鉄道ホビダス

2008年7月 7日アーカイブ

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▲“農村公園8号”のドーム状の覆いの中に保存されているのは1938(昭和13)年神戸製鋼所製のバッテリー機関車BB5と開放式客車。'07.4.29
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この地方には「農村公園」なる農業農村整備事業によって設置された公園が各所にあり、それぞれに番号が付されています。その中の「8号」公園に保存されているのが、戦前のバッテリー機関車BB5と、3輌の2軸客車たちです。

kurobe080707n2.jpgBB5は1938(昭和13)年神戸製鋼所製の9t機で、欅平延伸に伴い、前年からBB1?3とともに新製投入されたわが国としては極めて初期の蓄電池機関車です。中央運転台の両端に大きな蓄電池箱を持つスタイルは工事用機関車といった風情ですが、黒部峡谷鉄道が地方鉄道となってからは歴とした“鉄道車輌”として架線設備のない区間や構内入換えに活躍してきました。現在でも同形最初期のBB1、BB2の2輌が現役として在籍しています。
▲中央運転台を挟んで両サイドに蓄電池箱を備える典型的な小型蓄電池機関車のスタイル。ちなみに、工事用ライトのような前照灯は現役当時からのもの。'07.4.29
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▲ホームを模した足場が設けられており、公園側からの階段を上って客車内にも入ることができる。なお、手前に立てられていた木製の説明看板(?)は崩壊してしまっていた。'07.4.29
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後ろに続く客車はハ28、ハ36、ハ37の3輌で、最後部のハ28以外は開放式の客室内に入ることも可能です。ちなみにこのハ形客車、開放タイプのものはハ形C車と通称されており、黒部峡谷鉄道には現在でも23輌が在籍しているそうです。もとを正せば1925(大正14)年から翌年にかけて製造された2軸貨車を種車としており、定員18名。現役の営業用客車としては最小、なおかつ最古の存在です。

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▲3輌の客車のうち最後部のハ28号のみが雨ざらしとなってしまっており、下立のハフ29と同様にアクリル製の覆いが設置されている。'07.4.29
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▲BB5はキャブ内に入ることもできる(左)。オープンのハ形客車は3人掛ベンチシートが並ぶ。同形車がまだ多数現役で存在するのも嬉しい。'07.4.29
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このほかにも宇奈月町の明日キャンプ場(どやまらんど)にEDとハ形客車(C車)2輌が、黒部市の宮野運動公園にBB3が保存されているようですが、残念ながらこちらは実見してはいません。いずれにせよ、なかなかじっくりと観察できる場所やチャンスのない黒部峡谷鉄道の車輌たちだけに、つぶさに見られるこれらの保存車輌はありがたい存在と言えましょう。

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