鉄道ホビダス

修復進む貨物鉄道博物館の木造有蓋車。

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先の日曜日は貨物鉄道博物館の定期開館日で、春を思わせる暖かい晴天に恵まれ、多くの来館者で賑わったそうです。副館長の吉岡心平さんも自らの「タンク屋しんちゃんのブログ」でその様子を綴っておられますが、RMライブラリー『三岐鉄道の車輌たち』の著者でもある南野哲志さんからは、着々と修復が進む木造有蓋車ワ5490の様子が送られてきましたのでご紹介してみましょう。
▲修復が進むワ5490の段階写真。下から収蔵された当初の状況、台枠部の修復が完了した状況('07.12.2)、そして上が木部の張り替えがほとんど完了した現在の状況('08.3.2) P:南野哲志
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貨物鉄道博物館に収蔵されているワ1形5490号は1906(明治39)年新潟鐵工所製の8トン積木造有蓋車で、北越鉄道(現在の信越本線の一部)向けに新製されたものでした。国有化後、大正時代に10トン積に改造、戦後は近江鉄道で使用されていました。台枠から上は鋼製の柱に木製の板張りで、残された木造有蓋車としてたいへん貴重なものです。ただ、長年風雨に晒されてきただけあって木部の傷みが進んでおり、貨鉄博では昨年10月から有志を募って修復作業に取り組んでいます。

木製なら日曜大工のように…と思うのは素人の浅慮というもので、遠い昔に途絶えた木造車の技術を模索しながらの作業が続いているそうです。なにはともあれ、その進捗状況の一旦をご覧ください。

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▲左:まずは洗浄作業。('07.11.9) 右:鋼製の台枠部を塗装。('07.11.15) P:南野哲志
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▲左:床根太を設置。('07.12.7) 右:床板を張る。('07.12.7) P:南野哲志
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▲左:屋根垂木作成。('08.1.9) 右:屋根梁取替え。('08.1.18) P:南野哲志
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▲左:屋根板張り。('08.1.19) 右:完了に近づいた屋根板張り。('08.1.22) P:南野哲志
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▲左:破風取り付け。('08.2.21) 右:壁板張り。('08.3.3) P:南野哲志
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※詳しくは南野さんのHP(→こちら)で…

ところで写真をご覧になってお気づきのように、このワ5490の車輪は片方がプレートとなっています。南野さんらはなんとかこれをスポーク車輪に揃えたく探していますが、なかなかお誂え向きのものが見つからないそうです。該当するのは「10トン長軸」のスポーク車輪で軸箱は「Ⅵ」。12トン長軸スポークであれば、手近な三岐ワム229などが該当するそうですが、「10トン長軸」となると該当車も少なく、もし入手可能なものにお心当たりがある方がおられましたら貨鉄博あてにお知らせ願えれば幸いです。

ご覧のようにこの木造有蓋車ワ5490の木工事もいよいよ最終段階。あとは、建具を製作すればほぼ完了だそうです。順調に進めば、5月か6月の開館日にはお披露目出来そうとのことで、シキ160の雄姿とあわせて見学においでになってみてはいかがでしょうか。

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