鉄道ホビダス

生まれ変わる58654。

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▲新製された主台枠とボイラーの仮合わせ作業。日本車輌で新たに作られた主台枠は溶接組み立てとなっている点が時代を感じさせる。'08.6.30 小倉工場 P:宇都宮照信
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2005(平成17)年8月28日の「SLあそBOY」の運転をもって火を落としてしまったJR九州のハチロク=58654号機ですが、復活に向けた本格的な復元作業が開始され、先般、担当する小倉工場で新製された主台枠とボイラーの仮合わせ作業が行なわれました。今日は宇都宮照信さんの写真でその様子をご覧いただきましょう。
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「火を落とす58654」
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080708.86n3.jpg1988(昭和63)年7月に同工場で動態復元された58654は、「SLあそBOY」として豊肥本線熊本?宮地間を17年間にわたって走り続けてきました。しかし生まれは1922(大正11)年と、実に80年以上を経ており、各部に不具合が発生していました。なかでも主台枠に生じた歪は致命的で、結局これが3年前の引退を決定付けることとなってしまいました。
▲煙室扉には17年間にわたって阿蘇外輪山を走り続けてきたナンバープレートが…。'08.6.30 小倉工場 P:宇都宮照信
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▲化粧煙突も出番を待っている(左)。「SLあそBOY」時代は煙突形状が物議をかもしていただけに今回は?。右は過熱管が露出した煙室内。上の穴は煙突・ペチコート取り付け座。'08.6.30 小倉工場 P:宇都宮照信
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しかし引退を惜しむ声は日増しに強まり、JR九州が九州新幹線博多開業(2011年)を前に“復活”の英断を下したのは記憶に新しいところです。問題の主台枠は日本車輌によってまったく新しく製造されたそうで、蒸気機関車の「本体」をボイラー部と見るか台枠部と見るかはかねてより諸説分かれるところではありますが、いずれにせよ“平成生まれ”のハチロク主台枠が誕生しようとは、生みの親である島安次郎さんも想像さえしなかったでしょう。

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▲キャブとテンダー。テンダーは水槽の腐食部をステンレス製とするなどこちらも“近代化”が図られている。'08.6.30 小倉工場 P:宇都宮照信
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ボイラーの修復は各地の復活蒸機で実績のある大阪のサッパボイラが担当、内部の腐食が進んでいたテンダー水槽部はステンレス化されるなど、着々と復活への工程が進んでいます。

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▲動輪とテンダー車輪。もちろん動輪のタイヤ厚も、今後充分な耐用年数が確保されている。'08.6.30 小倉工場 P:宇都宮照信
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JR九州ではこの58654復元工事と合わせて、牽引する客車3輌(50系700番代)もリニューアルを図る予定で、総額4億円の投資を予定しています。復活運転開始は来年夏、折りしも開業100周年となる熊本?人吉間、通称“川線”で生まれ変わったハチロクの姿が見られるはずです。

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