鉄道ホビダス

2008年7月30日アーカイブ

紀州鉄道キハ603を見る。

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▲紀伊御坊で顔を合わせたキハ603とキハ604。両車は1956(昭和31)年10月に日本車輌本店で製造されたキハ601・602に続いて増備された車輌。製造メーカーは新潟鉄工で1960(昭和35)年8月に竣功している。'08.5.21 P:竹内正行
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080730n3.jpg昨日まで3回にわたってお見せした紀州鉄道の現況ですが、ご覧になった竹内正行さんからキハ603の詳細写真をお送りいただきましたので、さっそくお目にかけたいと思います。これまでご覧いただいてきたように、紀州鉄道は運用中の車輌の足回りをじっくり観察できる場所がありません。竹内さんは紀伊御坊の車庫で休んでいるキハ603の足回りを、会社のご厚意でじっくりと撮影することができたそうで、模型的視点からもたいへん貴重な記録となっています。今回は本誌でもお馴染みの気動車研究の泰斗、岡田誠一さんに写真をご覧いただき、専門家ならではの解説を付していただきました。では、今や貴重なDMH17機関+TC2変速機の床下を竹内さんの写真と岡田さんの解説でたっぷりとご覧ください。
▲特徴的なのが運転台で、国鉄の気動車とはマスコンとブレーキ弁の位置が左右逆となっている。これは機関車の運転操作に合せたものと思われる。'08.5.21 P:竹内正行
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▲DMH17C機関。走行用のエンジンで気動車用としては珍しくなった縦型タイプである。一部の資料ではDMH17B(160PS)となっているが、もう一度銘板などを確かめてみたい。'08.5.21 P:竹内正行
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▲写真左/上の箱は制御回路開放器、右側の箱は接触器箱である。機関吊り装置という枠に液体変速機が載せれ、左側からは推進軸が延びている。写真右/DMH17(左)とTC-2液体変速機(右)の結合部分。真ん中の垂れ下がった筒は第2燃料油コシ器と呼ばれるもので、中には濾紙が入っていて燃料の異物を取り除く。左側に赤いキャップは給油口である。ちなみに乾式単板タイプのTC-2液体変速機は、全国的に見ても大変珍しい存在となっている。'08.5.21 P:竹内正行
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▲写真左/DMH17に取り付けられたC600空気圧縮機。元空気ダメなどに圧縮空気を供給する。3シリンダタイプのもので、左側に見えるベルト車を通じて機関の回転数を約半分にして駆動する。写真右/左上がブレーキ装置のA制御弁、その右側(写真中央部)がごみを取り除くチリコシである。下部にある4本の細いパイプは液体変速機(右奥)から続くもので、放熱器または燃料タンクにつながる。液体変速機の変速機油は燃料の軽油と共通であるため、このような配管が必要となっている。'08.5.21 P:竹内正行
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▲写真左/上の丸いタンクは元空気ダメタンクで、中央部の大きな箱は機関冷却水装置(放熱器素)である。熱せられた冷却水、潤滑油、変速機油はここに送られ、機関の駆動軸に取り付けたファンにより冷やす。写真右/台車は日本車輌製のND-208をはく。'08.5.21 P:竹内正行
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▲写真左/台車に取り付けられた逆転機。基本的な構造は戦前のキハ41000形から変わらない。なお、最近の気動車では液体変速機に逆転機能を備えているため、減速機と呼んで逆転機と区別している。写真右/接触器箱のスタータースイッチ(左側)を開けたところ。'08.5.21 P:竹内正行
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