテスト 私の好きな鉄道風景ベストショット」の入賞作品写真展
■会期
  2008年10月15日(水)~21日(火)
  9:30~19:30(ただし、最終日は16時閉会)
■会場
  大宮タカシマヤ 8階催場(大宮駅東口駅前)
■入場料
  無料
■展示内容
  一般の部 大賞から佳作まで 43点
  小中高の部 大賞から佳作まで 43点
  合計86点を展示
■主催:株式会社タムロン 後援:さいたま市・さいたま商工会議所

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▲独特の表情のキヤ97形ロングレール運搬車。三つ並んだ作業燈がこの車輌の性格を物語る。’08.10.12 美濃太田車両区 P:RM(高橋一嘉)
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日本初のレール運搬用気動車として注目を集めているJR東海キヤ97形気動車ですが、4月に報道公開された定尺レール運搬車(アーカイブ「キヤ97いよいよ始動」参照)に続き、このほどロングレール運搬車が鉄道雑誌社向けに公開されました。

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▲定尺レール運搬車が2輌編成なのに対し、ロングレール運搬車は13輌編成。1輌18200mmであるから、編成全長は実に236m以上!’08.10.12 美濃太田車両区 P:RM(高橋一嘉)
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すでに運用も開始されているため、その姿を本線上でご覧になった方もおられるかと思いますが、このロングレール運搬車は200mの60kg/mレールを16本積載できるもので、その編成は両端と中間車6輌をM、中間車5輌をTとした8M5Tの13輌編成となっています。

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▲真横から見た乗務員室。完全な高床構造になっているのが判る。’08.10.12 美濃太田車両区 P:RM(高橋一嘉
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▲運転室後部に備え付けられたウインチとレール移動装置(左)。右は前面のエプロン部。’08.10.12 美濃太田車両区 P:RM(高橋一嘉)
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▲運転室下部。ここからレールが送り出される。’08.10.12 美濃太田車両区 P:RM(高橋一嘉)
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kiya97n07.jpg定尺レール運搬車との最大の違いは、レールの取り降ろしがレール方向、つまり列車の前後方向に行えること。つまり乗務員室が高床構造となっており、レールは台枠上、乗務員室の下を通して取り下ろされます。このため前面は積付装置のエプロン部や作業灯が付けられ、また乗務員室後部にはウインチやレール移動装置が取り付けられた独特の姿となっています。
▲乗務員室は貫通型で、作業時には通路となるため、運転台を完全に仕切れる構造。運転台自体は定尺レール運搬車と同様である。’08.10.12 美濃太田車両区 P:RM(高橋一嘉)
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▲キヤ96-4。単体で見るとチキかコキと見間違えそうだが、床下にはC-DMF14HZC1基を備える気動車だ。’08.10.12 美濃太田車両区 P:RM(高橋一嘉)
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▲キサヤ96-5。中間に5輌連結されるキサヤだが、このうち-1と-5の2輌は床下にディーゼル発電機を搭載している。’08.10.12 美濃太田車両区 P:RM(高橋一嘉)
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なお、このロングレール運搬車の概要については、定尺レール運搬車とともに、すでに本誌297号誌上で詳しくご紹介していますので、合わせてご覧下さい。

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▲澄みきった青空の下、ブルーシートに覆われて屋根下に格納されていたホイットカムを作業スペースの線路先端部に引き出し、いよいよ第5回の作業開始。'08.9.14 P:木村一博

これまでにもたびたび進捗状況をお伝えしてきた「よみがえれボールドウィン実行委員会」のホイットカム修復作業(アーカイブ「いよいよ佳境に入った沼田の修復作業」参照)がいよいよ最終段階となり、来週日曜日(10月19日)の「2008根利森林鉄道まつり」で完成披露が行われることとなりました。

whitcomb103.jpg9月14日に第5回、10月5日に第6回目の塗装修復作業が行われ、下地処理が行われた各部品類に上塗り塗装が施されました。塗色は工程の中で詳らかになってきた最初期のものと思われるグリーンに近いものとし、群馬県立高崎産業技術専門校塗装科の先生お2人に指導を受けながら1回目は上塗り、そして2回目は仕上げ塗りと次第に見違えるような美しい姿に甦ってゆきます。
▲キャブ筐体を台枠に取付、外側の上塗り塗装を行う。群馬県立高崎産業技術専門校塗装科の先生方の指導で午前中上塗り1回目、午後に2回目仕上げ塗りが行われる。'08.9.14 P:木村一博
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▲親機館では周辺パーツの塗装作業中。窓枠も同色に仕上げ(左)。右は屋根板で、内側はキャブ内部と同じ淡緑色。横に同色に塗られたメーターパネルが見える。'08.9.14 P:木村一博
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塗装は刷毛とローラー刷毛を駆使して塗ってゆきますが、メンバーの皆さんにとってはもう手馴れた作業のようです。キャブ内はこれも初期の塗装と思われる淡緑色とし、ラジエターコアと軸箱は黒色に塗られて一段と引き締まった表情となりました。

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▲第6回修復作業を開始。キャブ内のパネル、床板を取り付ける。いよいよ全体像が見えてきた。'08.10.5 P:木村一博

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▲屋根を組み付け、ボンネットリッドを取り付けるといよいよ完成目前。残すはヘッドライトの取り付けや側窓や背面戸の組み込みだ。'08.10.5 P:木村一博
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一昨年のボールドウィン、昨年の協三工業製DL、そして今年のホイットカムと、「よみがえれボールドウィン実行委員会」の皆さんの活動は着実にその成果を残してきています。10月5日の第6回作業には20名余の参加者があったとのことで、ボランティアの力がこれだけの成果を生んだことはなんとも心強い限りです。

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▲月1回、半年にわたった修復作業もいよいよ最終段階。来週日曜日には秋たけなわの根利の地で華々しくお披露目が行われるはずだ。'08.10.5 P:木村一博

さて、来たる10月19日(日)に行われる「2008年根利森林鉄道まつり」では「ホイットカム塗装修復完成披露会」が行われるほか、今まで塗装修復したボールドウィン、協三DLも綺麗な姿で展示されるそうです。また昨年に続き今年も調査した根利の森林軌道(利根林道)調査発表展示、会員による5インチミニSLも運行も予定されているそうで、秋の一日、「ホイットカム君」に会いにお越しになってみられては如何でしょうか。

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▲209系訓練車(1号車方)の外観。ラインカラーは中央線をイメージしてオレンジとなっている。種車はモハ209-40とモハ208-40と思われる。'08.10.9 八王子総合訓練センター P:岡田誠一
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JR東日本の八王子総合訓練センターでは、仙石線用の105系(旧103系)を改造した訓練車に代わり、209系を改造した新訓練車を導入、先日報道公開されましたので、その概要をお目にかけましょう。

hachiouji20902.jpg八王子総合訓練センター(八訓=はちくん)は八王子支社内の運転業務に従事する社員を対象に、異常時対応訓練を行なう施設で、武蔵野線のJR新秋津駅から西国分寺寄りに位置します。5120㎡の敷地の中に、研修施設と全長350mにおよぶ訓練線が設けられており、踏切など実物と同様の設備が使用され、訓練線の両端には「武蔵野駅」と「甲斐路駅」が設けられています。これまでは、開所時の2000(平成12)年に導入された105系を種車にした訓練車を用いてきましたが、旧型車であることから、このたび置き換えが図られたものです。
▲側面には支社名を示す“HACHIOJI”の文字が描かれている。'08.10.9 八王子総合訓練センター P:岡田誠一
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▲2号車方の外観。例によって車籍を有する「車輌」ではないため形式番号の車体標記はない。'08.10.9 八王子総合訓練センター P:岡田誠一
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▲1号車(府中本町方)の運転台。八王子支社の訓練車であるためATCの装備はない。'08.10.9 八王子総合訓練センター P:岡田誠一
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▲その車内。基本的には東京・大宮、横浜の訓練車とほとんど同じ仕様である。'08.10.9 八王子総合訓練センター P:岡田誠一
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基本的には東京・大宮総合訓練センター(→こちら)や横浜総合訓練センター(→こちら)の訓練車と同じ構造で、1号車+2号車の2輌編成で構成されています。種車はモハ209形とモハ208形で、長野総合車両センターで改造後10月6日に到着しています。車体のラインは中央線のE233系と同じくオレンジとなっており、設備もほとんど同一ですが、他訓練センターのものと異なり、車内のCCDカメラとモニターは取り付けられていません。また、八王子支社管内であるため、ATCの装備はありません。

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▲妻面裾に追加された「長野総合車両センター 平成20年改造」の銘板(左)。右は訓練線に設置されている「新秋津踏切」。'08.10.9 八王子総合訓練センター P:岡田誠一
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▲「八王子総合訓練センター」入口に掲げられた看板(左)。「甲斐路駅」上の一般道跨線橋から構内を見下ろす(右)。'08.10.9 八王子総合訓練センター P:岡田誠一
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なお、この209系改造新訓練車の投入によって、開所以来活躍してきた105系(103系)改造の前任編成は、入れ代わりでその姿を消しました。

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▲登録有形文化財にも指定されている大胡電車庫(アーカイブ「上毛電気鉄道大胡車庫を訪ねる」参照)で待機するデハ101。11月9日にはここを会場に開業80周年記念イベントが開催される予定。'08.10.3 大胡電車庫 P:RM(高橋一嘉)
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“今なお現役”として本誌でもお馴染みの上毛電気鉄道デハ101号がこのほど全般検査を出場し、同社のご協力で見違えるほど美しくなったその姿を取材することが出来ましたので、本誌誌上にさきがけてお目にかけることにいたしましょう。

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▲全般検査を終え、美しい姿となった上毛電鉄デハ101。窓に取り付けられていた方向幕は撤去された。'08.10.3 大胡電車庫 P:RM(高橋一嘉)
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デハ101号は1928(昭和3)年11月の上毛電気鉄道開業に際して川崎車輌(現・川崎重工)で製造された6輌の電動客車のうちの1輌です。幕板の広い独特の車体デザインもさることながら、台車の枕バネに重ね板バネではなく4つのコイルばねを使用し、さらに軸受にはコロ軸受を使用するなど、当時としてはかなり先進的な電車でした。コロ軸受はその後の部品供給の関係から平軸受となり、昭和30年代から片側3扉→2扉化や右側運転台化、前橋方の前面貫通化などの改造も受けているものの、現在でも製造当時の面影を色濃く残しており、大変貴重な存在であることは言うまでもありません。ちなみに戦前期、東武線に乗り入れたデハ100形の姿がRM LIBRARY71『昭和10年 東京電車ハイキング(下)』に収録されています。

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▲パンタグラフや足回り、前灯は従来のライトグレーから黒色に変更。これで外観は見違えるほど引き締まった印象となった。'08.10.3 大胡電車庫 P:RM(高橋一嘉)
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1977(昭和52)年からの元西武クモハ351+クハ1411の譲受によりほとんどの在来車は廃車(それ以前の状況についてはアーカイブ「上毛電鉄最後のボンネットバス」参照)されたものの、デハ101と104号の2輌は貨車牽引用などとして残存。それが幸いして現在でもデハ101号が在籍、砕石列車の牽引や団体列車に使用されているのはご存知の通りです。

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▲車内は製造当初のイメージに近づけるべく、木部のペンキが剥離され、ニス塗り仕上げに。蛍光灯もグローブ付きの白熱灯に変更された。'08.10.3 大胡電車庫 P:RM(高橋一嘉)
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▲側面も行先板も複製ながらホーロー引きのものが用意されている(左)。路線図はあえて新駅などが追加されていない古いものがそのまま残されている(右)。'08.10.3 大胡電車庫 P:RM(高橋一嘉)
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zohmou006.jpgさて、今回の全般検査では、80周年を迎えるにあたって各部のリニューアルが施されました。すなわち、車内の壁面や腰掛の袖仕切りなど、多くの木部のペンキが剥離され、ニス塗りに変更。さらに天井の蛍光灯もグローブ付きの白熱灯に変更されるなど、製造当時をイメージに近づけるべく努力がなされています。また、車外も車体色こそこれまで通りながら、床下機器やパンタグラフ、前灯が従来のライトグレーから黒に変更され、方向幕の撤去と合わせて、見違えるほど引き締まった印象となったのは嬉しい限りです。
▲西桐生方の運転台。運転台は製造当初は中央だったが、昭和28年の2扉化、片側貫通化とともに両端とも右側運転台化されている。'08.10.3 大胡電車庫 P:RM(高橋一嘉)
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▲車内の各部。鉛丹色に塗られた車掌スイッチなどもよいアクセントだ。'08.10.3 大胡電車庫 P:RM(高橋一嘉)
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さらに嬉しいことに11月2日からは80周年を記念しての特別運行が計画されています。イベントの内容などは鉄道ホビダスの鉄道ニュース(→こちら)に掲載されていますので、この機会に秋の上毛電気鉄道を訪ねてみられてはいかがでしょうか。

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本誌誌上で198回にわたって連載した「絵画館」の沼田博美さんが、世界のポストから送った鉄道と乗り物の絵手紙集、その名も『鉄道絵手紙』が間もなく発売となります。リスボンの路地裏から、晩秋のメルボルンから、北海道の大地から、そして廃線迫る谷汲から…。スケッチブック、ホテルのエンベロップ、時にはコンビニの封筒にまで即興で描いたスケッチが、列車に乗り、空を飛び、本人とは別の“旅”をして自宅に戻ってくる…思えば、それはなんとも心豊かな“鉄道趣味”ではないでしょうか。

tetudouetegami102.jpg東京芸大を卒業後、グラフィックデザイナーとして広告業界に身を置かれている沼田さんは、当然、お仕事柄海外に出られる機会も多く、寸暇を惜しんでスケッチされた作品は信じられないほどの数に達します。そのうちのいくつかは見知らぬ異国の町の小さな郵便局からご自宅宛にお送りになったもの。本誌連載時に海外ものをご紹介する機会はほとんどありませんでしたが、実は海外ものこそ沼田さんの真骨頂とも言え、今回はあえて海外篇をトップに据えて存分にその魅力をお伝えすることとしました。

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▲フランス篇「パリの空の下」(上)とポルトガル篇「リスボンの風」(下)より。切手にもそれぞれのお国柄が表れていて興味が尽きない。
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tetudouetegami105.jpg第一章・海外篇
ロンドン交通博物館巡り/パリの鉄道駅と都市交通博物館/石畳の街ミラノのトラム/チューリッヒのトラムとスイス交通博物館/メルボルンのトラム/シドニー・セントラル駅/リスボンのトラム28系統とエレヴァドール
第二章・国内篇
九州の三井三池専用鉄道と熊本電鉄/北海道に残る旭川電気軌道の保存車/廃止された岐阜の名鉄600Ⅴ路線/天下の嶮へのクライマー箱根登山鉄道
第三章・実践篇
消印は、現地でもらう御墨付き/世界の郵便局で、切手を買おう/博物館で描く、オリジナルカバー

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▲スケッチを描いた面に切手を貼るのが“沼田流”。絵と切手、それに消印が一体となって独特の風合いとなってゆく。旭川電気軌道101。
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tetudouetegami107.jpg最終章は「実践篇」とし、国内はもとより世界各国での切手の買い方から、郵送方法のノウハウまでを紹介していただきました。それにしても、過不足ない切手さえ貼ってあれば、例えコンビニの封筒だろうと送ることが可能だとは知りませんでした。絵の上手い下手は別として、思わず一度トライしてみたくなるに違いありません。
沼田さんは旅好きの方々、特に女性にも親しんでいただきたい…とおっしゃっておられますが、まさに女性の方にも是非手に取っていただきたい一冊です。

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▲消印は、現地でもらう御墨付き…まさに名言。見知らぬ町で直接会うことはなかった郵便局の人が消印を押し、「絵手紙」はいったいどんな旅をして戻ってくるのだろうか。
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■沼田博美『鉄道絵手紙』
・10月21日頃全国発売
・A5判上製本160頁(オールカラー)
・定価1,800円(税込)

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JR東日本は、「車輌の性能向上に関する開発」、「次世代車輌制御システムの開発」、「営業用車輌を用いた地上設備の状態監視用機器の開発」に関わる走行試験用として、在来線用試験電車“MUE-Train”(ミュートレイン)を投入すると発表しました。
▲京浜東北線で使用されていた209系をベースとした7輌編成の“MUE-Train”。提供:JR東日本
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この“MUE-Train”はMUltipurpose Experimental Train (多目的試験車)を略した愛称で、京浜東北線で使用していた209系を改造した7輌編成となり、車体外部のデザインを一新。ATSとATCの保安装置を搭載し、試験機器の搭載を考慮して車内の座席は一部撤去されています。また空気バネ式車体傾斜機構の試験で特急車輌と条件を合わせるために、錘(おもり)を積んで重心を下げ、車輌の高さを低くしているのも特筆されます。

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▲“MUE-Train”のデザインは、明るい未来、希望を表現する「白」を帯色とし、多くの分野の光り輝く新技術が集結して新しい鉄道システムを構築するイメージを、帯に集まるブロックパターンと、つながったMUEの文字により表現。提供:JR東日本
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編成は高崎・宇都宮方が1号車で、大宮方が7号車で、開発テーマによって担当する車輌(号車)が決められています。JRから発表された当面の主な試験項目は次のとおりです。(カッコ内は担当号車)。
■車輌の性能向上に関する開発
○空気バネ式車体傾斜機構の試験(1、2号車)
○降雨時のブレーキ力向上試験(1、2、3号車)
○台車の性能向上試験(4号車)
○WiMAX(高速データ通信)の検証試験(1号車)
○走行する車輌による風速の測定試験(7号車)
■次世代車輌制御システムの開発
○モーター・ブレーキの制御装置と指令・状態監視装置の試験(全車)
■営業用車輌を用いた地上設備の状態監視用機器の開発
○レール、架線、保安装置(ATS)などの状態を計測する小型の車輌搭載用装置の試験(5、6、7号車)

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▲編成と開発テーマに使用する車輌。提供:JR東日本

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▲走行試験と開発テーマによるスケジュール。提供:JR東日本

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▲車輌の性能向上に関する開発のイメージ(上)と、営業用車輌を用いた地上設備の状態監視用機器の開発のイメージ(下)。提供:JR東日本

試験スケジュールは、2009年度までが第1期走行試験として車輌の性能向上に関する開発、2010年度以降は第2期走行試験として次世代車輌制御システムの開発を行なうと発表されています。なお、営業用車輌を用いた地上設備の状態監視用機器の開発は第1期、第2期とも通じて実施され、第1期走行試験は本年11月より、東北本線(JR宇都宮線)などで実施される予定です。

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▲完成した“リゾートみのり”。塗色は深紺色(こひきいろ)と漆黒(しっこく)をベースとした上質で重厚感のあるカラーとし、限りなく続く稲穂をイメージした金帯(メタリックゴールド)を配すことで豊かさを表現しているという。'08.9.18 小牛田運輸区 P:岡田誠一
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JRグループ6社は、大型観光キャンペーンとして「仙台・宮城デスティネーションキャンペーン」(DC)を、12月まで展開しています。これを記念してJR東日本では、新ジョイフルトレインの“リゾートみのり”を完成させ、先週10月1日から陸羽東線の営業運転に投入しています。

081008n2.jpg“リゾートみのり”という愛称は、陸羽東線のキーワードである「稲穂」=実りある収穫、「温泉」=実りあるひととき、「紅葉」=実りの秋、「実り多い旅にしてほしい」という意味が込められているそうです。「湯けむりライン」の愛称で親しまれている陸羽東線エリアを走るジョイフルトレインとして、“リゾートしらかみ”と同様に大きな側窓を設け、車内からの良好な展望がアピールポイントとなっています。
▲前面には伊達兜をイメージしたアンティークゴールドの装飾を取り付けている。'08.9.18 小牛田運輸区 P:岡田誠一
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▲小牛田方の1号車であるキハ48-550。基本的には3号車のキハ48-546も同仕様である。'08.9.18 小牛田運輸区 P:岡田誠一
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▲側扉はメタリックシルバーとして落ち着きの中に華やかさを持たせている。また先頭部運転室後ろには展望スペースが設けられている。'08.9.18 小牛田運輸区 P:岡田誠一
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編成は3輌で構成され、仙台方から①号車キハ48-550(定員34名)、②号車キハ48-549(定員36名)、③号車キハ48-546(定員34名)の順で連結されています。番号については種車のものをそのまま使用しており、改番は行われていません。3輌とも元は郡山総合車両センター会津若松派出所に配置されていた車輌で、従来は只見線などのローカル運用で使用されていました。ワンマン化改造、冷房改造、機関の換装などが未施工で、比較的原型に近い姿をしていた仲間たちです。

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▲客室内床面はフラット化してバリアフリー化にも対応。さらに腰掛の間隔は1200㎜に拡大して、ゆったりとくつろげるよう配慮されている。腰掛は最近の特急電車と同じく、リクライニングと座面スライド機構を備えたものを採用して、快適性を向上。さらに背面に大型のテーブルとカップホルダーを取り付けたほか、肘掛にも小型テーブルを備えている。'08.9.18 小牛田運輸区 P:岡田誠一
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今回の改造は郡山総合車両センターで施工され、車体はもちろんのこと走行装置にも手が加えられ、機関もカミンズ製に交換されるなど、基本的な構造は“リゾートしらかみ”の「くまげら」編成と同様です。

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▲運転台の背面は展望スペースとなっており、乗車記念スタンプも用意されている(左)。2号車にはモニターも備えられたイベントスペースが設けられている(右)。'08.9.18 小牛田運輸区 P:岡田誠一
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この“リゾートみのり”は全席指定席(禁煙)で、12月のキャンペーン終了時まで毎日1往復運転されます。運転区間は小牛田-新庄間ですが、土曜、日曜、祝日は仙台-小牛田間を延長運転されます。なお、この“リゾートみのり”については本誌今月発売号誌上で詳しくご紹介する予定です。

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第4回軽便鉄道模型祭にて。

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▲“The Critters Club”の管 晴彦さんは「立田山粘土鉱山第二坑」と題した作品を発表。前作同様、列車の走行に合わせて円筒状のベースそのものが回転する。ストラクチャーから漏れる灯火が何とも言えない味を醸し出している。'08.10.5
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一昨日の日曜日、4回目となる「軽便鉄道模型祭」が東京の目黒さつき会館を会場に開催されました。昨年はどうしても都合がつかず伺えなかっただけに、今回は何とか時間を捻出し、あわただしいながらもひとわたり会場を巡ることができました。

081007n101.jpg目黒さつき会館2階の大会議室、A会議室、B会議室の3部屋を使って行なわれた今年の軽便鉄道模型祭は、8クラブ・グループによるレイアウトを中心とした作品展示(運転)、16メーカー・ショップによるブースが出展されましたが、初お目見えも散見され、このジャンルが根強い人気を保っていることを改めて実感しました。さらに、今や“老舗”の感のある木曾モジュール倶楽部をはじめとしたクラブレイアウトの充実ぶりは目を見張るものがあり、この展示運転をそのままコロラドなり、パリなり、ロンドンなりに持って行けたらどれだけ誇らしいことか…としばし夢想してしまいます。
▲「木曾モジュール倶楽部」の集合レイアウトはまたしても拡張された。DCCを駆使しての快調な運転は実に心地良い。'08.10.5
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▲会場で見かけたOn2のドコービル5t機。かつてフランスのデュトンから超難関エッチングキットが出ていたが、これは“On2 Narrow Gaugers”の野村圭二郎さんがフルスクラッチした逸品。'08.10.5
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さて、今年は特別企画展とも呼べるブースが設けられたのが特筆されます。1970年代からのナローゲージャーにとっては忘れられない“ダックス”生誕35年を祝しての、その名も「ダックス祭」です。

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▲「軽便モジュール倶楽部」のレイアウトから。かるめ焼きやチョコバナナの露店が建ち並ぶ村祭りの情景には多くのギャラリーが釘付けになっていた。'08.10.5
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ご存知ない方のために多少補足させていただきますと、ここで言う“ダックス”とは、1973(昭和48)年にTMS誌上に連載された“87.PRECINCT(分署)”の皆さんによる「ダックス・ストーリー(the DACHS STORY)」を母体として珊瑚模型店から発売された一連の機関車キット(HOn2 1/2)を指します。

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▲生誕35年を記念して、今や伝説の「ダックス」をフィーチャー。“当時モノ”の珊瑚模型店の箱も懐かしい。'08.10.5

なにゆえこの“ダックス”が今さらながらに称揚されるのかは、“多少補足…”程度ではとても語り尽くせないものがありますが、当時を知る者の片割れとして思い返してみると、脳裏に浮かぶのは「時代の熱」とでも表現しようのない、模型界を取り巻くただならぬ熱気でした。

081007n109.jpgまだ詳しく語るには“生っぽい”部分もあり、稿を改めたいと思いますが、それまでの模型製作記とまったく違うアプローチでの「ダックス・ストーリー」の連載は、スケール論を含めて賛否両論、大きな話題となるとともに、多感な若きナローゲージャーに、さながらメッセージソングのごとく染み通ってゆくことになります。かく言う私もそのひとりで、愛車モンキーZ50Mを蹴って珊瑚模型店に入り浸り(小林社長お世話になりました…)、その周囲の熱気は1976(昭和51)年の第一回「軽便祭」へと続いてゆくわけです。
▲ここぞとばかり“ダックス”をベースとした新旧さまざまな作品が集まった。会場には「けむりプロ」による“ダックス”のプロトタイプ、ブラジル・ペルス鉄道の写真展示も…。'08.10.5
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▲これが鉄道模型社のダックス(?)。もちろん珊瑚製品だが、なんと鉄模の鳥飼社長自らが組まれたものだという。'08.10.5
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会場では “87.PRECINCT”の皆さんをはじめ、懐かしい方々との再会もあり、しばし楽しい時間を過ごさせていただきました。そんななかで、個人的に印象深かったのが、出展されていた佐々木精一さんに見せていただいた1輌の“ダックス”です。「ダックス祭」の会場とは別のトレーダーズ・ルームにぽつんと置かれていたこの変哲のないダックス・テンダー、聞けば今は亡き鉄道模型社の鳥飼社長が自ら組まれたものとのこと。そう聞くと、あの外堀通り沿いのお店、そして鳥飼さんの気さくな姿が走馬灯のように思い浮かび、改めて35年という歳月を噛み締めながら会場を後にしたのでした。

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▲十年前のままの検修庫で保存展示されているEF63を見学するデビッド・モーガンさん。英国保存鉄道協会会長の目にこの“ナローゲージ”の電気機関車はどう映ったのだろうか…。'08.10.3
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さて、EU圏拡大に伴う規制統一化は保存鉄道の将来にも大きな影響を及ぼしかねず、これに対処するために1994年に誕生したのが欧州保存・観光鉄道連合(FEDECRAIL)です。現在ではEU加盟国以外のロシア、スイスなどを含めて、北はノルウェー、スウェーデン、南はスペイン、イタリア、ギリシャまで27カ国が加盟しており、デビッド・モーガンさんはこの連合体の議長職も務めておられます。

081006n12.jpg講演の最後にモーガンさんから紹介されたのが、歴史的鉄道(Heritage Railway)の保存に関する共通基本理念ともいうべき「リガ憲章」(The Riga Charter)です。このリガ憲章は歴史的鉄道、保存鉄道、観光鉄道、博物館はもとより、一般の鉄道で運行されている歴史的価値の高い列車まで含め、その保全・修復・メンテナンス・使用等に関わる原則を記したものです。12条からなり、例えば第8条では「歴史的鉄道車輌と設備の修復は、必ずしも製造当初のオリジナルな状態に修復されねばならないわけではない。使用されていくうちに歴史的に重要なものとなってゆくこともある。(中略)新製して取り替えられた部分は、容易に区別がつくように恒久的に印が付けられなければならない」、また第10条では「オリジナルのパーツは将来的な再利用のために残しておかねばならない」等々、具体的な保全・修復の指針をも示しています。
▲碓氷峠鉄道文化むらで保存されているD51 96の前でポーズをとるモーガンさん。“Rail-obsessed”になってはいけないとおっしゃるだけあって、実にお洒落な英国紳士である。'08.10.3
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▲数多ある保存車輌のなかでもモーガンさんにとって一番のサプライズだったのが「お座敷客車」(スロフ12 822)。畳敷きに欄間、それにカラオケセットとかなりのインパクトだった様子。'08.10.3
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講演後の質疑応答では税制面での優遇処置なども含めて活発な質問がなされましたが、現在わが国の保存車輌が直面しているアスベスト問題についての質問には、彼の地でも抜本的解決策は見出せていないようで、「まずは木造車から修復を始めることですかね…」とジョークを交えて語っておられました。

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▲日本鉄道保存協会専用特別列車として運行された「シェルパくん」で丸山変電所跡を見学。モーガンさんも爽やかな秋晴れの下で異国の秋を堪能された。'08.10.3
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ところでモーガンさんは日本にお出でになるのは初めてとのこと。しかも総会会場が日本旅館の温泉宿とあって、それなりのカルチャーショックを受けておられるようでもありました。池の錦鯉を指して「これは夕食に食べるのか?」と質問されたのには言葉を失いましたが、それでも“raw fish”を含めあらゆる食材をトライされ、日本式の宴会(?)も楽しまれたようで、アテンドする側としてはまずはひと安心といったところでしょうか…。

081006n15.jpgちなみにモーガンさんは鉄道のみならず帆船カティー・サーク号の保存母体であるカティー・サーク・トラストの理事、船舶の保存・活用団体を代表するヘリテージ・アフロート(Heritage Afloat)の議長も務められており、これら交通遺産保存の功績により2005年に英国女王から大英帝国勲章(MBE)を授けられたとのことです。ご本業はロンドンに事務所を構える弁護士。なんとあのダイアナ妃の弁護士でもあったというからこれまた驚きです。
▲碓氷峠「峠の湯」で昼食ののち、顧問団のエスコートで一路「鉄道博物館」へ。関根館長の出迎えを受けて、急ぎ足で閉館時間迫る館内へ…。'08.10.3
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▲「D51シミュレータ」も体験していただいた。操作機器類の違いはあるものの、ご自身がチェアマンを務められる保存鉄道でも体験運転をプログラムに入れておられるだけに、あっという間に運転方法を会得。これには周囲から思わず拍手が巻き起こっていた。'08.10.3
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碓氷峠鉄道文化むらの視察後は寸暇を惜しんで新幹線で大宮へ。鉄道博物館をひとわたりご覧になったモーガンさんは、翌4日(土曜日)には大井川鐵道、5日(日曜日)には梅小路蒸気機関車館とハードなスケジュールを勢力的にこなし、さきほど東京・丸の内のレストランで開かれたフェアウェル・パーティーをもってすべての予定を終えられ、明7日(火曜日)午前の便で成田から帰国の途につかれます。
初めて目にする日本と日本の鉄道にたいへん好印象をお持ちになったようで、この出会いを契機に、わが国の鉄道保存もこれまでにない広がりを得るに違いありません。

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▲2000(平成12)年から2004(平成14)年にかけて保存修理工事が行われ、建設当時(1911年)の姿に復原された丸山変電所。周囲に咲き乱れるコスモスは、“ロクサン”末期にファンや地元の皆さんが植えたもので、今年も可憐な花をつけている。“峠通い”をしたファンにとっては万感迫る光景のはず。'08.10.3
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先週、10月2日(木)・3日(金)の両日にわたって、日本鉄道保存協会の年次総会が碓氷峠鉄道文化むらを開催地団体として行われました。今年は英国鉄道保存協会会長・欧州保存・観光鉄道連合議長のデビッド・モーガンさんをスペシャル・ゲストとしてお招きし、これまでにないグローバルな総会となりました。

081005n2.jpg初日は磯部温泉・高台旅館を借り切っての総会。地元安中市の岡田義弘市長も来賓としてお見えになるなど、開催地団体の意気込みがひしひしと伝わってくる幕開けでした。昨年に続いて私が司会進行を務めさせていただいた総会では、定例議事のほか、本年12月から施行される新しい公益法人制度を活用して、日本鉄道保存協会の一般社団法人化を目指すという重要な事業計画も可決され、いよいよ期待の来賓講演へと移りました。
▲わかりやすい統計分析で好評を博した上住国土交通省鉄道局地域鉄道対策室長の講演。'08.10.2
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来賓講演の最初は、上住(うえずみ)まり国土交通省鉄道局地域鉄道対策室長による「地域鉄道の現状と活性化に向けた取組み」。参加者のなかには地方鉄道事業者も多いだけに、具体的な統計数字をベースにした分析がパワーポイントで映し出されると、食い入るように見入っている姿が印象的でした。

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▲来賓であるモーガンさんの講演は、鉄道発祥の地であるとともに保存鉄道発祥の地でもあるイギリスの現状を写真を交えて説明。わが国の現状とのあまりの差に会場からしばしば溜息が漏れた。右は通訳を務められた交通文化振興財団の菅理事長。'08.10.2

081005n4.jpg紹介された分析の例をあげると、1987(昭和62)年からの20年間での地方鉄道(同期間に廃止・開業等による営業路線の変化がない事業者)72社の輸送人員は約18%減少、鉄軌道部門社員数は約27%減少、平成19年度で鉄軌道業経常収支が黒字だった事業者21社(22%)に対し赤字だった事業者72社(78%)、国交省が目安とする車齢(内燃車11年、電車13年)に対し車齢31年以上の車輌が全体の46%(1203輌)…。第二の“国鉄”を作らないためのひとつのボーダーとされる輸送密度4000人/日キロをベースにした経常収支率によるグループ分けでは、69:32で圧倒的に経営環境が悪い事業者が多い点も明らかにされました。
▲全国から集った地方鉄道や保存鉄道、さらにはボランティアグループなどで満員の総会会場。'08.10.2
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▲現地視察から。碓氷峠六号隧道を見学する参加者たち。現在、横川の招魂碑を起点に、この六号隧道入口までの4.8㎞が遊歩道「アプトの道」として公開されているが、2年後にはさらに1.5㎞先の熊ノ平駅跡まで延伸される計画とのこと。'08.10.3
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講演ではこれらの環境を踏まえたうえで、地域と一体で鉄道の活性化に取り組んでいるいくつかの事例を取り上げ、さらに「鉄道軌道輸送高度化事業費補助金」(平成20年度予算24億円)や「地域公共交通活性化・再生総合事業費補助」(同30億円)といった国の具体的支援策が紹介されました。

081005n6.jpg講演の第二部はデビッド・モーガンさんによる「英国及び欧州の鉄道保存運動について」。モーガンさんは英国の代表的保存鉄道であるノース・ノーフォーク鉄道およびグレイト・セントラル鉄道の会長、ウェスト・サマセット鉄道の副会長を務め、英国およびアイルランドの保存・観光鉄道の連合体である保存鉄道協会の会長と、欧州保存・観光鉄道連合(FEDECRAIL)の議長も兼任される世界的に著名な鉄道保存のスペシャリストです。
▲現地視察から。第三橋梁とともに国道などからも目につく機会の多い六号隧道だけに、トンネルポータルをはじめ意匠をこらしたものとなっている。よく見ると、なんとトンネル内壁の煉瓦目地も、入口付近のみこのように凝った「山形目地」となっている。'08.10.3
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▲現地視察から。六号隧道のポータルに残る隧道引幕のフック。1922(大正10)年の完全無煙化までこの六号隧道にも排煙幕を引く隧道番が詰めていたという。'08.10.3
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現在、イギリスをはじめとしたヨーロッパ各国では370もの保存・観光鉄道が存在し、3000輌を超える蒸気機関車、2000輌を超えるその他の機関車、5000輌以上の客車、600箇所以上の駅、170箇所以上の機関庫が保存されているそうで、英国の保存鉄道だけでも年間900万人もの利用があるとの解説には会場から驚きの声が上がっていました。

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▲川崎重工業兵庫工場で完成した量産先行車がクレーンで吊り上げられ、博多へと向かおうとしている。'08.9.29 川崎重工業 P:RM(高間恒雄)
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今年2月に概要が発表された山陽新幹線と九州新幹線との相互直通運転用車輌の量産先行車が完成、メーカーの川崎重工業兵庫工場で搬出の状況が報道公開されました。

n700.7000n2.jpgJR西日本とJR九州がかねてより共同で開発に取り組んできたこの相互直通運転用車輌は、N700系をベースに8輌化したもので、先頭形状のエアロ・ダブルウィング形(先頭長10.7m)はN700系と同様ながら、九州新幹線内の35‰勾配に対応するため全電動車化が図られています。もちろん山陽新幹線内での最高速度は300㎞/h(九州新幹線内は260㎞/h)に設定されています。車体外観は伝統的な陶磁器の青磁を思わせる「白藍(しらあい)」色をベースに、側面ラインに「濃藍(こいあい)」色と漆器の蒔絵に使われる「金」色のラインを重ねて品格とプレミアム感を演出したものとなっています。
▲その表情。基本的にN700系をベースにしており、カラーリング以外は瓜二つと言っても良いだろう。'08.9.29 川崎重工業 P:RM(高間恒雄)
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▲いよいよ輸送船に積込まれようとする量産先行車の先頭車輌。10月3日には博多総合車両所に搬入される予定だ。'08.9.29 川崎重工業 P:RM(高間恒雄)
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▲こちらは搬出を待つ7号車。貫通ホロ部にはメーカーの養生シートが貼られている。'08.9.29 川崎重工業 P:RM(高間恒雄)
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n700.7000n4.jpgこの山陽・九州新幹線直通用車輌の量産先行車、注目の番代は7000番代とされました。製作はJR西日本が担当、博多総合車両所で組成ののち、10月末から山陽新幹線を用いて試運転が行なわれる予定となっています。2011(平成23)年春の山陽・九州新幹線直通運転開始を前に、山陽新幹線内で試運転をする姿が間もなく見られるはずです。
▲先頭車の前面ガラスには編成番号の「S1」の文字が入れられていた。'08.9.29 川崎重工業 P:RM(高間恒雄)
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▲車体側面には相互乗り入れを実現するJR西日本とJR九州両社が手を携えて交わるようなロゴが配されている。なお、番代は7000番代となって区分されている。'08.9.29 川崎重工業 P:RM(高間恒雄)
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▲山陽・九州新幹線直通用車輌の700系レールスター、800系つばめとの比較主要諸元。(JR西日本・JR九州プレスリリースより)
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※かねてよりご案内申し上げておりますように、明日からの日本鉄道保存協会年次総会(→こちら)出席のため、小ブログは4日までお休みさせていただきます。あしからずご了承ください。

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