鉄道ホビダス

近江鉄道ミュージアムを見る。(上)

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▲ミュージアム内には近江鉄道が保有する11輌の歴史的電気機関車のうち7輌が展示されている。手前両側はED14。'08.5.4 彦根
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国宝・彦根城築城400年祭の一環として昨年開催された「まちなか博物館 近江鉄道ミュージアム」が今年も引き続いて開催されていると聞き、先日拝見しにうかがいました。

oumi08517n6.jpg近江鉄道彦根を訪れるのは6年ぶり。当時、彦根駅東口側は近江鉄道彦根工場のバックヤード的な雑然とした状態で、電車・気動車・貨車など多数の廃車体が入り乱れ、まさにトワイライトゾ?ンで言うところの“魔境”と化していました。それが昨年の「近江鉄道ミュージアム」開館にあわせて整備され、すっかり見違えるようになっていると聞いて出かけてみたのですが、現地に着いてみると、噂に違わず6年前とはまったく様子が変わっていました。
▲再開発が進む彦根駅東口。かつて様々な車輌が留置されていた構内の面影はない。'08.5.4 彦根
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東口にはエスカレーターも整備された連絡跨線橋が設けられ、駅前ロータリーがまさに造成中です。あれほどあった側線の廃車体群は影も形もなくなって、これまた広大な駅前広場に生まれ変わろうとしています。

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▲近江鉄道資料館横の側線にはモーターカーを先頭にした有蓋貨車の編成が保存展示されている。'08.5.4 彦根
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▲館内には閉塞機の実物などのほか公文書など開業時からの歴史的資料の数々が展示されている。また不要部品の即売コーナーもある。'08.5.4 彦根
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「近江鉄道ミュージアム」へはこの東口を出て、今のところは造成中の駅前の空き地を踏み越えてゆくことになります。うかがったのは連休中日の午前中でしたが、朝から家族連れをはじめ次々と来場者が現れ、なかなかの盛況に見受けられました。

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▲当日はED4001、ED31 4、ED14 3、ロコ1101(手前から)の4輌がパンタグラフを上げた状態で展示されていた。またED31 4はキャブ内の見学も可能だった。'08.5.4 彦根
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私鉄の電気機関車が次々とその姿を消してゆくなか、近江鉄道はいまだに11輌ものED級電気機関車を所有しています。もちろん貨物輸送は1988(昭和63)年3月12日(鳥居本?彦根間)をもって廃止となっており、近年までED31が五箇荘の愛知川(えちがわ)側線からのバラスト輸送に用いられることもありましたが、最近はそれも見られないようです。そんな状況にも関わらず、貨物輸送廃止時に所有していたすべての電気機関車を破棄することなく今まで保存してきたのは驚きで、なおかつその歴史的意義を顕彰しようと自らミュージアムを創設したのには頭が下がる思いがします。

2008年5月   

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