鉄道ホビダス

2008年9月13日アーカイブ

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▲「雨垂拍子」。一定のリズムを刻むがごとく垂れる雨滴に映えるナンバー。上野駅 P:小池健之(出展作品より)

本誌今月号でプレビューをご紹介した、小池健之さん、竹野友介さん、佐藤竜也さんの写真展「EF58 61 追い続けた素顔のロイヤルエンジン」が、今日から東京・新宿のギャルリー トラン・デュ・モンドで始まりました。

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▲会場はいまやすっかりお馴染みとなった新宿のギャルリー トラン・デュ・モンド。広々とした会場では旧交を暖めるファン同士の姿も多い。

最後のロイヤルエンジンだったEF58 61が、まるでフェードアウトするがごとく第一線を離れてしまったのは、多くのファンの心にぽっかりと隙間を空けてしまいました。この写真展を開催されたお三方も長年にわたって“ロクイチ”を追い続けてこられた皆さんですが、この写真展を拝見するに、EF58 61に対するその思いの深さ、そして打ち消そうにも消し去れない深い喪失感が、痛いほど伝わってきます。

080913n103.jpg小池さんは銀塩プリントのカラー作品、竹野さんはブローニー判で撮影されたモノクローム作品、そして佐藤さんはデジタル出力のカラー作品と三者三様の取り組みながら、秀逸な写真キャプションの数々とあいまって、会場全体は見事に統一感を保った展開となっています。メイン会場の展示作品数はもちろん61枚。本誌編集時点でその一部は原版を拝見しているのですが、いざこうやって全貌を見渡すと、その作品としてのレベルの高さにも圧倒される思いです。
▲「Million Films」。百万枚撮りのフィルムでも撮りきれないほどの思い出を♪ P:佐藤竜也(出展作品より)
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▲「ラストスパート」。終点、上野まであと僅か。柔らかな光がもれる乗務員室が外のネオンに浮かび上がる。MT42Fの唸りも高らかに颯爽と駆け抜ける。東北本線赤羽?尾久 P:小池健之(出展作品より)

出区前の整備、誘導の振るフライ旗、ディスコン棒を押し上げる乗務員、そしてマスコンに添えられた白手袋…単に斜め七三の列車写真に留まらず、展示作品からは“ロクイチ”とそれを取り巻く人々への限りなく温かい眼差しが感じ取れます。佐藤竜也さんは展示挨拶文の末尾に「“ロクイチ”が好き過ぎるあまり、思いが空回りして伝わりにくいカットばかりかもしれません」と記されていますが、むしろ逆に、その好きの思いが溢れんばかりに伝わってくる写真展と言っても過言ではありません。

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▲「スパーク」。六年前の失敗を思い出し再び挑戦。機関士が顔を出し汽笛が鳴る。眩いばかりのスパーク、夢がかなった瞬間。大宮駅 P:竹野友介(出展作品より)

小池健之さんは「今まで撮り続けた写真を整理しながら静かに振り返ると、これだけ多くのシーン、仲間そしてEF58 61に出会えたことは本当に幸せだったと思う」(展示挨拶文)と記し、竹野友介さんは「さまざまな表情を見せてくれたロクイチ、いま思えば、私の生活の中心でした。おそらく、この先これほどまでに情熱を注げる被写体に、もう出会う事はないでしょう」(同)と結んでおられます。これほど多くの人たちから熱く愛された“ロクイチ”は、けだし幸せだったに違いありません。

なお、この写真展「EF58 61 追い続けた素顔のロイヤルエンジン」は15日(月/休日)までの3日間のみの開催です。お見逃しなきように…。

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▲一階のエントランスにはトラン・デュ・モンドのシンボル、0系新幹線の車輪(Yk8)のモニュメントとサインボードが…。
※画像をクリックすると会場案内をご覧になれます。

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