鉄道ホビダス

2008年7月 6日アーカイブ

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▲半世紀以上を過ごした黒部の山々を遠望しつつ、今は静かに保存されている黒部峡谷鉄道ED8。'07.4.29
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鉄道ホビダスの最新鉄道情報は、全国各地の地方色豊かなイベント情報などますます充実してきていますが、先日個人的にちょっと気になる情報に目が止まりました。来週の日曜日、7月13日に黒部峡谷鉄道でED形電気機関車を使用したイベント列車が運行される(→こちら)というのです。

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▲朝日に照らされて輝くED8+ハフ29。保存されてから十年以上の歳月が経つが、管理がしっかりしており、まるで現役のような矍鑠とした姿である。ただし、形式番号の標記は見当たらない。'07.4.29
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昨年春、久しぶりに訪れた黒部峡谷鉄道(アーカイブ「新緑の黒部峡谷鉄道を行く」参照)では、その圧倒的なロケーションを再認識するとともに、改めてこの鉄道がいかに写真が撮りにくいかも実感いたしました。とにかく起点の宇奈月の駅からして文字通り峡谷にへばりつくようで、ポスターに必ず登場する新山彦橋を除けば、ほとんど撮影ポイントは見当たりません。

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▲「ふるさと水環境鉄道 おりたて駅」の表示があるが、残念ながら車輌の来歴に関する説明はない。なお、本機は1994(平成14)年に保存されている。'07.4.29
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しかも全線20.1km・10駅のうち、一般旅客が乗降できるのは起点の宇奈月、終点の欅平以外は黒薙、鐘釣の2駅のみ。列車写真はもとより、車輌写真の撮影ともなると、その困難さはなおさらです。それだけに、今回予定されているイベントは、途中駅でのフォトストップなども予定されているそうで、実に魅力的に思えます。

070429kurobe4.jpgところで、そんな黒部峡谷鉄道ですが、地元に何輌かの旧型車が保存展示されているのは意外と知られていません。有名な宇奈月駅前・黒部川電気記念館正面に保存されている1926(大正15)年ジェフリー+川崎造船製のEB5のほかにも、4ヶ所に4輌の機関車と合計6輌の客車が残されているのです。
▲いかにも時代を感じさせる板台枠構造の台車。制御装置は直接式。'07.4.29
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▲オープン構造のハフの窓は雨水が入り込まないようにアクリル製のカバーで覆われている。画面奥の集落の付近が富山地方鉄道下立(おりたて)駅。'07.4.29
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北陸自動車道黒部インターチェンジから宇奈月へ向かう県道黒部宇奈月線沿いの「ふるさと水環境公園」に保存されているのは、戦前の黒部第三発電所建設用に新製投入されたED8と2軸緩急客車ハフ29です。ED8は現存するED9・10とともに1934(昭和9)年4月に東洋電機+日車で製造された凸型車体の15t機で、戦前の専用鉄道時代を代表する電気機関車でもあります。今回のイベントにも今なお現役の僚機が登板することになるわけですが、実に車齢74歳、まさに走る博物館級車輌と言うことができましょう。

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7月17日(木曜日)夜、ジュンク堂書店池袋本店で、『編集長敬白』出版+RM300号記念として広田尚敬さんとのトークセッション(→こちら)を行います。ネットでのお申し込みはできませんので、同店案内カウンターに直接お申し込みになるか、電話(03-5956-6111)でご予約ください。

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