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2008年6月22日アーカイブ

ブルーリボン賞はN700系。

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▲富士とN700系。早くも日本の鉄道を代表する風景となっている。'08.2.16 新富士?三島 写真:石原一正さん(「今日の一枚」より)

先週、2008年「ブルーリボン賞」が鉄道友の会(会長・須田 寛)から発表され、51回目となる今年の同賞は18車種のエントリーの中から、JR東海・JR西日本のN700系新幹線電車が受賞いたしました。同じく性能・デザイン・製造企画・運用などの諸点に卓越したものがあると選定委員会が認めた車輌に贈られる「ローレル賞」は、JR東日本のE721系(一般仕様0番代車はアーカイブ「E721系に0番代車登場」参照)と同系の仙台空港鉄道SAT721系、さらにJR東日本のハイブリッド気動車キハE200形(アーカイブ「ハイブリッド車キハE200いよいよデビュー」参照)が受賞することとなりました。

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▲2008年「ブルーリボン賞」に決まったJR東海・JR西日本のN700系。写真:鉄道友の会提供

改めてご説明するまでもなく、N700系は新幹線初の車体傾斜装置を採用して曲線通過速度の向上を図るとともに、車内環境の快適性アップや省エネ化など、次世代を担うわが国を代表する鉄道車輌として選定されたもので、有効投票数2512票のうちトップの629票を獲得しての受賞だそうです。ちなみにこのN700系、車輌そのものの誕生は2006年ですが(アーカイブ「次世代新幹線N700系に乗る」参照)、ブルーリボン賞・ローレル賞は前年中に“営業運転に就いた”新車を対象としているため、昨年7月から営業を開始したN700系は今年のノミネートとなったものです。

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▲ローレル賞はJR東日本のE721系(左)と、同系の仙台空港鉄道SAT721系(右)。写真:鉄道友の会提供
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全会員の投票ではなく選定委員会によって選ばれるローレル賞は、2系列3形式が選出されました。JR東日本のE721系と同系の仙台空港鉄道SAT721系は、昨年3月に開業した仙台空港線用に開発された兄弟車で、小径車輪を用いることによって低いホーム高(線路からの高さ920mm)にも段差を少なくして対応できるなどの配慮が、「前例にとらわれない発想転換を伴う地域利用者本位の設計コンセプト」、「様々な工夫と機器の小型化による低床電車の実現」、「首都圏レベルの輸送サービスの地域展開」と評価されたものです。

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▲自然豊かな小海線を活躍の舞台とするハイブリッド気動車キハE200。'07.8.15 甲斐小泉?小淵沢 写真:渡邉健彦さん(「今日の一枚」より)

080622l3.jpgもう一方のJR東日本のキハE200形は、「シリーズ式ディーゼルハイブリッドシステム」を採用した、営業用車輌としては世界初となるハイブリッド気動車で、走行状態や蓄電状況に応じて、きめ細かくエンジンとバッテリーの負担割合を変化させることにより、燃費向上・排ガス低減・騒音低減を実現しています。現在使用されている小海線のように、勾配が多く路線条件の厳しい線区においても、ハイブリッドシステムによる効果は十分発揮されており、将来の非電化区間のあり方を一変させる可能性を秘めた車輌と、その技術が高く評価されたものです。選定委員会は「環境世紀にふさわしい最新技術を用いたハイブリッド気動車の実現」と選定理由を発表しています。
▲営業用車輌としては世界初となるハイブリッド気動車・JR東日本のキハE200形もローレル賞を受賞。写真:鉄道友の会提供
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なお、昨年のブルーリボン賞は富山ライトレールの0600形でした(アーカイブ「ブルーリボン賞に富山ライトレール0600形」参照)。来年はブルーリボン、ローレルともに強豪揃いの予感がします。果たして次の栄冠を手にするのはいったいどの車輌でしょう…。

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